印刷 高速道路 1000円 機械仕掛けの林檎 小話19 忍者ブログ
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 ドイツのブルストの断面が芸術的で思わず「充分綺麗だよドイツ料理w」と誉めたくなった今日この頃。
 そんな事とはまったく関係ない小話をどうぞ。

 小話19

〇今だから言うけど
 テレビ見ながらぼけー、としてる阿紫花とジョージ、ギイ。車椅子のフウも見てる。
ヒマを持て余してつい呟くジョージ「……今だから言うけど」
ギイ「うん」
ジョージ「司令からアシハナのデータを書類で渡された時、名前だけ聞いて、書類は見ないでまず会いに行ったんだ。時間がないと言うし、正直、アシハナという人間がどんな人間でもどうでもよかったんだ」
阿紫花「……ま、そうでしょうね」
ギイ「(阿紫花が隣に座ってるのによく平気で言えるよな)それで?」
ジョージ「写真も見ないで行ったんだ。……名前の最後がアの音で終わっていたから、てっきり」
フウ「……」
ギイ「まさか」
ジョージ「女性かと思ってた……。アンナ、とかタチアナ、とかそういう系列の名前でアシハナと言うのかと。だから……最初、マフィアの女の方が《アシハナ》なのかと思って、……日本人だと聞いていなかったら、多分アシハナを見殺しにして金髪女の方に声をかけていたと思う」
 十秒ほどの沈黙。
ギイ「謝れ」
ジョージ「……悪かったよ……」
阿紫花「はあ(今更どうでもいいんだけど)……」
 集まってテレビ見てると、誰かがふと告白を始める時があるよね。



〇2010年のオリンピックネタ
ミンシア「日本の選手で、ジョージ・カトウっているじゃない。なんかジョージにミンハイの苗字くっつけたみたいで笑えちゃったわ。会場全体でジョージ・カトウってコールしてたけど」
エレ「結婚したみたいですか?(笑)ジョージが怒りますよ」
ジョージ「別に怒らないよ、エレオノール。他人の名前で一喜一憂するほど、私はヒマではない」
エレ「そうですよね。すいません」
ニョッキリ現れたギイ「謝る事は無いぞエレオノール。ジョージにとっては《あったら嫌な名前》が他にあるからな」
ミンシア「?」
ギイ「《エーリョー・カトウ》とか、《エーリョー・ソーン》とかな」
ジョージ「(心底イラッ)……その内《エーリョー・ラローシュ》とかにするさ……!」
阿紫花「……なんであたしが婿に行くの前提なんで……?」
 印象で、かな……。



〇布団派には分かるまい
 ベッドに寝転んでテレビ見てニヨニヨしてる阿紫花。ちいちゃい子どもがベッドではねてママンに叱られている場面。
阿紫花「ジョージさんも、ガキん頃はあんなでした?ベッドではねてよ、カワイイのな。まだ金髪だった頃?」
ジョージ「昔のベッドは今のように弾まなかったよ。羽根布団を敷いても固くてね……。それに私の両親は厳しかったから、行儀が悪い事はしなかったよ」
阿紫花「ま、そうでしょうね。アンタ見てるとそうだと思うわ。でも面白そうだと思わねえ?あたし布団も好きだが、ベッドはベッドで好きでさ。はねて面白ェ」
ジョージ「……私は君に、それを教えられたがな……」
阿紫花「? あたしが?」
 その後。
 ギシギシアンアンの最中にスプリングがはねまくってる。
上に乗ってる阿紫花「あ、うあっ、やべぇ(スプリングのせいでランダムに突かれてる)」
ジョージ「こういう良さがあるって教えてくれたからな(ニヤリ)」

終わって煙草吹かしてる阿紫花「あ~、でもあたし布団の方がよく眠れっかも。布団なら一人で眠れるし。アンタ寝返り打つと、あたし起きちまう」
ジョージ「……私は君と寝ている時は体を制御して寝返りはうたないようにしているんだが。誰と寝ていると、寝返りを、誰がするんだって?」
阿紫花「ゲホッゲホホッ(むせた)」
 ありがちw


〇欲しいのは勇気じゃない。
ギイ「何を食べているんだい、阿紫花」
阿紫花「酒のツマミでさ。トバにスルメにホタテの貝柱にホヤヒモだろ~?スモークサーモンにイカ刺しに酢ダコに締めサバ。菊に小金握らせて送らせたんでさ!日本酒もありやすよ(心底嬉しそう)」
ヴィルマ「オウ、じゃアタシも混ぜてよ。ジャーキーあげるから。いろいろあるよ~。バドワイザーもあるよ~!こっそり持ち込んじゃったアメリカ製だよ」
阿紫花「でけェな……(掌サイズのジャーキーを見入りながら)」
ギイ「僕もワイン……は魚に合わないから、ブランデーを持って来よう。ジョージ、君は何か持ってるか?」
しどろもどろのジョージ「い、いや……(生の魚や貝が気持ち悪い)私は……」
ジョージの背後のヴィルマ「ブチィッ!(掌サイズのジャーキーを歯で噛み切った音)モシャモシャモシャ……」
ジョージ「……」
ヴィルマ「ゴッゴッゴッ……(バドワイザーを一気飲み)ぷは~!あ゛~、この一瞬のためにアタシ生きてる……!」←北斗の〇並みに漢な顔
阿紫花「(キュン★)(ほ、惚れそう……!)」
ジョージ「……ビ、ビール持ってくる……」
ギイ「ハハ、勇気出して魚を食べるのかい?」
 勇気より男気。

ヒソヒソ話のギイ「ブランデーのツマミにチョコ?シロップ漬けのアンズ?女子大生か何かか?ジョージは……」
阿紫花「……(甘い物で酒飲むのやめてほしい……)」
ヴィルマ「でももう一瓶飲んでンのよ……酒強いんだか弱いんだか分かんない飲み方して、気持ち悪くならないのかね……」
三人の背後のジョージ「……すまないが、君(近くのメイド人形に)」
メイド「はい。お料理でしょうか?(ニコニコ」
ジョージ「ザッハトルテ(死ぬほど甘いチョコケーキ)」
三人「!!」
 時々いませんか?甘い物で酒飲む人。私はブランデーとチョコ派で甘い物はブランデーとしか食べない。

 その後。
ヴィルマ「ン~、バレンタインチョコあげよっかw義理チョコw」
ジョージ「……私は酒を飲む時しか甘い物食べないから、いい」
ギイ「(ジョージ……!そのツラで贅沢な……!)」
阿紫花「(酒とチョコは合わねえって……!)」
ヴィルマ「そう?折角みんなに買って来たのに。いいわ、阿紫花とハンサム・ガイにあげるから」
ジョージ「そうしてくれ。暗いところで光るチョコはしろがね-Oでもムリだ」
ギイ・阿紫花「……!?」
 被害者が出るぞー。フランス人と日本人が被害にあうぞー。



〇ミステリー坂って知ってる?
ジョージ「錯覚の一つだろう。坂にオレンジを転がすと、上っていくと錯覚するんだろう?傾斜を繰り返したりして、遠近感覚と実際の勾配が一致しないと平衡感覚が狂って下りを上りと間違えたりする」
ギイ「縦断勾配錯視だね。ギアをニュートラルに入れた車が上っていくヤツか。日本にもあるんだね」
阿紫花「へえ。そうなんでさ。下りを繰り返しているのに上っていると勘違いするってヤツでさあね……」
ギイ「それがどうかした?」
阿紫花「いえね、フフ……堕ちて行ってるのに、昇ってるって思い込んで堕ちていくなんて、人生みてえな坂だなあ、なんて思いやしてね……(ヤクザ顔でしんみり)そう思いやせん?……人生なんてきっと、やっと日の目を見たと顔を上げて意気揚々と歩き出しても、やっぱり堕ちて行ってんでさ……」
ギイ「なんかあったのかい?……」
 兄貴は時々重い。

阿紫花「歯車久しぶりに弄ったらどっちに進むのかわかんなくって逆に進ませたら車軸折れるわ懸糸噛むわ……」
ジョージ「昨日の夜の話か?酔っ払って弄るからだろう」
阿紫花「機軸の一番でっけえ歯車が二重に見えた時点で止めときゃよかった、って今後悔してんでさ……」
ジョージ「馬鹿が。自業自得だ」
阿紫花「へえ。アンタには何を言われても言い返せねえやなあ」
ジョージ「は?」
阿紫花「だって壊したのアンタのボラの最新の試作品だもの」
ジョージ「ふ……フウー!?フウー!?私のボラはどこだー!?」
 地下の工房で壊れてる……。



〇敵うはずがない
ミンシア「今度の映画は日本のマンガが原作なの!日本のマンガといえば『萌え』!というワケで、マンガ文化にうるさいフランス出身のギイさんと、日本人の阿紫花に『萌え』を聞きにきたわ」
ギイ「僕はヌーベル・マンガ(最近のマンガ・日本の)なんか読んだ事ないよ。バンド・デシネ(昔からあるマンガのようなモノ)だって読んだ事ない。そんなヒマなかったよ」
ジョージ「すまないが私も同じだ」
ミンシア「……そっかー。だと思った。阿紫花は?阿紫花?……どうしたの?」
ジョージに寄り添って眠そうな阿紫花「あたしあんま……最近のは……」
ギイ「昨日遅くまで人形を弄っていたからな。眠いんだ」
ジョージ「だから早く寝ればいいのに……おい、失礼だろう。ミンシアに」
阿紫花「姐ちゃん、悪ィ……ふあ……(欠伸)」
ジョージ「おい、……ふぁ(口元を押さえて)」
ミンシア「(うつった!)」
阿紫花「……眠い……ふあぁ~(また欠伸)」
ミンシア・ギイ・ジョージ「(欠伸でキャッチボールした……!?)」
阿紫花「ダメだ……ちょい、寝……(ジョージの膝に頭を乗せて寝始める)」
ジョージ「おい……まったく、しょうがないヤツめ!(ブツブツ言いながらギイが差し出すひざ掛けを阿紫花にかけてやる)……しょうがないヤツめ……(言いながら阿紫花のオデコをなでなで)」
ミンシア「(胸キュン★)……(今の胸の高鳴りは何……!?ハッ、これが萌え!?あんなヤクザなオッサンをかわいいと思うなんて……)ギャップ萌え……!?」
ジョージ「ギャッ?」←非オタなので分かって無い。
 ミンシアが萌えで兄貴に勝てるはずが無い。

ジョージ「萌えというものの説明は私には出来ないが、私が心動かされるのは『かわいいと思わせようとしない素のかわいさ』だ。子どもや小動物を愛らしく感じる気持ち、そういったものではないのかな」
ミンシア「でもセクシーも萌えに入る、って、ネットで見たわ。エロ本みたいなマンガ雑誌もあるんでしょ?パロディでHなのとかさ」
ギイ「らしいなあ。はは、ジョージは分かるんじゃないか?阿紫花マニアだからな。長男から末っ子、両親の阿紫花まで詳しいぞ。長男にだけは性的な真似をするからな(笑顔で)
ミンシア「……ただの家族ぐるみの付き合いってだけじゃない……?」
 素の仕草がカワイイ、ってのは兄貴もだといい……w



〇あなたが欲しい
外出先のジョージ「(そろそろ夕食の時間か……。阿紫花に何か食べさせないとな)おい、君は何が欲しい?何が一番好きだ?酒や煙草以外で」
隣を歩いてた阿紫花「好き?(……そんなん、決まってんでしょ。こんなトコで何を聞くんだ、このハゲ)……あたしが好きなのは……『銀色で』『細長くて』『真ん丸いお目目』で、……『時々お熱い』……ヤツ」←流し目
ジョージ「……サンマ?焼いたヤツ?」←天然

ギイ「それで、日本食レストランでサンマ食べて来たのかい?」
阿紫花「……焼きサンマなかったんで、寿司食って来やした……。ジョージさん、卵と海苔巻きしか食わねえの承知で……。文句言わねえでかんぴょう巻き食ってやがんの……」
ギイ「(ジョージは気づいて無いが、嫌がらせだな……)そう……」
阿紫花「メニューにサンマがねえ事をあたしに謝るとか……あの鈍チン……小骨で咽喉チンコ貫いて死ね」
ギイ「殺すな、サンマで」
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