増えすぎ……!!
小話15
〇愛って何だろうね……
阿紫花「愛だの恋だの、ジョージさん相手だとなんか言いづれえ……」
ギイ「(また変な事言い出した……)じゃあ手紙で書いて伝えたら?ラブレターなんて素敵だね」
阿紫花「マジ?……」
書いてみた。
阿紫花「ジョージ、コレ」
ジョージ「(日本語か?えらく読みづらい字だな……。字の大きさが全然統一されてないし、隣の行にはみ出してる……。いやホントに日本語か?『あおたに変して』……変?あおた?暗号か?青田に変わったって事?)」
文章の中に『愛』という字に見える何かを見つけるジョージ。
ちょっと笑顔のジョージ「(エレオノールからの手紙かな?日本語苦手だったそうだからな)はは……『愛』ではないよなあ。(字が汚くてそうは読めない)私は違うと思うな」
阿紫花「……!」
その夜、駅前のおでんの屋台で管を巻く阿紫花と、付き添いのギイ。
コップ握り締めて飲んだくれる阿紫花「あたしとは遊びだったんですよ……!『愛』じゃない、って、違う、って……!」
ギイ「きっと何かの間違いだよ。オヤジ、もう一本つけてくれ」
阿紫花「違う、って、笑いながら言うんですぜ!?あの男(ヒト)はマジで悪い男でさ……!!」
ギイ「あ~、顔と性格が悪いのに、君はなんで付き合ってるんだ(別れればいいのに)」
阿紫花「肉体(キッパリ)」
ジョージ「(酔いつぶれた阿紫花をかついで帰ってきたギイに)大変だったな」
ギイ「いや……。何でもないさ。君に比べれば(カラダ目当てで付き合っているだけなんてなあ……)」
ジョージ「?」
その後。
流暢な筆記体で書かれたフランス語の手紙「拝啓 寒さも厳しくなって参りました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか……」
汚い字の日本語の手紙「シヨーシさんえおたしに(以下字が汚すぎて読めない)」
二枚の手紙を見比べて笑うジョージ。
ジョージ「あ、これはアシハナからだったのか。アシハナの日本語は最悪だな。こっちの綺麗なフランス語はエレオノールからか?」
ギイ「どっちも阿紫花だよ。フランス語と英語を覚えたら日本語を忘れたんだってさ……」
ジョージ「三つ目覚えたら一つ目を忘れるニワトリか……」
〇思うほど愛されてない
阿紫花と勝と、二人の会話を聞いているジョージの3人。
阿紫花「坊やと出会ってあたし変わちまった……って、自分でも思うんですよ」
勝「僕も、阿紫花さんに出会えて良かったよ」
阿紫花「ぼ、坊や……!(ジ~ン)」
勝「平和でさえあれば、こういう人でも生きていけるんだなあ、って、すごく優しい気持ちになれるんだ(笑顔)」
阿紫花「ぼ、坊や……!」
ジョージ「(無言で阿紫花の肩に手を置く)」
その夜、阿紫花は(ジョージの腕の中で乱れながら)「人間やめたい」とまでむせび泣いたのだった……。
〇『Qping』堀江蟹〇著 のパロ。(このマンガ面白いよ!w)
阿紫花「ジョージさんて、いつも同じ服だよなあ」
ジョージ「(ムッ)本当にオシャレな人のクローゼットには、同じ服が何着もあるものなのだ!私のタンスだってそうさ(タンスを開けると同じ服がビッシリ)」
阿紫花「うわっ同じ服(ボラコート)ばっか!」
ジョージ「同じに見えて少し違う。これは特殊モリブデン鋼製ブレード。これはクロスカーボン。(並べたコートを指差しながら)電磁ステンレス。マルテンサイト」←十着以上あるが全部同じに見える
ゲッソリした阿紫花「……なんかジョージさん気持ち悪ィな……」
ジョージ「オシャレな人に対して気持ち悪いとは何だ気持ち悪いとは!」
ホリカニ先生は面白いw田中さんがカールに見える。
おまけ
ジョージ「ちなみに電磁ステンレスの魅力はなんと言っても粘りと腰の強さだ。しかしマルテンサイトの日本刀のような鋭さと輝きも秀逸……。勿論万能なクロスカーボンも捨てがたいが、モリブデン鋼の使い勝手の鈍さ『ドジっ子メガネ委員長』的属性ポイントはイチオシさ……!」
阿紫花「マジで気持ち悪い」
ギイ「ジョージは初登場からずっとそうだったじゃないか」
ジョージ「ムッ、君たち!私の事はいい!だがボラを馬鹿にしたら許さない!」
阿紫花「アンタ以外の何を馬鹿にするってんだよ!」
ギイ「ボラごと道頓堀に投げ捨てたら浮かんで来ないかな……」
きっとカーネルおじさんみたいに何十年かしたら水中から引き上げられるんだぜ……。
阿紫花「つか、いつも使ってるボラがそんなに使えねえなら、なんで使ってんでさ……」
ジョージ「ドジっ子メガネ委員長だから……」
阿紫花「……」
萌えるの?
〇ミステリー・ジャパン
たまたま、仏教とか日本の寺院を取り上げたテレビ番組を見ている阿紫花とジョージ。
テレビ「仏教の寺には、苦行と呼ばれる辛く厳しい修行を行っているところもあり、……我々には考えにくい事ですが、肉や糖分、主食すら断つ事で『ホトケ』との一体化を目指し、身を清め……」
隣の阿紫花をちらりと見るジョージ「(肉や糖分、……主食を断つ……)」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『--あたしゃ肉だの甘い物だのは苦手でさ。--パンもあんまり好かねえ。バターも嫌いでさ』
テレビ「しかし日本の寺院では、昔から酒が好まれ、『般若湯』というまるでノンアルコールなお茶か何かのような隠語で扱われ……」
ジョージの脳内に浮かぶ阿紫花『《ワカメ酒》?--ああ、酒の一種でね、隠語でさあね。あたしやった事ねえけど、そうですねえ、いっぺんやってみてえなあ。そん時ゃジョージさん、ご一緒しやせんか』
テレビ「また、肉体を苛め抜くかのような苦行も見られます。真冬に入る、滝に打たれる、炎をくぐる、など……」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『ドンパチやってんのが一番イイや。--熱くなっちまって、あたしらしくねえ……!(阿紫花のコートの裾に引火・その後ろで必死に火を消そうとするジョージ)』
ジョージ「(そうか……!あれは苦行……!日常に苦行を取り入れて……!?)……アシハナ」
阿紫花「へえ?」
優しい笑顔のジョージ「マフィアこそ日頃から教会に通いたがるものだよな……!」
阿紫花「あたしの家は神社ですけど!?」
〇カールが本物っぽいってのは、私も思う
ナイア「まさかジョージが生き残ってるとは……。あのドンくさい仏頂面なんか地球上に残さない方が良かったのに。デリカシーゼロなハゲ野郎なんだから(イライラ)」
カール「私もそう思う。彼の鈍さはもはや罪悪だ」
ナイア「え?何、お前もまさか……(一発ヤッたの?振られたの?てかまさかのカール×ジョージ?)」
カール「私と同じシコウを持っていると思っていました。彼を一目見て、そうだと確信していた……」
ナイア「(シコウ?思考?嗜好?……そっちの趣味!?)やっぱ見た目なのか?分かるヤツには同類が分かるモンなのか?」
カール「私はそうだと思って声をかけたのですが『冗談は頭だけにしろ』と……」
ナイア「アイツに頭の話されんのはキツいわ……」
カール「絶対にそうだと思っていたのに!分かりますか司令!私と同じ考えをお持ちですか!?」
ナイア「え?え、いや、ゴメン、あたしそういうのはちょっと……(一応女だし)」
その後のイリノイ決戦。
カール「君には失望した。君を見た時から、私を同じものを持っていると思っていたのに……。その秀でた額は、シャンプーの節約なんだろう?地球環境に気を遣って、でも世間の目を気にして全部剃る事もためらわれるんだろう?自分に素直になるんだ!地球のために!さあいざエコロジーのためにスキンヘッドに!」
ジョージ「……(嫌悪感でいっぱいの顔)初めから終わりまで私と君は少しも似ていないよ……」
カール「素直になれ!地球のためだ!」
通信画面を見ていたナイア。
ナイア「……あの馬鹿ども……全滅しろ」
シコウ=志向(心がある目的に向かうコト)。エコ志向ばんざーい。
〇夢だけど、夢じゃなかった
生き残って病室で再会するジョージと阿紫花のパラレル。法安もいる。
阿紫花「ジョージ……!」
法安「おお……!目を覚ましたぞ!」
ジョージ「……また、君たちに会えるとは思っていなかったよ……。ああ、夢みたいだ」
阿紫花「ジョージ……!」
ジョージ「夢じゃないと、確かめたいんだ(阿紫花を見つめる。ほっぺをつねる、とかキス、とか狙ってるらしい)」
阿紫花「へえ……!(片手に構えた拳銃でジョージの額を撃ち抜く)」
法安「何するんじゃー!?」
阿紫花「ハッ!?あたしったら……!?ジョージさんとのいつもの癖で……!」
法安「いつもやっとんのか!?ジョージー!?息しとらんぞ!ただでさえ大怪我だったのに!」
阿紫花「あ、コレ自動人形用の改造拳銃だった……!!ジョージさん!?ジョージさーん!?ジョージさん死んだー!?」
たまたま同室のベッドで寝てたギイ「うるさい!!よそでやれ!!」
その後。
ジョージの墓に泣き崩れる阿紫花「初恋は実らないって、マジだったんですね……!!」
法安「(あんなに普通のツラでジョージの額を撃ち抜いておきながらお前……)」
ギイ「初恋云々じゃなく、君のせいだろ……」
夢じゃなかったけど、夢だった……。
〇日本人の教育って不思議
部屋の隅で考え込む阿紫花。
ジョージ「どうした?何を考えているんだ」
阿紫花「……『ロドリーゴ(スペインの音楽家)』と、伊豆の『踊り子』って、似てやせん?……ロドリーゴさんが伊豆に来れば完璧……!(真剣な顔)」
ジョージ「(ロドリーゴ!?こんな義務教育も受けてないヤクザが知っているのなんて……日本侮れない……!)」
阿紫花「あと、『刀狩り令(1588)』と『ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)』も似てると思うんでさ!(オヤジギャグ)」
ジョージ「(年代も近い……!いや、ガリレオや刀狩り令を阿紫花が知っているなんて……!日本の教育レベルはそれほど高いのか……!?)」
阿紫花「誰かに話したくて話したくて……!……なんでマジメな顔なんで?そんなに笑えねえダジャレでした?……」
その後。
ジョージ「どうしよう、ギイ……!私が思う以上に阿紫花は賢いのかも……!思えば私もゾナハ病のせいでギムナジウム(中学校)すら出てない……!」
ギイ「あ~、確かに(君よりは)賢いかもね。僕はしろがねになってからフェラーラ大学を出ている秀才けどな」
いや普通に阿紫花賢いだろ。
〇分かりやすいなあ……。
鳴海「あ~あ、阿紫花とジョージ、また喧嘩してるぜ(視線の先で、ジョージと阿紫花が睨みあっている)」
ギイ「いつもの事さ」
鳴海「阿紫花もジョージも癖があるからな。ずっと一緒にいるとしんどそうだ。お前よく平気だな。大変じゃないか?」
ギイ「……。(脳内で記憶をリピート:ジョージと喧嘩した後『ジョージさん怒ってやがる!?あたしの事もう嫌いって言ってやがった!?』と内心で慌てながらギイに確かめる阿紫花。ジョージはジョージで『言い過ぎた……。なぜアシハナ相手だとすぐに頭に血が上るのだろう……。私はどうして』と、自己嫌悪で沈んでいる)……慣れると分かりやすいから、面白いよ」
鳴海「ふ~ん」
〇分かりやすい
ギイ「我々欧米人には肥満型の糖尿病が多いとされているが、阿紫花たち日本人は、欧米人に比べて、遺伝性の糖尿病の割合が大きいと言われている。遺伝型の糖尿病は肥満か痩せ型かという事はさほど重要ではない。痩せていても糖尿になる日本人は多いらしいよ」
ジョージ「……」
ギイ「君は機械の方が得意なようだが、僕は医者だからな。阿紫花の年齢だと、そろそろ腹がポッコリ出てきてもおかしくないワケなんだ。贅肉がつくとかさ。中年太りというのは仕方ないものだから。でも体質もあるんだろうね、阿紫花は若く見えるくらい痩せている。だから気になってね。尿検査はしてないが、阿紫花の血の繋がった両親の事は何一つ分からないからな。遺伝性の糖尿病だとしても、本人を調べるしかない」
ジョージ「……そんな事しなくても済むようにするよ」
その後。
阿紫花「ジョージさんがなんか最近、やたらアレ飲ませてくるんですけど……イヤだって言ってンのに。でもあれたんぱく質だから、肌の色艶よくなったりするんですかね。こんなオッサンが色艶良くなっても仕方ねえけど」
ギイ「昭和の花柳界の迷信じゃないんだから、そんな効能はないさ。でも別の効能はあるかもね」
阿紫花「?」
ギイ「……という具合に非常に分かりやすいのだよ」
鳴海「え?どういう意味だ?全然分かンねえ。しろがね、分かるか?」
エレ「もう!鳴海!(真っ赤)」
ギイの話を陰で聞いていた阿紫花「ジョージ。体液って、粘膜からも吸収されるって、知ってやす?ケツに精液入っても量が少なかったら乾くだけでさ……」
ジョージ「……」
阿紫花「アンタ……それくらい知ってて、ゴム付けねえでやってたんだろ?……どこまでギイさんの話を真に受けて、人の口に出しまくってたんでさ。中に出してたら口から飲んでも下から飲んでも一緒じゃねーか」
ジョージ「念には念を入れてな……」
阿紫花「入れたのは念じゃねえだろ(怒)」
種だね……。下品でした、失礼。
〇愛って何だろうね……
阿紫花「愛だの恋だの、ジョージさん相手だとなんか言いづれえ……」
ギイ「(また変な事言い出した……)じゃあ手紙で書いて伝えたら?ラブレターなんて素敵だね」
阿紫花「マジ?……」
書いてみた。
阿紫花「ジョージ、コレ」
ジョージ「(日本語か?えらく読みづらい字だな……。字の大きさが全然統一されてないし、隣の行にはみ出してる……。いやホントに日本語か?『あおたに変して』……変?あおた?暗号か?青田に変わったって事?)」
文章の中に『愛』という字に見える何かを見つけるジョージ。
ちょっと笑顔のジョージ「(エレオノールからの手紙かな?日本語苦手だったそうだからな)はは……『愛』ではないよなあ。(字が汚くてそうは読めない)私は違うと思うな」
阿紫花「……!」
その夜、駅前のおでんの屋台で管を巻く阿紫花と、付き添いのギイ。
コップ握り締めて飲んだくれる阿紫花「あたしとは遊びだったんですよ……!『愛』じゃない、って、違う、って……!」
ギイ「きっと何かの間違いだよ。オヤジ、もう一本つけてくれ」
阿紫花「違う、って、笑いながら言うんですぜ!?あの男(ヒト)はマジで悪い男でさ……!!」
ギイ「あ~、顔と性格が悪いのに、君はなんで付き合ってるんだ(別れればいいのに)」
阿紫花「肉体(キッパリ)」
ジョージ「(酔いつぶれた阿紫花をかついで帰ってきたギイに)大変だったな」
ギイ「いや……。何でもないさ。君に比べれば(カラダ目当てで付き合っているだけなんてなあ……)」
ジョージ「?」
その後。
流暢な筆記体で書かれたフランス語の手紙「拝啓 寒さも厳しくなって参りました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか……」
汚い字の日本語の手紙「シヨーシさんえおたしに(以下字が汚すぎて読めない)」
二枚の手紙を見比べて笑うジョージ。
ジョージ「あ、これはアシハナからだったのか。アシハナの日本語は最悪だな。こっちの綺麗なフランス語はエレオノールからか?」
ギイ「どっちも阿紫花だよ。フランス語と英語を覚えたら日本語を忘れたんだってさ……」
ジョージ「三つ目覚えたら一つ目を忘れるニワトリか……」
〇思うほど愛されてない
阿紫花と勝と、二人の会話を聞いているジョージの3人。
阿紫花「坊やと出会ってあたし変わちまった……って、自分でも思うんですよ」
勝「僕も、阿紫花さんに出会えて良かったよ」
阿紫花「ぼ、坊や……!(ジ~ン)」
勝「平和でさえあれば、こういう人でも生きていけるんだなあ、って、すごく優しい気持ちになれるんだ(笑顔)」
阿紫花「ぼ、坊や……!」
ジョージ「(無言で阿紫花の肩に手を置く)」
その夜、阿紫花は(ジョージの腕の中で乱れながら)「人間やめたい」とまでむせび泣いたのだった……。
〇『Qping』堀江蟹〇著 のパロ。(このマンガ面白いよ!w)
阿紫花「ジョージさんて、いつも同じ服だよなあ」
ジョージ「(ムッ)本当にオシャレな人のクローゼットには、同じ服が何着もあるものなのだ!私のタンスだってそうさ(タンスを開けると同じ服がビッシリ)」
阿紫花「うわっ同じ服(ボラコート)ばっか!」
ジョージ「同じに見えて少し違う。これは特殊モリブデン鋼製ブレード。これはクロスカーボン。(並べたコートを指差しながら)電磁ステンレス。マルテンサイト」←十着以上あるが全部同じに見える
ゲッソリした阿紫花「……なんかジョージさん気持ち悪ィな……」
ジョージ「オシャレな人に対して気持ち悪いとは何だ気持ち悪いとは!」
ホリカニ先生は面白いw田中さんがカールに見える。
おまけ
ジョージ「ちなみに電磁ステンレスの魅力はなんと言っても粘りと腰の強さだ。しかしマルテンサイトの日本刀のような鋭さと輝きも秀逸……。勿論万能なクロスカーボンも捨てがたいが、モリブデン鋼の使い勝手の鈍さ『ドジっ子メガネ委員長』的属性ポイントはイチオシさ……!」
阿紫花「マジで気持ち悪い」
ギイ「ジョージは初登場からずっとそうだったじゃないか」
ジョージ「ムッ、君たち!私の事はいい!だがボラを馬鹿にしたら許さない!」
阿紫花「アンタ以外の何を馬鹿にするってんだよ!」
ギイ「ボラごと道頓堀に投げ捨てたら浮かんで来ないかな……」
きっとカーネルおじさんみたいに何十年かしたら水中から引き上げられるんだぜ……。
阿紫花「つか、いつも使ってるボラがそんなに使えねえなら、なんで使ってんでさ……」
ジョージ「ドジっ子メガネ委員長だから……」
阿紫花「……」
萌えるの?
〇ミステリー・ジャパン
たまたま、仏教とか日本の寺院を取り上げたテレビ番組を見ている阿紫花とジョージ。
テレビ「仏教の寺には、苦行と呼ばれる辛く厳しい修行を行っているところもあり、……我々には考えにくい事ですが、肉や糖分、主食すら断つ事で『ホトケ』との一体化を目指し、身を清め……」
隣の阿紫花をちらりと見るジョージ「(肉や糖分、……主食を断つ……)」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『--あたしゃ肉だの甘い物だのは苦手でさ。--パンもあんまり好かねえ。バターも嫌いでさ』
テレビ「しかし日本の寺院では、昔から酒が好まれ、『般若湯』というまるでノンアルコールなお茶か何かのような隠語で扱われ……」
ジョージの脳内に浮かぶ阿紫花『《ワカメ酒》?--ああ、酒の一種でね、隠語でさあね。あたしやった事ねえけど、そうですねえ、いっぺんやってみてえなあ。そん時ゃジョージさん、ご一緒しやせんか』
テレビ「また、肉体を苛め抜くかのような苦行も見られます。真冬に入る、滝に打たれる、炎をくぐる、など……」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『ドンパチやってんのが一番イイや。--熱くなっちまって、あたしらしくねえ……!(阿紫花のコートの裾に引火・その後ろで必死に火を消そうとするジョージ)』
ジョージ「(そうか……!あれは苦行……!日常に苦行を取り入れて……!?)……アシハナ」
阿紫花「へえ?」
優しい笑顔のジョージ「マフィアこそ日頃から教会に通いたがるものだよな……!」
阿紫花「あたしの家は神社ですけど!?」
〇カールが本物っぽいってのは、私も思う
ナイア「まさかジョージが生き残ってるとは……。あのドンくさい仏頂面なんか地球上に残さない方が良かったのに。デリカシーゼロなハゲ野郎なんだから(イライラ)」
カール「私もそう思う。彼の鈍さはもはや罪悪だ」
ナイア「え?何、お前もまさか……(一発ヤッたの?振られたの?てかまさかのカール×ジョージ?)」
カール「私と同じシコウを持っていると思っていました。彼を一目見て、そうだと確信していた……」
ナイア「(シコウ?思考?嗜好?……そっちの趣味!?)やっぱ見た目なのか?分かるヤツには同類が分かるモンなのか?」
カール「私はそうだと思って声をかけたのですが『冗談は頭だけにしろ』と……」
ナイア「アイツに頭の話されんのはキツいわ……」
カール「絶対にそうだと思っていたのに!分かりますか司令!私と同じ考えをお持ちですか!?」
ナイア「え?え、いや、ゴメン、あたしそういうのはちょっと……(一応女だし)」
その後のイリノイ決戦。
カール「君には失望した。君を見た時から、私を同じものを持っていると思っていたのに……。その秀でた額は、シャンプーの節約なんだろう?地球環境に気を遣って、でも世間の目を気にして全部剃る事もためらわれるんだろう?自分に素直になるんだ!地球のために!さあいざエコロジーのためにスキンヘッドに!」
ジョージ「……(嫌悪感でいっぱいの顔)初めから終わりまで私と君は少しも似ていないよ……」
カール「素直になれ!地球のためだ!」
通信画面を見ていたナイア。
ナイア「……あの馬鹿ども……全滅しろ」
シコウ=志向(心がある目的に向かうコト)。エコ志向ばんざーい。
〇夢だけど、夢じゃなかった
生き残って病室で再会するジョージと阿紫花のパラレル。法安もいる。
阿紫花「ジョージ……!」
法安「おお……!目を覚ましたぞ!」
ジョージ「……また、君たちに会えるとは思っていなかったよ……。ああ、夢みたいだ」
阿紫花「ジョージ……!」
ジョージ「夢じゃないと、確かめたいんだ(阿紫花を見つめる。ほっぺをつねる、とかキス、とか狙ってるらしい)」
阿紫花「へえ……!(片手に構えた拳銃でジョージの額を撃ち抜く)」
法安「何するんじゃー!?」
阿紫花「ハッ!?あたしったら……!?ジョージさんとのいつもの癖で……!」
法安「いつもやっとんのか!?ジョージー!?息しとらんぞ!ただでさえ大怪我だったのに!」
阿紫花「あ、コレ自動人形用の改造拳銃だった……!!ジョージさん!?ジョージさーん!?ジョージさん死んだー!?」
たまたま同室のベッドで寝てたギイ「うるさい!!よそでやれ!!」
その後。
ジョージの墓に泣き崩れる阿紫花「初恋は実らないって、マジだったんですね……!!」
法安「(あんなに普通のツラでジョージの額を撃ち抜いておきながらお前……)」
ギイ「初恋云々じゃなく、君のせいだろ……」
夢じゃなかったけど、夢だった……。
〇日本人の教育って不思議
部屋の隅で考え込む阿紫花。
ジョージ「どうした?何を考えているんだ」
阿紫花「……『ロドリーゴ(スペインの音楽家)』と、伊豆の『踊り子』って、似てやせん?……ロドリーゴさんが伊豆に来れば完璧……!(真剣な顔)」
ジョージ「(ロドリーゴ!?こんな義務教育も受けてないヤクザが知っているのなんて……日本侮れない……!)」
阿紫花「あと、『刀狩り令(1588)』と『ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)』も似てると思うんでさ!(オヤジギャグ)」
ジョージ「(年代も近い……!いや、ガリレオや刀狩り令を阿紫花が知っているなんて……!日本の教育レベルはそれほど高いのか……!?)」
阿紫花「誰かに話したくて話したくて……!……なんでマジメな顔なんで?そんなに笑えねえダジャレでした?……」
その後。
ジョージ「どうしよう、ギイ……!私が思う以上に阿紫花は賢いのかも……!思えば私もゾナハ病のせいでギムナジウム(中学校)すら出てない……!」
ギイ「あ~、確かに(君よりは)賢いかもね。僕はしろがねになってからフェラーラ大学を出ている秀才けどな」
いや普通に阿紫花賢いだろ。
〇分かりやすいなあ……。
鳴海「あ~あ、阿紫花とジョージ、また喧嘩してるぜ(視線の先で、ジョージと阿紫花が睨みあっている)」
ギイ「いつもの事さ」
鳴海「阿紫花もジョージも癖があるからな。ずっと一緒にいるとしんどそうだ。お前よく平気だな。大変じゃないか?」
ギイ「……。(脳内で記憶をリピート:ジョージと喧嘩した後『ジョージさん怒ってやがる!?あたしの事もう嫌いって言ってやがった!?』と内心で慌てながらギイに確かめる阿紫花。ジョージはジョージで『言い過ぎた……。なぜアシハナ相手だとすぐに頭に血が上るのだろう……。私はどうして』と、自己嫌悪で沈んでいる)……慣れると分かりやすいから、面白いよ」
鳴海「ふ~ん」
〇分かりやすい
ギイ「我々欧米人には肥満型の糖尿病が多いとされているが、阿紫花たち日本人は、欧米人に比べて、遺伝性の糖尿病の割合が大きいと言われている。遺伝型の糖尿病は肥満か痩せ型かという事はさほど重要ではない。痩せていても糖尿になる日本人は多いらしいよ」
ジョージ「……」
ギイ「君は機械の方が得意なようだが、僕は医者だからな。阿紫花の年齢だと、そろそろ腹がポッコリ出てきてもおかしくないワケなんだ。贅肉がつくとかさ。中年太りというのは仕方ないものだから。でも体質もあるんだろうね、阿紫花は若く見えるくらい痩せている。だから気になってね。尿検査はしてないが、阿紫花の血の繋がった両親の事は何一つ分からないからな。遺伝性の糖尿病だとしても、本人を調べるしかない」
ジョージ「……そんな事しなくても済むようにするよ」
その後。
阿紫花「ジョージさんがなんか最近、やたらアレ飲ませてくるんですけど……イヤだって言ってンのに。でもあれたんぱく質だから、肌の色艶よくなったりするんですかね。こんなオッサンが色艶良くなっても仕方ねえけど」
ギイ「昭和の花柳界の迷信じゃないんだから、そんな効能はないさ。でも別の効能はあるかもね」
阿紫花「?」
ギイ「……という具合に非常に分かりやすいのだよ」
鳴海「え?どういう意味だ?全然分かンねえ。しろがね、分かるか?」
エレ「もう!鳴海!(真っ赤)」
ギイの話を陰で聞いていた阿紫花「ジョージ。体液って、粘膜からも吸収されるって、知ってやす?ケツに精液入っても量が少なかったら乾くだけでさ……」
ジョージ「……」
阿紫花「アンタ……それくらい知ってて、ゴム付けねえでやってたんだろ?……どこまでギイさんの話を真に受けて、人の口に出しまくってたんでさ。中に出してたら口から飲んでも下から飲んでも一緒じゃねーか」
ジョージ「念には念を入れてな……」
阿紫花「入れたのは念じゃねえだろ(怒)」
種だね……。下品でした、失礼。
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※「か〇くりサー〇ス」女性向け非公式ファンサイトです。CPは「ジョ阿紫」中心。また、予定では期間限定です。期間は2010年内くらいを予定してます。
※管理人多忙につき、更新は遅いです。倉庫くらいに思ってください
必読:閲覧にあたって
※女性向け作品を載せております。興味のない方や男性の方、また同性愛やBLに嫌悪感を抱く方の閲覧もお控え下さい。また、年齢制限表記も厳に従い下さい。
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プロフィール
名前:デラ
性別:女性(未婚)
年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
性別:女性(未婚)
年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
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