印刷 高速道路 1000円 機械仕掛けの林檎 小話14 忍者ブログ
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 外国のハナシをネタにして小話書くと、いささか流行のタイムラグが発生して困るよね。 
 その内、海外でも生卵や弁当が普通になるかも知れないしね!

 小話14


〇日本だけだよ。
阿紫花「日本のメシ食いてェ……。卵かけご飯食いてェ……!」
ジョージ「……気持ち悪い。生で、しかも温かい米の飯に合わせるなんて、腹を壊すぞ」
ギイ「実際、毎年何人も日本人がそれで病院に来るしな。サルモレラ菌に感染したり、生食するには劣化した卵を食べてね。アジアの中でも日本と台湾くらいなものだよ、ニワトリの卵を生で食べるなんて」
ジョージ「日本人のその無神経さは何由来なんだろうな。スシも生だろう?サシミも」
ギイ「いや、寿司や刺身はそれなりに酢や山葵で殺菌したり、抗菌作用のある緑茶を飲む事で危険性を抑えている。一見ただの魚料理だが、あれは機能的な料理なんだよ」
ジョージ「ふうん。何にせよ、私は食べる気がしないがな。--アシハナ、もう諦めろ」
ギイ「(ため息)生で食べられる卵が売ってないか探してみるよ。マヨネーズも生卵で作るからな。一般の主婦やレストランのシェフなら知ってるかも」
ジョージ「主婦でもシェフでも聞いておいてくれ。--アシハナ。元気出せ。……元気が出るように、私がイイモノを食べに連れて行ってやろう」
阿紫花「へえ?一体何を食べさせて下さるんで?」
ジョージ「タルタルステーキ(刻んだ馬牛肉と卵黄のユッケ)と、ブルートブルスト(ブタの血のソーセージ)」←どっちもドイツ・オーストリア料理。
阿紫花「(吐きそうな顔で)おえ……。……もういい……」
ギイ「魚か肉か卵かで違うだけで、生なのは一緒じゃないか」

ギイ「(日本人が使う高級食材を置いてるスーパーで卵を買ってきたギイ)ほら、食べる時は消毒してから割るんだよ。……ていうか、タルタルステーキだって卵使ってるじゃないか。生卵食べられるんじゃないのか?好き嫌いの問題なのか?」
ジョージ「白身が鼻水っぽいのが無理……。あれが鼻水に見える」
阿紫花「そんな理由で!?」
 ドイツ・オーストリア人の鼻水への憎悪は異常w風邪ひいてて目の前で鼻水すすっただけで舌打ちされるよw
 
ジョージ「米飯も腹に溜まらない感じが菓子みたいで食べる気しない」
ギイ「あ~、分かる分かるw」
阿紫花「米が菓子!?あんたら自分の国の菓子の味忘れてんのか!?←甘すぎて一口食べて心と味覚に致命傷負った人」
 ホント、異国の食文化は不思議がいっぱいですよ……。思わず阿紫花がツッコミになるほどです。



〇奈良県は美味しいものがない、と奈良県出身の某さんが言ってたそうなので。(奈良県の皆様、石を投げないで下さいね)
ギイ「そういえば、阿紫花は英国でよくガマンしてられるな。食の楽しみがほとんどない国じゃないか。フウみたいに、食事中も研究の事を考えているとか、ジョージのようにそういう欲求が少ない人間とかじゃなければ耐えられない時があるよ」
フウ「そういう時は、メイド人形にフランス料理のデータをロードさせればいいよ。宮廷料理だって再現してくれるさ」
ギイ「そこまでしなければ美味しいものが食べられない、ってのは悲劇だね。阿紫花だって、英国の料理はフランスに逃亡したいくらい不味いだろ?まさか、ジョージがいるから何でも耐えられる、とか言わないよな(ニヨニヨ)」
阿紫花「はあ。あたし食べ物なんざどうでもいいんでね。……英国のメシだって、そんな不味いと思った事ねえよ?なんつーか、メシが不味い、なんて黒賀村みてえでさ……(笑顔)」←奈良県=食事が日本の中のイギリス。
ギイ「……そう(憐みの目)」
ジョージ「騙されるな、ギイ。コイツは酒があればなんでもいいだけだからな」
 ジョージさんは分かってらっしゃる。



〇奈良県=日本の中のイギリス その2
ギイ「子どもの頃のお菓子を持ち寄ってみよう。僕はシュクルダール。(飴細工)かな」
ジョージ「プラリネ(ナッツを入れた砂糖菓子)」
阿紫花「鹿せんべい」
 食べてみた。
ギイ「鹿せんべい、って鹿入ってない上に、味がしない……うえ」
ジョージ「う、甘いな。シュクダールは大人になってから食べるものじゃないな。……アシハナ?」
阿紫花「(プラリネの甘さに撃沈して倒れてる)」
ギイ「こんなモノ(鹿せんべい)食べて育ったんなら仕方ないよ。日本は味がしないのが普通なのかな」
ジョージ「まさか……(でも倒れて動かなくなったアシハナを見ているとそう思える)」
 その後黒賀村にて。
れんげ「ジョージちん、ケーキ食べる?百合が焼いたんだよ」
ジョージ「(ケーキ……)鹿が入ってないなら……」
れんげ「? (外国には鹿が入ったケーキがあるのかな?……)」
 そして味がするのなら、食べるそうです。



〇流行ってよく分かんないよね
エレ「今度転校した先の学校は、お弁当の日があるそうで……。リーゼさんや涼子さんも、その日があったら言って下さいね、お弁当を作りますから」
リーゼ「お弁当ですカ!日本のお弁当っていいでスヨね!」
涼子「そうなの?外国はないの?」
リーゼ「いエ、あるにはあるのデスガ、日本のお弁当箱みたいなものはないデス。デザインがカワイくて、絵が描いてあったり、洗って何度も使うのは、珍しイデスよ」
エレ「ご飯のお弁当がないので、箱があまり必要ないのです。サンドウィッチのお弁当は、使い捨ての紙袋に入れたりするだけですから」
涼子「そっかあ」
 たまたま通りかかって、会話を小耳に挟んだギイと阿紫花。
ギイ「弁当ね。僕は産みの母親が作った料理など食べた事が無かったな。お弁当っていうのは悪くないね。フランスだと、日本のマンガで『お弁当』を知ったマニアたちだけでなく、若い女性があの弁当箱の形状に惹かれているそうだけど。まあ、自分で作るなら健康管理を徹底できそうだな。君も少しは自分の体を考えてみたらどうだい」
阿紫花「へえへ。でもあたしも弁当についちゃあ一家言持ってやして。弁当の中じゃ、コレじゃねえといけねえのがあるんでさ。それ以外興味ねーんでね」
ギイ「ほう。どんな弁当だい?」
阿紫花「駅で売ってるヤツでね、こう、抱えて売ってるヤツ。あれが一番好きなんでね……」
ギイ「駅で?(駅の中に店があって、通り掛かりに買って帰ったりするのかな?)自分では作らないのか?」
阿紫花「あたしにゃちょいと荷が重いンでね。あたしには持ち上げられねェんでさ」
ギイ「(そんなに重い弁当があるのか?なんか変だな)まあ、日本製の弁当箱は小さすぎると言われているようだからな。君みたいに小食だと、重いのかな」
阿紫花「でもジョージさんも割と好きなようですぜ」
ギイ「へえ、意外だね」
 その後。
買ってきたお弁当を見下ろすギイ「……という話をしてね。試しに駅で買ってきたんだ。あまり重くなかったよ。むしろ小さいね。これで間に合うのかな、日本人は。食べるだろ?君も好きなんだろ?」
ジョージ「……あのバカ(アシハナ)はどこへ行った!!」
ギイ「?」
 お説教タイム開始。



〇質も量も負けてる
羽佐間「やいやいやいコノ得体の知れねェ外人め!オメェなんかにゃ兄貴を渡さねーぞ!」
ジョージ「……(誰?)」
羽佐間「兄貴の事だったら、この俺が一番よく知ってンだからな!二十年以上連れ添った実績っつーもんを教えてやる!兄貴の誕生日にスリーサイズに足のサイズや食い物の好みに好きなブランド、女の好みに風呂で一番先に洗う部分まで知ってんだからな!」
ジョージ「……そういうのは会って三日くらいしてから、ヘリの中でアシハナが教えてくれたな。どういう経緯で阿紫花家の養子になったのか、とか。アイツが一人で喋っていただけだが。私も忘れようと思ったんだが、一度聞いてしまうと大概は忘れない体質だから、まだ覚えている」
羽佐間「(兄貴が自分の事を自分から話した、だと……!?)」
ジョージ「アシハナが好きなモノ?……あ、色の薄い髪が好きなようだな。私の髪を弄る癖があるから、多分。長い髪も好きなのかな。大方、女のようだとバカにしているのだろうがな」
羽佐間「(兄貴は『髪なんぞどうでもいいや』って言ってたのに……!!あ、だからこのハゲと付き合って……!?)」
ジョージ「後は……美女が好きだな。私といるといつも女の話ばかりしている(ムカプン)」
羽佐間「(兄貴は昔『うるせえ男と手ェ切りてェと思ったら、なんでもハイハイ言う事聞いてやる事だな。別れる気がねェ時ァ、精々嫉妬させてやンのさ。退屈しちまったら終わりだかんな』って……!)」
ジョージ「後は……そうそう、最近煙草が吸えないのも分かっててパブに酒を飲みに行くのが好きなようだな(英国は飲食店全面禁煙)。ただ、酔うと変に絡んでくるのが鬱陶しくて」
羽佐間「(『酒は一人が一番うめえ。女も男もいらねえよ』って演歌の流れる居酒屋で煙草くゆらせてた兄貴はどこへ……!)うわああああ(走って消える)」
ジョージ「ああ、確かにこうしてみると、君の言うとおり、私は全然アシハナの事を知らないいな……あれ?どこ行った……?」

羽佐間の消えた方角を見ていたジョージ「……ずいぶん老けた弟だったな……」←ちがうちがう



〇乾杯 ×完敗
羽佐間「兄貴!」
鼻歌で煙草吸いながら人形の手入れをしてた阿紫花「どした、羽佐間?」
羽佐間「兄貴……兄貴はあの銀髪のヤローの事なんか興味ねえッすよね!?何も知らねえあんな男のために、命張ったりしねえですよね!?」
阿紫花「なんでえ、いきなり。ははは……バカじゃねえ?お前ェ何の心配してやがンだよ。あたしが男一人のためなんかで命張ったりすっかよ」
羽佐間「そ、そうですよね、兄貴」
ちょっと暗くなった阿紫花「……命張るなんて馬鹿をするな、ってジョージさん言いやがるし……」
羽佐間「あ、兄貴?」
阿紫花「命張れだの、スミ(刺青)入れろだの、今すぐヤらせろだの、人を殺して来いだの、ジョージさんさっぱり言わねえんだぜ……」
羽佐間「そ、そりゃカタギは言わねえでしょ」
阿紫花「あたしに何を求めてンだかちっとも分かンねえお人だぜ……!?これまで別の男にだってやってやった事ねえようなマジなプレイだって『それより髪撫でたい』だの『抱きしめていいか』だの、全然違う事ばっか言って来ンでさ!あたしと何がしてェんだ!どうしよう羽佐間!あたしジョージさんが喜ぶ事全然分かンねえ!(乙女のごとく慌てる阿紫花)」
羽佐間「(昔『あたしに手を出す男どもなんざ、どうせあたしのケツの穴しか興味ねえんだ。ンな連中は騙して殺して捨てるだけさ』ってクールに吐き捨てた兄貴はどこへ……!)」
阿紫花「羽佐間!ちょっと行って来て、ジョージさんにヤクザな人形使いはどう思うか聞いて来てくれねえかい!?ジョージさんどんな男が好みで!?髭とかマッチョが好きか!?あたしみたいに痩せたのなんか嫌いって言われたらどうしやしょう!?頑張って太るしかない!?他の男はイイって言ってが、ジョージさんどうでえ!?」
羽佐間「……(顔に縦線)」

ジョージ「あ、さっきはどうしたんだ。阿紫花の話はもういいのか?」
羽佐間「……兄貴を、どう思ってるか今度は聴こうと思って……」
ジョージ「? どうって、普通だよ……」
 羽佐間がかわいそうな事にw
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