50いくかな!?いや目標30で……!
小話
〇人それぞれだ……。
ギイ「阿紫花は案外無精髭が似合うんだよな。フ、僕は無精髭など生やさないぞ。しかし19世紀生まれの僕だ。男は老けた方が重みが出て良いもの、というあの当時のスタンスは僕の中ではまだ生きているぞ。フフフ、鼻の下にダンディな髭を整えてみるか。今風な形もいいが、クラシックスタイルもいいな」←楽しそう
その後。
ギイ「う~ん。一週間伸ばしてみたけど、髭の密度が薄い……。伸ばしたことが無いからな……よく分からない。放置すればもっと生えるのか?」
阿紫花「オハヨーさん。あ?ギイさん、なんか産毛生えてんぜ。近くで見ねえと見えねえけど」
ギイ「……!?(ここ一週間伸ばしてただろ!?)」
後ろのドアから出てきたジョージ「おい、アシハ……ああ、失礼。まだ髭も剃ってなかった。おはよう、ギイ」←口元を隠す動作が、かえって誇らしげに見える(ギイの僻みで)。
ギイ「……!?(ジョージでさえ普通の生えるのに……!?)」
ヴィルマ「オハヨー。あら?どしたの?剃刀貸すかい?産毛剃りでいいなら貸すよ?でも剃らなくてもいいか。薄い銀色だから全然生えてるように見えないのねー」
ギイ「(無言で髭を剃る)……」
フウ「若いってのはいい事だよ、ギイ……」
まあ、髭があっても似合わないだろうけども。
〇他の国に伝えたい事。
ギイ「フランス語がオカマっぽいって言うな。優雅と惰弱は違う」
ミンシア「中国語ってそんなに怒ってるみたいに聞こえる?普通に話してるのに、怒ってるって言われるのは心外だわ」
フウ「なんだって、英国ではワーキングクラス(労働者階級の事。貴族や中産階級以外の多くの国民)の男が本を読んでいるだけでゲイ呼ばわりされるのかねえ」
ジョージ「日本人はオーストリアとオーストラリアをなんで混同するんだ。意味が全然違うだろうが。元々はÖsterreich(ドイツ語:東の国)とterra australis(ラテン語 : 南の地)だぞ?」
ヴィルマ「あら~、なんか皆、言いたい事いろいろあんのねえ」
阿紫花「アンタねーのかい?なんか不満な事」
ヴィルマ「あっても気にしない。あ、でも一個ある。首都の法律」
ジョージ「アメリカの法律もおかしいのが多かったな」
ヴィルマ「これだけはちょっとねー。米国合衆国首都では正常位以外の体位は禁止」
全員「!?」
ジョージ「違反を誰が届け出るのかがネックだな……」
ギイ「冷静に考える事ではないよ、ジョージ」
阿紫花「アンタが違反者だってのはあたしがよく知ってっけど。あたしヤクザだから通報しやせんよw」
ジョージ「ああ、それは良かった(棒読み)」
相手も同罪なんですけど……。
〇よくある。
所用で泊まる事になった外国のホテルの前にて。
ギイ「君らは絶対に、他人が居る場では手をつないだり抱き合ったりするなよ。僕が一緒の時は絶対に、だ。君らがゲイでも僕はいいが、僕はゲイだと思われたくない」
阿紫花「あたしとジョージさんの二人きりだったら何してもよろしいんで?」
ジョージ「いつだってしてないだろう、そんな真似は」
ギイ「寄り添うのもダメだぞ。無意識に人に寄りかかる癖も出すなよ、阿紫花。こっちじゃ同性同士がくっついてたら絶対にゲイかレズだからな」
阿紫花「偏見じゃねえの?兄弟とか姉妹じゃねえ?」
ギイ「君らがそう見えるならそう反論しろ。部屋が空いているか聞いてくるから、後ろで待っててくれ(ホテルの受付に向かって)部屋はあるかい?」
受付「はい。……ダブルも空いておりますが」
ギイ「シングルとツイン、1部屋ずつ。僕はシングルだ(怒)」
ギイ「絶対君らのせいでゲイだと思われたんだ!男が三人でダブルでなど寝るか!?君ら、僕の後ろで手でもつないでたんじゃないのか?」
阿紫花「離れてましたぜ」
ジョージ「……(自分の方がずっとゲイに見えるって事に、どうしてギイは気付かないのかな……気付きたくないんだな……)運が悪かったんだよ、な?」
阿紫花「……(むやみやたらに顔がいいってのも考えモンだな……。プライド高ェからなあ……)色男にゃ、よくあるこってさ……」
ギイ「君たちどうして暖かい目で僕を見る!?」
言わずもがなだ……。
〇第一種ですか?
平馬「兄貴ー。ちょっと俺にも兄貴の人形操らせてくれよ。どんなだかやってみてえ」
阿紫花「……構いやせんけど、アンタ免許持ってやす?」
平馬「免許!?」
阿紫花「あたしの人形はマニュアルなんで、オートマチック限定お断りなんですぜ。アンタ、免許持ってっか?」
平馬「誰もナ事言ってなかったぞ!?」
阿紫花「一人前の人形使いだったら免許持ってて当然だぜ。誰も免許の事を言わねえのは、車の免許なんかと違って黒賀村の長の許しが必要だからさ。秘密にしとかねえとよ」
平馬「だって、しろがねのねえちゃんとかギイは……!」
阿紫花「あの人たちはフランスのキュベロンっつートコの厳しい教習所勉強したのさ。寝ず食わず休まずの厳しい操りの訓練の末に、マニュアル免許を貰ってんのさ……」
平馬「マジで!?中型とか大型第二種とかあんの!?」
阿紫花「(詳しいな)ええ、そりゃもう。ギイさんは特殊第二種まで持ってんぜ。ほれ、オリンピアっつー難しい人形あったろ?あれでさ……」
平馬「おお……あれが……!」←何が?
阿紫花「あたしの人形はそれほどじゃねえが、ま、そういうワケだから諦めな。これにこりずに、あんたは頑張ンな……。でないと、ジョージみてえに『しろがねになったはいいが落第して機械人間』みてえな事になっちまって恥かくぜ」
平馬「おお……あのオッサン……(ちら、と隣の部屋のジョージを見る)。分かった。俺頑張らあ。あのオッサンくれにしか勝てねえなんて、男として恥ずかしいや」
阿紫花「ン。頑張ンな」
近づいてきたジョージ「隣近所が車を貸してくださるそうだから、ギイの用事で少し出てくる。君たちも行くか?」
阿紫花「あたしは寝てやすよ。アンタどうする?平馬。アイスくれえ買ってもらえっぞ」
平馬「え、マジ?」
ジョージ「それくらいはいいが、なあ、私のカードケースを知らないか?免許類まで入っているのだが」←国際自動車運転免許。
平馬「免許!?」←人形の、だと思っている。
ジョージ「ああ。一応作ったんだ。これまではなくても良かったんだが(しろがねの権力でフリーパス)、今はあるとないとでは違うから」
平馬「と……特殊か!?」
ジョージ「いや?普通(自動車)だ。あと、免許には記載して無いが私たちは機械類全般なら何とかなるから、他のモノも動かせるぞ(電車とか」
平馬「マジで!?」
ジョージ「さすがに軍用のモノは難しいがな。音速で動くモノは扱いにくい」
平馬「音速!?」
ジョージ「だが私は改造しているから重力にも強いしな。ん、何の話だ。なあ、アシハナ、私の免許を知らないか?」
平馬「……わ、忘れねえ内に一回手合わせを……!(ジョージに負けると恥ずかしい、と言ってしまった手前)」
ジョージ「忘れて一階の手洗いにかな~……一体どこやっただろうか……」←聞いてない
平馬「俺、頑張る……」
阿紫花「ン。頑張ンな」
〇限定ですか?
サハラにて。
ファティマ「アナタが人形を持って来てくれたの!?ありがとう!……ヤだ、この人形、マニュアルだわ。私、オートマ限定なの……!」
阿紫花「へ?げ、限定?」
ダール「飲酒運転で14点切られたばっかで……!」
トーア「わ、私は違反で免停中なんだ……!」
ジョージ「しっかりしろしろがねども!これだからしろがね-Oが優れていると思い知ってしまうんだ!」←初期のジョージは強がり連発でカワイイ
マァリィナ「いや、アンタ関係ないし」
阿紫花「なんか知らねーが、まさかバアさんまで免許がどうとか言わねえよな?」
ルシール「馬鹿お言いでないよ、ヒヨっ子。あたしは百年以上ずっとゴールド免許さ……」
ミンシア「さすがよルシール!」
ルシール「フン、これがないとアンジェリーナ人形は使えないからね。今日だってこのポケットに……ン?(ゴソゴソ)キュベロンに置いて来た……。フン!だがこれしき」
阿紫花「め、免許不携帯は切符切られやすぜ」
ルシール「これからも必要なら心配もするけどね。いいかい、このテントは真夜中に……」
阿紫花「?」
そしてすべてを知った阿紫花はジョージを殴りに行くのですね。分かります。(無理矢理原作に結びつけてみたw)
〇ジェネレーションギャップ。
エレと百合が阿紫花家の台所でケーキ作り中。ジョージがヒマそうに見てる。
百合「しろがねさんは、ギイさんにも料理を教わったの?すっごく上手ね!フランス料理が中心なの?」
エレ「いえ、ギイ先生はあまりそういうのは……。各地を長く一緒に旅をしてましたから、その先々でお世話になった家や下宿先で、少しずつ教わったりして覚えました。だから私の料理は、どこの国の、とは言えないかも知れません」
百合「ふ~ん」
エレ「ギイ先生は、どうしても宿が手配出来ない時や、作らなければない時だけ作ってくださいました。手早く簡単な焼き料理がほとんどでしたね」
百合「下手なの?ギイさん」
エレ「いえ、昔の話ですから、男性が料理をする事は考えにくい時代でした。男性が料理などの女性の仕事をすべきでない、という時代もありましたから。それでも、私に食べさせるために努力してくださったのです。それで充分です」
百合「そうなんだ~。ねえ、ジョージさんも料理しなかった人?」
新聞を読んでいたジョージ「しなかったな。怒られるから。使用人の仕事を男子がするな、恥をかかせるな、とね。今では考えにくいだろう?でもギイや私の時代は、そうだったんだよ」
百合「じゃあ、何も作れないの?」
エレ「まあ、どうせなら一緒に作りませんか?お料理が出来ると面白いですよ」
ジョージ「いや、いい。まったく出来ないわけではないし。……そうだ、メイドの手伝いでこっそり作っていた料理を、今作ってあげよう。どうせ使うだろうから」
エレ「使う?」
百合「え、本当!?わあ、何なに?」
大きな空き瓶に牛乳を入れて機械じみた高速で振るジョージ「出来た。バター。使うだろう?」
百合「……」←瓶の中身が本当にショボイ。作りたてのバターなんてそんなんだよ
エレ「それは……まだ料理ではありませんよ……」
どうせ使うから貰うけど。
※本当は牛乳でバターを作るのは、現在の市販の牛乳では難しいです。生クリームを使用したら作れますが、話の進みが変わるので牛乳で……。あしからず。
〇続き。
ジョージ「でも味は薄いな……。日本の牛乳は薄いんだな」
エレ「牛の種類が違いますしね。確かに、味が違いますね。脂肪分の差でしょうか」
百合「そうなの?」
エレ「はい。脂肪分が多い、加工しやすい牛乳を出す乳牛が昔は多かったのです。今はどうなのでしょう?肉牛も多くなりましたね、きっと」
ジョージ「そうだな。私が子どもの頃はバターも高かったらしいからな。買うより安いから自分の家で作っていたが、私やギイの親の世代はそれも贅沢だと言う世代だったと思うよ。貴族と庶民は、やはり身長も体格も全然違っていた。頭一つも差があった。あれは遺伝とかではなく、食べるものだったんだな、やはり。庶民は何かお祝いでもなければ肉は食べなかったそうだよ。貴族と違ってな。それでは体格に差も出るな」
エレ「日本人もお肉を食べるようになってから身長が伸びたとニュースで言ってましたね」
ジョージ「だろうな」
百合「昔はヨーロッパの人も背が高い人が少なかったのね。ふ~ん。ちょっと意外」
ジョージ「ルシールの……いや、エレオノールのお祖母さんの時代だと、もっと顕著だな、きっと。何かの本で読んだが、当時の貴族と庶民の平均身長差は20センチだそうだ。ま、貴族優位の調査ではあるだろうがな」
百合「20センチ!……英兄とジョージさんくらい差があったのね!」
ジョージ「実際はアシハナと君くらいの差だ。全体的に低かったんだろうから」
ひょこひょこやってきた阿紫花「ありゃ、飴でもこさえてるんで?」
エレ「ええ、ケーキです。仲町さんがお誕生日なので、こっそり……」
百合「私はこっそりお手伝い。ジョージさんもね(バターを)。それで昔の話とか……そうそう、20センチ(の身長差)だったんですって、昔の人たちって」
阿紫花「へ?……(ジョージをじっと見る)……」
ジョージ「なんだ」
阿紫花「……あんた、小さい方だったんですねえ……(微笑)大丈夫、あんたくれえありゃ、本当に大したモンですから……」
ジョージ「あ、ありがとう……(?)」
百合「え~?ジョージさん昔にしても大きい方なんじゃない?それだけあったら。ねえ?見たら分かるじゃない!」
ジョージ「なぜ、アシハナは怒って私を殴ったんだ?……」
エレ「……(鈍い人……)大丈夫ですよ、多分(ただの誤解だから……)……」
〇誰もが一度は考える。
ジョージがピアノを弾く背後で、人形の整備をする阿紫花。
ジョージ「たまには感想でも聞かせてくれないか」
阿紫花「そうっすねえ……(……もしジョージのやりたい事がピアノ以外だったらどうなっちまってたかな……)」
想像上のジョージ1『私の生き甲斐は酒と女だ!はははははは!(金髪美人を抱きしめて大笑い)君はもういいぞ!』
阿紫花「ムカツク」
ジョージ「え!?この曲ダメだったか!?」
想像上のジョージ2『ドレスに口紅に白粉に香水……!私は本当は女になりたかったんだ!フウの技術で女になってみた!どうだアシハナ!』
背中を向けたままの阿紫花「……別にいいんだが、悪くもなく、良くもなくで……」
ジョージ「ラフマニノフもダメか!?し、刺激的な曲って何かあったっけ……」
想像上のジョージ3『しろがねになった少年時代からやり直してみたいぞ!ちびっこの体からやり直す!……ダメ?(うるうる目のチビッコ)』
阿紫花「……何だそりゃ天国過ぎっだろ……!(赤面&照れ笑い)」
ジョージ「レクイエムのどこにそんな要素が!?」←譜面を必死にめくって曲の解釈を探している
想像上のジョージ4『人生を君とやり直したい。ピアノも、人間らしい生活も、何もかもやり直したい。君と』
阿紫花「……あたし絶対イイって言っちまうから……!」←悶絶して床の上でもだえている
ジョージ「いや今弾いてなかっただろ!?」←譜面をめくってて
ジョージ「私は才能が無い」
ギイ「は?」
ジョージ「……一番に聞いてもらいたい相手が一番聞いてくれない」
ギイ「君のソレはノロケだ」
〇人それぞれだ……。
ギイ「阿紫花は案外無精髭が似合うんだよな。フ、僕は無精髭など生やさないぞ。しかし19世紀生まれの僕だ。男は老けた方が重みが出て良いもの、というあの当時のスタンスは僕の中ではまだ生きているぞ。フフフ、鼻の下にダンディな髭を整えてみるか。今風な形もいいが、クラシックスタイルもいいな」←楽しそう
その後。
ギイ「う~ん。一週間伸ばしてみたけど、髭の密度が薄い……。伸ばしたことが無いからな……よく分からない。放置すればもっと生えるのか?」
阿紫花「オハヨーさん。あ?ギイさん、なんか産毛生えてんぜ。近くで見ねえと見えねえけど」
ギイ「……!?(ここ一週間伸ばしてただろ!?)」
後ろのドアから出てきたジョージ「おい、アシハ……ああ、失礼。まだ髭も剃ってなかった。おはよう、ギイ」←口元を隠す動作が、かえって誇らしげに見える(ギイの僻みで)。
ギイ「……!?(ジョージでさえ普通の生えるのに……!?)」
ヴィルマ「オハヨー。あら?どしたの?剃刀貸すかい?産毛剃りでいいなら貸すよ?でも剃らなくてもいいか。薄い銀色だから全然生えてるように見えないのねー」
ギイ「(無言で髭を剃る)……」
フウ「若いってのはいい事だよ、ギイ……」
まあ、髭があっても似合わないだろうけども。
〇他の国に伝えたい事。
ギイ「フランス語がオカマっぽいって言うな。優雅と惰弱は違う」
ミンシア「中国語ってそんなに怒ってるみたいに聞こえる?普通に話してるのに、怒ってるって言われるのは心外だわ」
フウ「なんだって、英国ではワーキングクラス(労働者階級の事。貴族や中産階級以外の多くの国民)の男が本を読んでいるだけでゲイ呼ばわりされるのかねえ」
ジョージ「日本人はオーストリアとオーストラリアをなんで混同するんだ。意味が全然違うだろうが。元々はÖsterreich(ドイツ語:東の国)とterra australis(ラテン語 : 南の地)だぞ?」
ヴィルマ「あら~、なんか皆、言いたい事いろいろあんのねえ」
阿紫花「アンタねーのかい?なんか不満な事」
ヴィルマ「あっても気にしない。あ、でも一個ある。首都の法律」
ジョージ「アメリカの法律もおかしいのが多かったな」
ヴィルマ「これだけはちょっとねー。米国合衆国首都では正常位以外の体位は禁止」
全員「!?」
ジョージ「違反を誰が届け出るのかがネックだな……」
ギイ「冷静に考える事ではないよ、ジョージ」
阿紫花「アンタが違反者だってのはあたしがよく知ってっけど。あたしヤクザだから通報しやせんよw」
ジョージ「ああ、それは良かった(棒読み)」
相手も同罪なんですけど……。
〇よくある。
所用で泊まる事になった外国のホテルの前にて。
ギイ「君らは絶対に、他人が居る場では手をつないだり抱き合ったりするなよ。僕が一緒の時は絶対に、だ。君らがゲイでも僕はいいが、僕はゲイだと思われたくない」
阿紫花「あたしとジョージさんの二人きりだったら何してもよろしいんで?」
ジョージ「いつだってしてないだろう、そんな真似は」
ギイ「寄り添うのもダメだぞ。無意識に人に寄りかかる癖も出すなよ、阿紫花。こっちじゃ同性同士がくっついてたら絶対にゲイかレズだからな」
阿紫花「偏見じゃねえの?兄弟とか姉妹じゃねえ?」
ギイ「君らがそう見えるならそう反論しろ。部屋が空いているか聞いてくるから、後ろで待っててくれ(ホテルの受付に向かって)部屋はあるかい?」
受付「はい。……ダブルも空いておりますが」
ギイ「シングルとツイン、1部屋ずつ。僕はシングルだ(怒)」
ギイ「絶対君らのせいでゲイだと思われたんだ!男が三人でダブルでなど寝るか!?君ら、僕の後ろで手でもつないでたんじゃないのか?」
阿紫花「離れてましたぜ」
ジョージ「……(自分の方がずっとゲイに見えるって事に、どうしてギイは気付かないのかな……気付きたくないんだな……)運が悪かったんだよ、な?」
阿紫花「……(むやみやたらに顔がいいってのも考えモンだな……。プライド高ェからなあ……)色男にゃ、よくあるこってさ……」
ギイ「君たちどうして暖かい目で僕を見る!?」
言わずもがなだ……。
〇第一種ですか?
平馬「兄貴ー。ちょっと俺にも兄貴の人形操らせてくれよ。どんなだかやってみてえ」
阿紫花「……構いやせんけど、アンタ免許持ってやす?」
平馬「免許!?」
阿紫花「あたしの人形はマニュアルなんで、オートマチック限定お断りなんですぜ。アンタ、免許持ってっか?」
平馬「誰もナ事言ってなかったぞ!?」
阿紫花「一人前の人形使いだったら免許持ってて当然だぜ。誰も免許の事を言わねえのは、車の免許なんかと違って黒賀村の長の許しが必要だからさ。秘密にしとかねえとよ」
平馬「だって、しろがねのねえちゃんとかギイは……!」
阿紫花「あの人たちはフランスのキュベロンっつートコの厳しい教習所勉強したのさ。寝ず食わず休まずの厳しい操りの訓練の末に、マニュアル免許を貰ってんのさ……」
平馬「マジで!?中型とか大型第二種とかあんの!?」
阿紫花「(詳しいな)ええ、そりゃもう。ギイさんは特殊第二種まで持ってんぜ。ほれ、オリンピアっつー難しい人形あったろ?あれでさ……」
平馬「おお……あれが……!」←何が?
阿紫花「あたしの人形はそれほどじゃねえが、ま、そういうワケだから諦めな。これにこりずに、あんたは頑張ンな……。でないと、ジョージみてえに『しろがねになったはいいが落第して機械人間』みてえな事になっちまって恥かくぜ」
平馬「おお……あのオッサン……(ちら、と隣の部屋のジョージを見る)。分かった。俺頑張らあ。あのオッサンくれにしか勝てねえなんて、男として恥ずかしいや」
阿紫花「ン。頑張ンな」
近づいてきたジョージ「隣近所が車を貸してくださるそうだから、ギイの用事で少し出てくる。君たちも行くか?」
阿紫花「あたしは寝てやすよ。アンタどうする?平馬。アイスくれえ買ってもらえっぞ」
平馬「え、マジ?」
ジョージ「それくらいはいいが、なあ、私のカードケースを知らないか?免許類まで入っているのだが」←国際自動車運転免許。
平馬「免許!?」←人形の、だと思っている。
ジョージ「ああ。一応作ったんだ。これまではなくても良かったんだが(しろがねの権力でフリーパス)、今はあるとないとでは違うから」
平馬「と……特殊か!?」
ジョージ「いや?普通(自動車)だ。あと、免許には記載して無いが私たちは機械類全般なら何とかなるから、他のモノも動かせるぞ(電車とか」
平馬「マジで!?」
ジョージ「さすがに軍用のモノは難しいがな。音速で動くモノは扱いにくい」
平馬「音速!?」
ジョージ「だが私は改造しているから重力にも強いしな。ん、何の話だ。なあ、アシハナ、私の免許を知らないか?」
平馬「……わ、忘れねえ内に一回手合わせを……!(ジョージに負けると恥ずかしい、と言ってしまった手前)」
ジョージ「忘れて一階の手洗いにかな~……一体どこやっただろうか……」←聞いてない
平馬「俺、頑張る……」
阿紫花「ン。頑張ンな」
〇限定ですか?
サハラにて。
ファティマ「アナタが人形を持って来てくれたの!?ありがとう!……ヤだ、この人形、マニュアルだわ。私、オートマ限定なの……!」
阿紫花「へ?げ、限定?」
ダール「飲酒運転で14点切られたばっかで……!」
トーア「わ、私は違反で免停中なんだ……!」
ジョージ「しっかりしろしろがねども!これだからしろがね-Oが優れていると思い知ってしまうんだ!」←初期のジョージは強がり連発でカワイイ
マァリィナ「いや、アンタ関係ないし」
阿紫花「なんか知らねーが、まさかバアさんまで免許がどうとか言わねえよな?」
ルシール「馬鹿お言いでないよ、ヒヨっ子。あたしは百年以上ずっとゴールド免許さ……」
ミンシア「さすがよルシール!」
ルシール「フン、これがないとアンジェリーナ人形は使えないからね。今日だってこのポケットに……ン?(ゴソゴソ)キュベロンに置いて来た……。フン!だがこれしき」
阿紫花「め、免許不携帯は切符切られやすぜ」
ルシール「これからも必要なら心配もするけどね。いいかい、このテントは真夜中に……」
阿紫花「?」
そしてすべてを知った阿紫花はジョージを殴りに行くのですね。分かります。(無理矢理原作に結びつけてみたw)
〇ジェネレーションギャップ。
エレと百合が阿紫花家の台所でケーキ作り中。ジョージがヒマそうに見てる。
百合「しろがねさんは、ギイさんにも料理を教わったの?すっごく上手ね!フランス料理が中心なの?」
エレ「いえ、ギイ先生はあまりそういうのは……。各地を長く一緒に旅をしてましたから、その先々でお世話になった家や下宿先で、少しずつ教わったりして覚えました。だから私の料理は、どこの国の、とは言えないかも知れません」
百合「ふ~ん」
エレ「ギイ先生は、どうしても宿が手配出来ない時や、作らなければない時だけ作ってくださいました。手早く簡単な焼き料理がほとんどでしたね」
百合「下手なの?ギイさん」
エレ「いえ、昔の話ですから、男性が料理をする事は考えにくい時代でした。男性が料理などの女性の仕事をすべきでない、という時代もありましたから。それでも、私に食べさせるために努力してくださったのです。それで充分です」
百合「そうなんだ~。ねえ、ジョージさんも料理しなかった人?」
新聞を読んでいたジョージ「しなかったな。怒られるから。使用人の仕事を男子がするな、恥をかかせるな、とね。今では考えにくいだろう?でもギイや私の時代は、そうだったんだよ」
百合「じゃあ、何も作れないの?」
エレ「まあ、どうせなら一緒に作りませんか?お料理が出来ると面白いですよ」
ジョージ「いや、いい。まったく出来ないわけではないし。……そうだ、メイドの手伝いでこっそり作っていた料理を、今作ってあげよう。どうせ使うだろうから」
エレ「使う?」
百合「え、本当!?わあ、何なに?」
大きな空き瓶に牛乳を入れて機械じみた高速で振るジョージ「出来た。バター。使うだろう?」
百合「……」←瓶の中身が本当にショボイ。作りたてのバターなんてそんなんだよ
エレ「それは……まだ料理ではありませんよ……」
どうせ使うから貰うけど。
※本当は牛乳でバターを作るのは、現在の市販の牛乳では難しいです。生クリームを使用したら作れますが、話の進みが変わるので牛乳で……。あしからず。
〇続き。
ジョージ「でも味は薄いな……。日本の牛乳は薄いんだな」
エレ「牛の種類が違いますしね。確かに、味が違いますね。脂肪分の差でしょうか」
百合「そうなの?」
エレ「はい。脂肪分が多い、加工しやすい牛乳を出す乳牛が昔は多かったのです。今はどうなのでしょう?肉牛も多くなりましたね、きっと」
ジョージ「そうだな。私が子どもの頃はバターも高かったらしいからな。買うより安いから自分の家で作っていたが、私やギイの親の世代はそれも贅沢だと言う世代だったと思うよ。貴族と庶民は、やはり身長も体格も全然違っていた。頭一つも差があった。あれは遺伝とかではなく、食べるものだったんだな、やはり。庶民は何かお祝いでもなければ肉は食べなかったそうだよ。貴族と違ってな。それでは体格に差も出るな」
エレ「日本人もお肉を食べるようになってから身長が伸びたとニュースで言ってましたね」
ジョージ「だろうな」
百合「昔はヨーロッパの人も背が高い人が少なかったのね。ふ~ん。ちょっと意外」
ジョージ「ルシールの……いや、エレオノールのお祖母さんの時代だと、もっと顕著だな、きっと。何かの本で読んだが、当時の貴族と庶民の平均身長差は20センチだそうだ。ま、貴族優位の調査ではあるだろうがな」
百合「20センチ!……英兄とジョージさんくらい差があったのね!」
ジョージ「実際はアシハナと君くらいの差だ。全体的に低かったんだろうから」
ひょこひょこやってきた阿紫花「ありゃ、飴でもこさえてるんで?」
エレ「ええ、ケーキです。仲町さんがお誕生日なので、こっそり……」
百合「私はこっそりお手伝い。ジョージさんもね(バターを)。それで昔の話とか……そうそう、20センチ(の身長差)だったんですって、昔の人たちって」
阿紫花「へ?……(ジョージをじっと見る)……」
ジョージ「なんだ」
阿紫花「……あんた、小さい方だったんですねえ……(微笑)大丈夫、あんたくれえありゃ、本当に大したモンですから……」
ジョージ「あ、ありがとう……(?)」
百合「え~?ジョージさん昔にしても大きい方なんじゃない?それだけあったら。ねえ?見たら分かるじゃない!」
ジョージ「なぜ、アシハナは怒って私を殴ったんだ?……」
エレ「……(鈍い人……)大丈夫ですよ、多分(ただの誤解だから……)……」
〇誰もが一度は考える。
ジョージがピアノを弾く背後で、人形の整備をする阿紫花。
ジョージ「たまには感想でも聞かせてくれないか」
阿紫花「そうっすねえ……(……もしジョージのやりたい事がピアノ以外だったらどうなっちまってたかな……)」
想像上のジョージ1『私の生き甲斐は酒と女だ!はははははは!(金髪美人を抱きしめて大笑い)君はもういいぞ!』
阿紫花「ムカツク」
ジョージ「え!?この曲ダメだったか!?」
想像上のジョージ2『ドレスに口紅に白粉に香水……!私は本当は女になりたかったんだ!フウの技術で女になってみた!どうだアシハナ!』
背中を向けたままの阿紫花「……別にいいんだが、悪くもなく、良くもなくで……」
ジョージ「ラフマニノフもダメか!?し、刺激的な曲って何かあったっけ……」
想像上のジョージ3『しろがねになった少年時代からやり直してみたいぞ!ちびっこの体からやり直す!……ダメ?(うるうる目のチビッコ)』
阿紫花「……何だそりゃ天国過ぎっだろ……!(赤面&照れ笑い)」
ジョージ「レクイエムのどこにそんな要素が!?」←譜面を必死にめくって曲の解釈を探している
想像上のジョージ4『人生を君とやり直したい。ピアノも、人間らしい生活も、何もかもやり直したい。君と』
阿紫花「……あたし絶対イイって言っちまうから……!」←悶絶して床の上でもだえている
ジョージ「いや今弾いてなかっただろ!?」←譜面をめくってて
ジョージ「私は才能が無い」
ギイ「は?」
ジョージ「……一番に聞いてもらいたい相手が一番聞いてくれない」
ギイ「君のソレはノロケだ」
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