印刷 高速道路 1000円 機械仕掛けの林檎 小話18 忍者ブログ
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 子どもの頃、白露(白ロシア)と呼んでいた国がいつのまにか「ベラルーシ」になっていた……!私某国家マンガ読んでて「ベラルーシってどこだろ……」て思ってたけど、白露かよ!日本の教科書もう全部呼称その国の言語を採用して!分からん!

 以上、全然関係ない呟きでしたが、下に小話まとめ。

小話18

〇国民性なんて言ってもさあ
 近代哲学を支える学者の多くはドイツ出身だったらしい。なので現代には「もし美女が壁にはりつけになっていたら」「ドイツ人は、なぜ美女が貼り付けられているのか哲学する」というジョークが存在する。
 多分トーアとか青春時代がその時代なんじゃないかな?という小話。
ロッケンフィールド「お、トーアが考え込んでいる。ドイツ人らしく哲学でもしているのかな?」
トーア「ああ、君か……。(思いつめた顔)ちょっと、哲学的な事をね……」
ロッケン「何を考えてたんだい?」
トーア「答えが見つからないんだ……。『紳士という名の変態』と、『変態という名の紳士』って、どっちが紳士なのかな、って……」
ロッケン「……両方紳士じゃないと思うよ……」
 この程度の哲学だった。

トーア「診療を受けに来たご婦人にそう言われちゃってさ……」
ロッケン「言われたの!?」
トーア「そこは大きな問題じゃないだろう!?どちらが紳士か、が大事だ!」
ロッケン「いや君の人生にとって最大の問題だよ!?両方紳士ではないし!」
 確かに。



〇私も知らなかった。
ドミ「ロシアは寒くて、冬は全然太陽が見えないんです。だから砂漠でもいいから、太陽がいっぱいの場所で生まれたファティマが羨ましい……」
ファティマ「……ごめんなさい、ドミートリィ……。私、本当は、……トルコ出身なの……」
 トルコ=砂漠が無い=砂漠の民ですらない
ドミ「……人生で三回目の革命に遭遇した気分だ……(ロシア崩壊⇒ソ連崩壊⇒ドミの中のファティマの株大暴落)」

ファティマ「お詫びにチューリップ(トルコ原産)あげますから……」
ドミ「……♪(ちょっと機嫌直った)」
 もしファティマがサハラ砂漠の民じゃなかったらw



〇言う相手を選ぶ
ヴィルマ「セツブンやったよ~。豆拾って食べたけど、固くてさあ。柔らかく煮てくれればいいのに」
阿紫花「柔らかい豆ねえ。あたしゃアンタの豆のが食いてえね(ニヨニヨ)」
ヴィルマ「やっだもう~!今食うかい?味見する?歳の数だけ!?」
 大笑いする阿紫花とヴィルマ。
遠くから眺めているジョージ「(……私ももう百年も生きているんだから、彼らのように下ネタで大笑いするくらい可能なはず……!)ア、アシハナ!」
阿紫花「へえ?あ、ジョージ。どしたい?」
ジョージ「(緊張で青ざめて引き攣った笑顔)わ、わ、私の下半身のヴルスト(ソーセージ)も、ど、どうだ……?」
阿紫花「嫌っ……」←痴漢に遭ったかのような怯えた顔

ギイ「何怖がらせてるんだ、君は……(性被害にあった女性のような阿紫花を抱きしめながら)」
ジョージ「ち、違う!私もちょっと言ってみたかっただけなんだ!」
ヴィルマ「いや、アレは常習の臭いがしたよ。初犯じゃ出せない顔してたよ」
ジョージ「初犯だ!いや犯罪じゃない!」
阿紫花「いっつもそうやってあんたは……!」
ギイ「愛しててもやっていい事と悪い事があるんだぞ、ジョージ」
ジョージ「冤罪だ……」
 ヴィルマと阿紫花のノリは、教室で未使用のナプキンでバレーをしてしまう女子高のノリ。



〇日本について結構どうでもいいジョージ
ジョージ「君みたいな男が日本で流行っているらしいな。不思議な事だ」
阿紫花「? チョイ悪オヤジの事?ははあ、とうとうあたしも、そういう渋い魅力が身についたってワケで?(ちょっと誇らしげ)」
ジョージ「いや、そんな名前じゃなかったな……。え~と……sou……shoshoku?」
阿紫花「草食?うげっ、このあたしが、そんなモヤシみてえな若造に見えるんで?もう30もとっくに越してんのに……」
ジョージ「年が関係あるのか?男子とは、男性全般ではないのか?」
阿紫花「正しい使い方は知らねえけど、普通男子ってのは若いのを差すんですよ。それにあたしも草食じゃねえよ。バリバリの肉食だっつーの。あたしの戦歴話して聴かせやしょうか?男と女どっちから聴く?」
ジョージ「大分分かっているからいい。それより、君がソウショク系じゃないなんて意外だな。家が神社なのに」
阿紫花「神社?」
ジョージ「僧職系男子」
阿紫花「うちは神職系ですけど」
 何回教えても神社と寺の区別が怪しい外人さん。

阿紫花「しかもあたしは長男だけど、神主のシノギなんざ知りやせんぜ。祝詞だって唱えられねえよ」
ジョージ「そうか?私はこの間日本に行った時に暇つぶしに覚えたよ。君のお父上に教わって」
阿紫花「……」
 長男より馴染むジョージ。



〇ギイ先生の恋愛講座
ギイ「世界中の美女の皆さんこんにちは。生粋のパリっ子(半分ウソ)ギイ・クリストフ・レッシュです。(ム、誰だ『女性の敵』とか言ってるのは)突然ですが、日本人は恋人に愛を伝えるのが苦手だそうですね。照れや思い込みが邪魔して恋人を誉める事すら出来ない日本のあなた方に、僕が今夜その方法をアドバイスして差し上げましょう。ただしアドバイスは男性限定です。魅力的な女性の皆さんに対しては、アドバイスなど不要。必要なのは僕の愛の言葉……。僕の愛を耳元で聞きたい女性はコチラまで」
鳴海「誰と話してんだオメーは」←鳴海の背後にエレと阿紫花とジョージ。
ギイ「ム。来たな、僕の恋愛講座が必要な不器用な日本人が」
ジョージ「日本人?アシハナには不要だろう」
ギイ「君らの場合は逆だよ。ジョージ。どっちが日本人だか分からない時があるからな」
エレ「私も半分日本人なのですが……」
ギイ「君は言われる側だからいるだけでいいよ」
阿紫花「……あたしは?」
ギイ「……さ、始めようか」←スルー
阿紫花「あたしは?なあ、ギイさんよ……」←スルーされ続ける阿紫花

 鳴海の場合
ギイ「恋人を誉める事が大事だ。恥ずかしがらずに、相手のいいところを見つけるんだ。ちょっとエレオノールにモデルになってもらおう」
エレ「?(ギイの隣に座る)」
ギイ「(エレの手を握って)エレオノール、君は世界一美しい。その目も、鼻も、口も、すべてが光り輝いている。君はダイヤのごとく輝くが君の手は暖かい。君の爪先は遠くの星のように美しい。こうして君の手を取れるなんて、奇跡のようだ……(キラキラ)」
ジョージ「口説き文句が古い」
阿紫花「(無言でニヨニヨ)」
 苦笑しつつニコニコしてるエレ。
ギイ「外野は私語を慎むように。さ、鳴海!君もこれくらいやって見せるんだな」
鳴海「必要ねえよ、そんなん……」
ギイ「照れているのか?恋人を誉めるのは大事なんだぞ。今後の君らの夫婦仲を心配してだなあ……」
鳴海「あ~?そんな事、俺が言わなくても世界中のみんながそう思ってるだろ……」
エレ「鳴海……!(赤い顔)」

ジョージ「なるほど……。この手でいくか……」
ギイ「カンニング禁止だ」

 ジョージの場合
ギイ「最初に言っておく。絶対に笑い出すなよ。君が笑い出したら僕も止まらなくなる気がするから。じゃあ行くぞ」
阿紫花「へえ(早くも笑いを堪える顔)」
ギイ「……君は可愛い。切れ長の目も魅力的だけど、笑うと親しみやすくなる。黒猫みたいな髪だから、ついいつも撫でてしまう。君といると言葉が無くてもいいような気がしてしまう。いつまでも撫でていたい」
エレ「なんだか具体的ですね……いつもしているのでしょうか」
鳴海「(やってそう……)」
阿紫花「ぶへーっ!ギイ、ギイさん、あんた……ひゃひゃひゃひゃひゃ!笑える!面白ェ」
ギイ「……ぷくくくくく、ダメだ、やっぱり僕は男相手は無理……!ははは、ジョージ、どうだい。相手を誉めるって分かったかい?」
ジョージ「ああ、よく分かった。ただ……」
ギイ「なんだよ」
ジョージ「……さっきのは誰を誉めていたんだ?可愛いとか魅力的とか……アシハナ……ではないよなあ……君の妄想の中の女か?(哀れむ目)」
 ちょお前。

 もうワンパターン。オーストリア人の本気。
ギイ「どうだい、相手を誉めるって分かったかい?」
ジョージ「ああ。よく分かった。アシハナ……」
阿紫花「へえ?」
ジョージ「(すっげー早口で)君は一個の楽器のように私の生活の中で美しい旋律を奏でている。君という音楽は時に柔らかな春風の協奏曲のように、時に夏のように情熱的な狂詩曲のように、時に穏やかで淋しい秋のような無言曲のようだ。これほど豊かな調和の中で、君といると冬を感じないよ」
両手首を掴まれて青い顔の阿紫花「……」←ドン引き
ジョージ「君となら受難曲すら喜劇曲に変えられる。君という音楽を奏でるピアノになりたい。君の旋律を教えてくれ。どれほどの技巧曲でも弾きこなす愛が私にはある……(まだまだ喋ってる)」
砂吐きそうな顔の阿紫花「た……タイム!タイム!いやロープ!タオルを……タオルを投げてコーチ!!」
ギイ「いい勝負だ……もっとやれ」
鳴海「何の勝負だ……?」
 百年分の愛を語る。

阿紫花「ぎ、ギブアップー!!」
ギイ「残念、それは認められないな……」



〇膝枕(ちょっとシリアス)
ギイ「阿紫花、ちょっとおいで」
阿紫花「へえ」
ギイ「膝枕してあげよう」
 別室からピアノの曲が聞こえる。
素直に膝枕する阿紫花「(キレーな顔してんなあ……)」←ギイの顔を見上げて
ギイ「ジョージはずっとピアノを弾いているね。……」
阿紫花「ムカついてんでしょ。それか嬉しいのか……」
ギイ「そうだね……」
 サイドテーブルの上に「ゾナハ病合併症症例と希少難病症例比較」と英語で書いた本と、死んだ子どもたちのアルバムがのっている。
ギイ「僕は、ジョージのピアノは好きだよ……(阿紫花の頭を撫でながら)フウは?朝からずっと研究室?」
阿紫花「多分ね。(この人、こないだためしに買ったサッカーくじが当たった時も、こうしてあたしの頭撫でてたっけね)……(嬉しい時も、哀しい時も、きっとこうして『誰か』さんの頭撫でるしか出来なかったんでしょうね……)……不思議じゃねえですかい?人は悲しくても嬉しくても、やる事ァ一緒なんですよ。ピアノ弾いたり、研究に没頭したり……フリかも知れねえけどね」
ギイ「だったら君は?大好きな操り人形はいいのかい?……(撫で撫で)」
阿紫花「……あたしはね、ちょいと器用なんです。だから平気……頭撫でられるのも嫌いじゃねえしね……(哀しくても嬉しくても、やる事一緒てな、誰も彼も不器用ですねえ……)好きなだけどうぞ」
 そしてどうしていいか分からないあたしだけが何も出来ないのだ。

 何回目かの、「『人類が救われた』そして『あの男が死んだ』日」のお話。
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