そもそもそもそとそ、と増殖中。(小話が)
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小話
〇子どもたちを預かりました。
阿紫花「嬢ちゃんたちゃ夏休み中のガッコの補講?大人は健康診断?親戚の法事だ?だからってなんであたしたちのトコに来るんでさ」
平馬「兄貴たちしかヒマしてねえんだよ。菊姉とかも学校の用事でいねえんだ。母ちゃんが、兄貴たちといろ、って。いいじゃねえか、オレたちと一緒にいるだけでいいんだから」
阿紫花「バッカ、お前ェあたしとジョージのひと時を邪魔すんじゃねえ、って」
ジョージ「(阿紫花の頭頂部を拳でぽくぽく殴る)こら、子どもたちが悪いんじゃないだろう。今日一日だけだ。そんなに手がかかる子達でもないし。私たちでよければ、見ていよう」
勝「ありがとう、ジョージさん」
涼子「それに比べて、平馬のお兄さん心狭いわね」
阿紫花「へん、ガキにゃ優しいなんてね。ごリッパなこって」
ジョージ「お前と二人きりの方が手がかかるからな」
勝「何して過ごそうか……。宿題もやっちゃったし……」
涼子「家にいろって言われたしね~。テレビも面白いのないし」
平馬「う~ん……やっぱ、アレかな。兄貴といえばアレ」
阿紫花「ああ、アレ……。アンタでかくなっちまったからなあ。でもま、やってやれねえ事もねえか。ジョージもいるしな」
ジョージ「?」
数十分後。
夏期講習中の菊「英良なんかに子どもの世話が出来るかしら……。ジョージは見てるだけでしょうし。一応電話して確かめておきますか。……あ、平馬?私よ」
平馬「あ、菊姉?何?」
菊「英良とジョージはいた?大丈夫そう?」
平馬「うん。遊んでた!なあ、お土産にアイス買ってきて!がりがり君」
菊「お断りよ。全員分買うくらいお小遣い持って来てないわよ。お母さんに言って。もう電話切るわよ。(内心では大丈夫そうで安心してる菊)--あ、そういえば(英良とジョージは)何してたの?邪魔じゃなきゃよかったんだけど」
平馬「? (みんなで)プロレスごっこ!じゃな!」(電話を切る平馬)
菊「……。……。……!?」
菊・帰宅後。阿紫花とジョージは離れに戻ってる。
菊「なんだ……、普通にプロレスしてただけなのね……」
平馬「兄貴の卍固めはスゴイんだぜ!ジョージが『壊れる』って叫んでた」
涼子「私見てただけだけどね~」
勝「僕は痛くてギブアップしちゃった……」
菊「……。(どんだけよ……)ま、何事もなければ良かったわ。……ほら、がいがり君。特別よ」
勝・涼子「わ、ありがとう!」
平馬「ありがと。でさー、菊姉ー」
菊「ん?」
平馬「プロレスごっこ、って兄貴言ってたけどよー。プロレスごっこ、って、大人用と子供用とあんの?昨日の晩にコッソリ離れ覗いたら、兄貴とジョージが布団の上でくっついてたから、今朝何してたのか聞いたんだよな。そしたら、プロレスごっこ、って。兄貴たちのは大人用なんだってさー」
阿紫花「今日も、してもらいやすかね……。寝る前に運動しとくと、よく眠れンでさ……(ジョージの顎に指)」
ジョージ「……また泣く事になるぞ?」
阿紫花「望むところでさ。ちょっと痛いくれえが、イイんでね……」
ストレッチされて背中バキバキの阿紫花「30過ぎると、体中こりやがんのな……あ、あっ、あ、やべ、気持ちい……(背中が)」
ジョージ「ここ、固くなってるな……(筋肉が)」
阿紫花「もっと、もっと強くして……!それ好き……気持ちいい……」
ジョージ「こうか?(背中ばきばきに逆えび反り=昼間の仕返し)」
阿紫花「あ、ああっ、馬鹿野郎……ッいきなりそん……(痛い)」
ジョージ「すぐに慣れる」
阿紫花「……ん(涙目)」
離れの入り口で固まってる菊。文句を言いに来たのに入れない。
菊「……」
部屋から聞こえてくる阿紫花の声「あ~、気持ちよかった……。たまには、あたしがやってやりやしょうか?」
ジョージ「ムダだからいらない。私の(カラダ)は特別硬いのを知っているだろう?(中身が機械だし)」
阿紫花「あ~、(肩とかの筋肉)ほぐすの大変そうだもんな(苦笑)」
菊「……!?(ジョージ……受け……はないの!?)」
翌朝。
菊「ジョージ」
ジョージ「おはよう」
菊「……人間て、初めてでも挑むべきだと思うのよ……!(思いつめた顔)痛みを恐れずレッツトライ(人差し指と中指の間に親指を入れて握り拳を作って←良い子はしてはいけません)」
ジョージ「朝から何をさせる気だ」
〇俗語は分からんチン。
ギイ「出かけるのかい?」
いそいそと支度をする阿紫花「へえ。こないだ知り合ったカタギさんとね(ちょっと嬉しそう)こっち来てから知り合いもいなかったし、いつもジョージに張り付かれてたからよ。あのハゲがいねえ内に、酒でもご一緒しようってな段取りに」
ギイ「ふうん(なんか心配だな……)どんな人間?男?」
阿紫花「男でさ。なんか面白いヤツでね、こないだのハロウィン(ジョ阿紫短編参照)に知り合った医者でさ。真っ当なオシゴトだし、安心かい?(苦笑)ジョージにゃ言わねえでくんな。うるせえから」
ギイ「別にいいけど。……なあ、そいつはどんな事言って君と友達になったんだ?」
阿紫花「あ~、普通でさ。携帯教えろとか……あ、なんかあたしがキツネっぽいってよく言ってたな。確かにキツネ顔って言われっけど」
ギイ「……それ、なんて言われたのかを、英語で言ってごらん」
阿紫花「『You looks Wicked foxy.』(君は最高にイイ女!)」
ギイ「……というワケで、なんだかんだ言い聞かせて部屋に閉じ込めておいたから」
ジョージ「君の協力に最大級の感謝をする」
ギイ「……君からの最大の感謝の表明がこんな事だとはな……(うんざり)」
アホ……。
〇め、女豹!
パブで酔ったヴィルマ「ア・シ・ハ・ナ~♪ こんなに気分良く酔っ払うと、一発ヤりたくならな~い?」
同じく酔ってる阿紫花「構わねえよォ?あ、でもあたし酔って勃ち悪ィかも(ひゃひゃひゃひゃ)」
ヴィルマ「ブハッ、あんたにチ〇ポなんか要らねー!ケツ出してアンアン言ってりゃいいのよゥ!アタシのテクでケツだけでイカせてやるわよ(ひゃひゃひゃひゃ)」
ジョージ「(……下品すぎる)」
ギイ「阿紫花、マドモワゼル。楽しい会話を邪魔して悪いが、卑猥な話題は慎みたまえ。免疫が無いから、聞いているだけで恥ずかしいのだ。……ジョージが」
ジョージ「!?(私!?)」
ジョージは弄ってなんぼ。
ヴィルマ「あらァん、ホント?かなりいい持ち物だって聞いてるけど、オツムはオコチャマなのねえ」
阿紫花「デコはジジイだけど、脱いだらスゲーんだぜ?」
ジョージ「誰のデコがジジイだ」
ギイ「君以外にないだろ」
〇ホントは怖い日本の習慣
ジョージ「来年も、一緒に……」
阿紫花「……ン(無言で小指を差し出す)」
ジョージ「なんだ?」
阿紫花「指きり。日本の約束の仕方でね……(ジョージの小指に小指を絡ませる)お互い約束を守るって時に使うんでさ」
ジョージ「分かった。約束する。来年もよろしく」
阿紫花「ちなみにこの約束を破ったら、この指をブッた切られて針を千本飲まされるんでそのおつもりで(ヤクザ顔)」
ジョージ「……!?」
阿紫花「ちなみにこの風習の起源は江戸時代の遊女で、客に自分の指を切って贈りつけて客の心変わりを責めたっつうヤツで、後にヤクザのエンコ(指)切りになり……」
ジョージ「(怖ェー!日本文化怖ェー!!)←ガクブル」
阿紫花「あたしを裏切ったら、あたし……この指全部切ってアンタに食わせて三途の川に一緒に身投げしてやるから……(地獄のような目で)」
ジョージ「(怖ェー!この日本人怖ェー!!)←ガクブル」
ジョージ「愛って責任が伴うんだな……(ため息)」
ギイ「愛と責任?パパにでもなったのかい?ジョージ」
ジョージ「パパ……いや、どっちかっていうとゴットファーザー的な、な……」
ギイ「?」
〇ホントは怖い日本の習慣・その2
ジョージ「今年は無理だったが、来年は一緒にセツブンしないか、と、キクたちからメールが来たぞ。セツブン、とは何だ?」
阿紫花「へえ、そうですかい。来年ねえ、そんじゃちょいと予行練習……いやあ、ジョージさんにゃ荷が重てェ祭りでさ(首を振りつつ)」
ジョージ「そんなにか?どんな祭りなんだ」
阿紫花「へえ。でもこの時期はなんだかんだと日本じゃ行事が多いんでさ。ちょいとまとめて説明させてもらって構わねえかい?」
ジョージ「ああ!」
阿紫花「ならばようがす(いいでしょう)。まず豆を用意しやして、これを戸口に飾りやす。そしてその年の縁起のいい方角を見上げながら、ひたすらに心の中で『鬼は外』『福は内』と念じやす。喋っちゃダメですぜ」
ジョージ「……」
阿紫花「そんで歳の数だけイワシの頭を貪りやす」
ジョージ「生臭い!奇祭過ぎる!」
阿紫花「だから練習しようって言ってんですよ。ジョージさんナマの魚食いたくねえとかぬかして、菊や平馬どもを困らせんじゃねえかと、あたしはそいつが心配で……(そっと目尻を拭うフリ)」
ジョージ「……分かった。私も長年しろがね-Oだった男だ……!やってみせる」
阿紫花「ジョージさん……!」
翌年の黒賀村。
ジョージ「実に申し訳ない……。どうしてもイワシの頭を歳の数だけ食べる事が出来なくて……!!どう数えても百個以上……!(サングラスの奥涙目)」
無言の阿紫花一家。
菊「……英良は一緒じゃないの?」
悔しがるジョージ「アシハナ……エイリョウは少し遅れてくるとかで……。彼に無理だと言ったら、初心者だから今年はコレで勘弁してやると言われて……!(ジョージの手に『オットッ〇』4箱)コレならなんとか食べられるから……!ご期待に添えなくて申し訳ない……」
阿紫花母「わかったから、もう顔を上げて下さい……」
菊「あと余計な事だけど、英良に浮気されてないか調べた方がいいと思うわ……」
その頃の阿紫花。
勝「どしたの?阿紫花さん。わ、チョコくれるの?ありがとう!」
涼子「ありがとー。あたしイチゴのもーらい!」
勝「待ってよ!半分ずつにしない?」
涼子「いいよ!はい半分こ!」
勝「うん。わあ、美味しいや。ありがとう阿紫花さん」
ニヨニヨニヨニヨしながらそれを見ている阿紫花。
エレオノール「何をしているの?阿紫花」
阿紫花「癒されてんでさ……」
自分の弟や妹より、勝がカワイイ阿紫花。浮気。
ジョージ「ウプ……こんな小さな豆でも百個以上食べるのは辛い」
菊「去年ギイも同じ事言ってたわ……」
ですよねー。
〇200億(堀江蟹〇『Qping』パロ)
阿紫花「あーあ10億円ひろって警察に届けてほめられた挙句に落とし主があらわれず数ヵ月後に後腐れなく丸ごと貰いたいですねえ」
フウ「阿紫花君、ちょっと欲を隠した方がいいよ……(警察に行った時点で逮捕されるんじゃ……?)」
阿紫花「なんでさー、フウさんだって欲しいでしょ10億円!10億円欲しいのは人間の本能でさ!あたしは10億円と11億円あったら絶対10億円取りやすね!だって11億円とかセコイし」
フウ「(金銭感覚がおかしい上に計算出来ない子なんだ……)」
阿紫花「もしあたしが200億貰ったら、フウさんに1万円あげやすよ」
フウ「じゃあ199億9999万円になっちゃうよ?……」
阿紫花「えーウソ!?じゃーダメ!」
フウ「じゃあ阿紫花君、あたしに200億1万円おくれよ。そしたらあたし、阿紫花君に200億あげる」
阿紫花「えーマジで!?200億ですよ!?フウさんスッゲー!なんで200億も持ってらっしゃるんで!?」
フウ「(……阿紫花君なら今すぐ全財産サギれる気がする)
〇増村と出会う
増村「やいやいやいこの変な外人め!阿紫花とねんごろになった気でいやがるのも、大概にしやがれってんだ!」
ジョージ「(この村にはアシハナの昔の男しかいないのか……?)……腕にモノを言わせるつもりなら、相手をしよう」
阿紫花「ハッ!いけやせんジョージ!(二人の間に割って入る)ここはあたしが」
ジョージ「しかし、君……」
阿紫花「いいから任せな。--増村、ちっとこっち来な」
増村「おうおう、なんだよ、やっぱ俺のがいいってかァ?つか、なんだあの外人はァ!?テメエ、俺をコケにしやがったのか!?」
阿紫花「落ち着きなせえ。……アンタだからホントの事言いやしょう。実はあたしとジョージは……生き別れの実の兄弟なんで」
増村「え!マジ!?似てねえ……」←バカ
涙を拭うフリをする阿紫花「アンタにはホントの事言いやす。三十年ぶりに生き別れの兄と出会い、この黒賀村に戻ってきて、かりそめとはいえ親は親、阿紫花の二親にあたしの実のアニさんというお人の立派な姿を見せて礼の一つもさせてもらえりゃア、何よりの親孝行になるってな按配で。この村にいる間は、ありきたりな兄弟として静かに暮らせりゃ何より幸せってなモンだ。見逃してくれりゃあ、あたしアンタにずうっと感謝しやすから(嘘泣き)。あの人がこの村にいる間は、そっとしておいてやってくれねえかい。その後は、……好きにしてもらって構いやせん」
増村「マジで?……(筋肉脳味噌で『暴れて阿紫花を勝ち取る』『ガマンしてご褒美』の二者を秤にかける増村。ジョージに勝てるかなー、阿紫花言う事聞くかなー、という思案で秤が『ガマンしてご褒美』に傾く)……絶対ェだぞ。アイツ帰った後でしこたま掘らせろよ」←ブツクサ言いながら去る。
ジョージ「……さっきの彼は?」
阿紫花「ああ、犬と一緒でさ、バカな上に目が悪いみてえで、あたしとあんたが実の兄弟だとか納得して帰っちまいやがんの……」
ジョージ「ヒドイなー、それは(苦笑)」
阿紫花「まー、バカは騙されても仕方ねえってイイ例でさーね。……あんなバカは始末してもいいが、アンタそれもイヤって思うだろうからな(ボソボソ)……」
ジョージ「何か言ったか?」
阿紫花「いんえー。帰りの日はとっとと帰りやすからねー」
ジョージ「ああ」
カウンターの上に置いた携帯を弄る増村「今オナ禁とセク禁してんだ。阿紫花と盛り上がろうと思って!」
尾崎「あ?阿紫花なら、昨日また外国に帰ったって、加納が言ってたぜ?」
増村「……!?」
捨て犬。
〇子どもたちを預かりました。
阿紫花「嬢ちゃんたちゃ夏休み中のガッコの補講?大人は健康診断?親戚の法事だ?だからってなんであたしたちのトコに来るんでさ」
平馬「兄貴たちしかヒマしてねえんだよ。菊姉とかも学校の用事でいねえんだ。母ちゃんが、兄貴たちといろ、って。いいじゃねえか、オレたちと一緒にいるだけでいいんだから」
阿紫花「バッカ、お前ェあたしとジョージのひと時を邪魔すんじゃねえ、って」
ジョージ「(阿紫花の頭頂部を拳でぽくぽく殴る)こら、子どもたちが悪いんじゃないだろう。今日一日だけだ。そんなに手がかかる子達でもないし。私たちでよければ、見ていよう」
勝「ありがとう、ジョージさん」
涼子「それに比べて、平馬のお兄さん心狭いわね」
阿紫花「へん、ガキにゃ優しいなんてね。ごリッパなこって」
ジョージ「お前と二人きりの方が手がかかるからな」
勝「何して過ごそうか……。宿題もやっちゃったし……」
涼子「家にいろって言われたしね~。テレビも面白いのないし」
平馬「う~ん……やっぱ、アレかな。兄貴といえばアレ」
阿紫花「ああ、アレ……。アンタでかくなっちまったからなあ。でもま、やってやれねえ事もねえか。ジョージもいるしな」
ジョージ「?」
数十分後。
夏期講習中の菊「英良なんかに子どもの世話が出来るかしら……。ジョージは見てるだけでしょうし。一応電話して確かめておきますか。……あ、平馬?私よ」
平馬「あ、菊姉?何?」
菊「英良とジョージはいた?大丈夫そう?」
平馬「うん。遊んでた!なあ、お土産にアイス買ってきて!がりがり君」
菊「お断りよ。全員分買うくらいお小遣い持って来てないわよ。お母さんに言って。もう電話切るわよ。(内心では大丈夫そうで安心してる菊)--あ、そういえば(英良とジョージは)何してたの?邪魔じゃなきゃよかったんだけど」
平馬「? (みんなで)プロレスごっこ!じゃな!」(電話を切る平馬)
菊「……。……。……!?」
菊・帰宅後。阿紫花とジョージは離れに戻ってる。
菊「なんだ……、普通にプロレスしてただけなのね……」
平馬「兄貴の卍固めはスゴイんだぜ!ジョージが『壊れる』って叫んでた」
涼子「私見てただけだけどね~」
勝「僕は痛くてギブアップしちゃった……」
菊「……。(どんだけよ……)ま、何事もなければ良かったわ。……ほら、がいがり君。特別よ」
勝・涼子「わ、ありがとう!」
平馬「ありがと。でさー、菊姉ー」
菊「ん?」
平馬「プロレスごっこ、って兄貴言ってたけどよー。プロレスごっこ、って、大人用と子供用とあんの?昨日の晩にコッソリ離れ覗いたら、兄貴とジョージが布団の上でくっついてたから、今朝何してたのか聞いたんだよな。そしたら、プロレスごっこ、って。兄貴たちのは大人用なんだってさー」
阿紫花「今日も、してもらいやすかね……。寝る前に運動しとくと、よく眠れンでさ……(ジョージの顎に指)」
ジョージ「……また泣く事になるぞ?」
阿紫花「望むところでさ。ちょっと痛いくれえが、イイんでね……」
ストレッチされて背中バキバキの阿紫花「30過ぎると、体中こりやがんのな……あ、あっ、あ、やべ、気持ちい……(背中が)」
ジョージ「ここ、固くなってるな……(筋肉が)」
阿紫花「もっと、もっと強くして……!それ好き……気持ちいい……」
ジョージ「こうか?(背中ばきばきに逆えび反り=昼間の仕返し)」
阿紫花「あ、ああっ、馬鹿野郎……ッいきなりそん……(痛い)」
ジョージ「すぐに慣れる」
阿紫花「……ん(涙目)」
離れの入り口で固まってる菊。文句を言いに来たのに入れない。
菊「……」
部屋から聞こえてくる阿紫花の声「あ~、気持ちよかった……。たまには、あたしがやってやりやしょうか?」
ジョージ「ムダだからいらない。私の(カラダ)は特別硬いのを知っているだろう?(中身が機械だし)」
阿紫花「あ~、(肩とかの筋肉)ほぐすの大変そうだもんな(苦笑)」
菊「……!?(ジョージ……受け……はないの!?)」
翌朝。
菊「ジョージ」
ジョージ「おはよう」
菊「……人間て、初めてでも挑むべきだと思うのよ……!(思いつめた顔)痛みを恐れずレッツトライ(人差し指と中指の間に親指を入れて握り拳を作って←良い子はしてはいけません)」
ジョージ「朝から何をさせる気だ」
〇俗語は分からんチン。
ギイ「出かけるのかい?」
いそいそと支度をする阿紫花「へえ。こないだ知り合ったカタギさんとね(ちょっと嬉しそう)こっち来てから知り合いもいなかったし、いつもジョージに張り付かれてたからよ。あのハゲがいねえ内に、酒でもご一緒しようってな段取りに」
ギイ「ふうん(なんか心配だな……)どんな人間?男?」
阿紫花「男でさ。なんか面白いヤツでね、こないだのハロウィン(ジョ阿紫短編参照)に知り合った医者でさ。真っ当なオシゴトだし、安心かい?(苦笑)ジョージにゃ言わねえでくんな。うるせえから」
ギイ「別にいいけど。……なあ、そいつはどんな事言って君と友達になったんだ?」
阿紫花「あ~、普通でさ。携帯教えろとか……あ、なんかあたしがキツネっぽいってよく言ってたな。確かにキツネ顔って言われっけど」
ギイ「……それ、なんて言われたのかを、英語で言ってごらん」
阿紫花「『You looks Wicked foxy.』(君は最高にイイ女!)」
ギイ「……というワケで、なんだかんだ言い聞かせて部屋に閉じ込めておいたから」
ジョージ「君の協力に最大級の感謝をする」
ギイ「……君からの最大の感謝の表明がこんな事だとはな……(うんざり)」
アホ……。
〇め、女豹!
パブで酔ったヴィルマ「ア・シ・ハ・ナ~♪ こんなに気分良く酔っ払うと、一発ヤりたくならな~い?」
同じく酔ってる阿紫花「構わねえよォ?あ、でもあたし酔って勃ち悪ィかも(ひゃひゃひゃひゃ)」
ヴィルマ「ブハッ、あんたにチ〇ポなんか要らねー!ケツ出してアンアン言ってりゃいいのよゥ!アタシのテクでケツだけでイカせてやるわよ(ひゃひゃひゃひゃ)」
ジョージ「(……下品すぎる)」
ギイ「阿紫花、マドモワゼル。楽しい会話を邪魔して悪いが、卑猥な話題は慎みたまえ。免疫が無いから、聞いているだけで恥ずかしいのだ。……ジョージが」
ジョージ「!?(私!?)」
ジョージは弄ってなんぼ。
ヴィルマ「あらァん、ホント?かなりいい持ち物だって聞いてるけど、オツムはオコチャマなのねえ」
阿紫花「デコはジジイだけど、脱いだらスゲーんだぜ?」
ジョージ「誰のデコがジジイだ」
ギイ「君以外にないだろ」
〇ホントは怖い日本の習慣
ジョージ「来年も、一緒に……」
阿紫花「……ン(無言で小指を差し出す)」
ジョージ「なんだ?」
阿紫花「指きり。日本の約束の仕方でね……(ジョージの小指に小指を絡ませる)お互い約束を守るって時に使うんでさ」
ジョージ「分かった。約束する。来年もよろしく」
阿紫花「ちなみにこの約束を破ったら、この指をブッた切られて針を千本飲まされるんでそのおつもりで(ヤクザ顔)」
ジョージ「……!?」
阿紫花「ちなみにこの風習の起源は江戸時代の遊女で、客に自分の指を切って贈りつけて客の心変わりを責めたっつうヤツで、後にヤクザのエンコ(指)切りになり……」
ジョージ「(怖ェー!日本文化怖ェー!!)←ガクブル」
阿紫花「あたしを裏切ったら、あたし……この指全部切ってアンタに食わせて三途の川に一緒に身投げしてやるから……(地獄のような目で)」
ジョージ「(怖ェー!この日本人怖ェー!!)←ガクブル」
ジョージ「愛って責任が伴うんだな……(ため息)」
ギイ「愛と責任?パパにでもなったのかい?ジョージ」
ジョージ「パパ……いや、どっちかっていうとゴットファーザー的な、な……」
ギイ「?」
〇ホントは怖い日本の習慣・その2
ジョージ「今年は無理だったが、来年は一緒にセツブンしないか、と、キクたちからメールが来たぞ。セツブン、とは何だ?」
阿紫花「へえ、そうですかい。来年ねえ、そんじゃちょいと予行練習……いやあ、ジョージさんにゃ荷が重てェ祭りでさ(首を振りつつ)」
ジョージ「そんなにか?どんな祭りなんだ」
阿紫花「へえ。でもこの時期はなんだかんだと日本じゃ行事が多いんでさ。ちょいとまとめて説明させてもらって構わねえかい?」
ジョージ「ああ!」
阿紫花「ならばようがす(いいでしょう)。まず豆を用意しやして、これを戸口に飾りやす。そしてその年の縁起のいい方角を見上げながら、ひたすらに心の中で『鬼は外』『福は内』と念じやす。喋っちゃダメですぜ」
ジョージ「……」
阿紫花「そんで歳の数だけイワシの頭を貪りやす」
ジョージ「生臭い!奇祭過ぎる!」
阿紫花「だから練習しようって言ってんですよ。ジョージさんナマの魚食いたくねえとかぬかして、菊や平馬どもを困らせんじゃねえかと、あたしはそいつが心配で……(そっと目尻を拭うフリ)」
ジョージ「……分かった。私も長年しろがね-Oだった男だ……!やってみせる」
阿紫花「ジョージさん……!」
翌年の黒賀村。
ジョージ「実に申し訳ない……。どうしてもイワシの頭を歳の数だけ食べる事が出来なくて……!!どう数えても百個以上……!(サングラスの奥涙目)」
無言の阿紫花一家。
菊「……英良は一緒じゃないの?」
悔しがるジョージ「アシハナ……エイリョウは少し遅れてくるとかで……。彼に無理だと言ったら、初心者だから今年はコレで勘弁してやると言われて……!(ジョージの手に『オットッ〇』4箱)コレならなんとか食べられるから……!ご期待に添えなくて申し訳ない……」
阿紫花母「わかったから、もう顔を上げて下さい……」
菊「あと余計な事だけど、英良に浮気されてないか調べた方がいいと思うわ……」
その頃の阿紫花。
勝「どしたの?阿紫花さん。わ、チョコくれるの?ありがとう!」
涼子「ありがとー。あたしイチゴのもーらい!」
勝「待ってよ!半分ずつにしない?」
涼子「いいよ!はい半分こ!」
勝「うん。わあ、美味しいや。ありがとう阿紫花さん」
ニヨニヨニヨニヨしながらそれを見ている阿紫花。
エレオノール「何をしているの?阿紫花」
阿紫花「癒されてんでさ……」
自分の弟や妹より、勝がカワイイ阿紫花。浮気。
ジョージ「ウプ……こんな小さな豆でも百個以上食べるのは辛い」
菊「去年ギイも同じ事言ってたわ……」
ですよねー。
〇200億(堀江蟹〇『Qping』パロ)
阿紫花「あーあ10億円ひろって警察に届けてほめられた挙句に落とし主があらわれず数ヵ月後に後腐れなく丸ごと貰いたいですねえ」
フウ「阿紫花君、ちょっと欲を隠した方がいいよ……(警察に行った時点で逮捕されるんじゃ……?)」
阿紫花「なんでさー、フウさんだって欲しいでしょ10億円!10億円欲しいのは人間の本能でさ!あたしは10億円と11億円あったら絶対10億円取りやすね!だって11億円とかセコイし」
フウ「(金銭感覚がおかしい上に計算出来ない子なんだ……)」
阿紫花「もしあたしが200億貰ったら、フウさんに1万円あげやすよ」
フウ「じゃあ199億9999万円になっちゃうよ?……」
阿紫花「えーウソ!?じゃーダメ!」
フウ「じゃあ阿紫花君、あたしに200億1万円おくれよ。そしたらあたし、阿紫花君に200億あげる」
阿紫花「えーマジで!?200億ですよ!?フウさんスッゲー!なんで200億も持ってらっしゃるんで!?」
フウ「(……阿紫花君なら今すぐ全財産サギれる気がする)
〇増村と出会う
増村「やいやいやいこの変な外人め!阿紫花とねんごろになった気でいやがるのも、大概にしやがれってんだ!」
ジョージ「(この村にはアシハナの昔の男しかいないのか……?)……腕にモノを言わせるつもりなら、相手をしよう」
阿紫花「ハッ!いけやせんジョージ!(二人の間に割って入る)ここはあたしが」
ジョージ「しかし、君……」
阿紫花「いいから任せな。--増村、ちっとこっち来な」
増村「おうおう、なんだよ、やっぱ俺のがいいってかァ?つか、なんだあの外人はァ!?テメエ、俺をコケにしやがったのか!?」
阿紫花「落ち着きなせえ。……アンタだからホントの事言いやしょう。実はあたしとジョージは……生き別れの実の兄弟なんで」
増村「え!マジ!?似てねえ……」←バカ
涙を拭うフリをする阿紫花「アンタにはホントの事言いやす。三十年ぶりに生き別れの兄と出会い、この黒賀村に戻ってきて、かりそめとはいえ親は親、阿紫花の二親にあたしの実のアニさんというお人の立派な姿を見せて礼の一つもさせてもらえりゃア、何よりの親孝行になるってな按配で。この村にいる間は、ありきたりな兄弟として静かに暮らせりゃ何より幸せってなモンだ。見逃してくれりゃあ、あたしアンタにずうっと感謝しやすから(嘘泣き)。あの人がこの村にいる間は、そっとしておいてやってくれねえかい。その後は、……好きにしてもらって構いやせん」
増村「マジで?……(筋肉脳味噌で『暴れて阿紫花を勝ち取る』『ガマンしてご褒美』の二者を秤にかける増村。ジョージに勝てるかなー、阿紫花言う事聞くかなー、という思案で秤が『ガマンしてご褒美』に傾く)……絶対ェだぞ。アイツ帰った後でしこたま掘らせろよ」←ブツクサ言いながら去る。
ジョージ「……さっきの彼は?」
阿紫花「ああ、犬と一緒でさ、バカな上に目が悪いみてえで、あたしとあんたが実の兄弟だとか納得して帰っちまいやがんの……」
ジョージ「ヒドイなー、それは(苦笑)」
阿紫花「まー、バカは騙されても仕方ねえってイイ例でさーね。……あんなバカは始末してもいいが、アンタそれもイヤって思うだろうからな(ボソボソ)……」
ジョージ「何か言ったか?」
阿紫花「いんえー。帰りの日はとっとと帰りやすからねー」
ジョージ「ああ」
カウンターの上に置いた携帯を弄る増村「今オナ禁とセク禁してんだ。阿紫花と盛り上がろうと思って!」
尾崎「あ?阿紫花なら、昨日また外国に帰ったって、加納が言ってたぜ?」
増村「……!?」
捨て犬。
増えすぎ……!!
小話15
〇愛って何だろうね……
阿紫花「愛だの恋だの、ジョージさん相手だとなんか言いづれえ……」
ギイ「(また変な事言い出した……)じゃあ手紙で書いて伝えたら?ラブレターなんて素敵だね」
阿紫花「マジ?……」
書いてみた。
阿紫花「ジョージ、コレ」
ジョージ「(日本語か?えらく読みづらい字だな……。字の大きさが全然統一されてないし、隣の行にはみ出してる……。いやホントに日本語か?『あおたに変して』……変?あおた?暗号か?青田に変わったって事?)」
文章の中に『愛』という字に見える何かを見つけるジョージ。
ちょっと笑顔のジョージ「(エレオノールからの手紙かな?日本語苦手だったそうだからな)はは……『愛』ではないよなあ。(字が汚くてそうは読めない)私は違うと思うな」
阿紫花「……!」
その夜、駅前のおでんの屋台で管を巻く阿紫花と、付き添いのギイ。
コップ握り締めて飲んだくれる阿紫花「あたしとは遊びだったんですよ……!『愛』じゃない、って、違う、って……!」
ギイ「きっと何かの間違いだよ。オヤジ、もう一本つけてくれ」
阿紫花「違う、って、笑いながら言うんですぜ!?あの男(ヒト)はマジで悪い男でさ……!!」
ギイ「あ~、顔と性格が悪いのに、君はなんで付き合ってるんだ(別れればいいのに)」
阿紫花「肉体(キッパリ)」
ジョージ「(酔いつぶれた阿紫花をかついで帰ってきたギイに)大変だったな」
ギイ「いや……。何でもないさ。君に比べれば(カラダ目当てで付き合っているだけなんてなあ……)」
ジョージ「?」
その後。
流暢な筆記体で書かれたフランス語の手紙「拝啓 寒さも厳しくなって参りました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか……」
汚い字の日本語の手紙「シヨーシさんえおたしに(以下字が汚すぎて読めない)」
二枚の手紙を見比べて笑うジョージ。
ジョージ「あ、これはアシハナからだったのか。アシハナの日本語は最悪だな。こっちの綺麗なフランス語はエレオノールからか?」
ギイ「どっちも阿紫花だよ。フランス語と英語を覚えたら日本語を忘れたんだってさ……」
ジョージ「三つ目覚えたら一つ目を忘れるニワトリか……」
〇思うほど愛されてない
阿紫花と勝と、二人の会話を聞いているジョージの3人。
阿紫花「坊やと出会ってあたし変わちまった……って、自分でも思うんですよ」
勝「僕も、阿紫花さんに出会えて良かったよ」
阿紫花「ぼ、坊や……!(ジ~ン)」
勝「平和でさえあれば、こういう人でも生きていけるんだなあ、って、すごく優しい気持ちになれるんだ(笑顔)」
阿紫花「ぼ、坊や……!」
ジョージ「(無言で阿紫花の肩に手を置く)」
その夜、阿紫花は(ジョージの腕の中で乱れながら)「人間やめたい」とまでむせび泣いたのだった……。
〇『Qping』堀江蟹〇著 のパロ。(このマンガ面白いよ!w)
阿紫花「ジョージさんて、いつも同じ服だよなあ」
ジョージ「(ムッ)本当にオシャレな人のクローゼットには、同じ服が何着もあるものなのだ!私のタンスだってそうさ(タンスを開けると同じ服がビッシリ)」
阿紫花「うわっ同じ服(ボラコート)ばっか!」
ジョージ「同じに見えて少し違う。これは特殊モリブデン鋼製ブレード。これはクロスカーボン。(並べたコートを指差しながら)電磁ステンレス。マルテンサイト」←十着以上あるが全部同じに見える
ゲッソリした阿紫花「……なんかジョージさん気持ち悪ィな……」
ジョージ「オシャレな人に対して気持ち悪いとは何だ気持ち悪いとは!」
ホリカニ先生は面白いw田中さんがカールに見える。
おまけ
ジョージ「ちなみに電磁ステンレスの魅力はなんと言っても粘りと腰の強さだ。しかしマルテンサイトの日本刀のような鋭さと輝きも秀逸……。勿論万能なクロスカーボンも捨てがたいが、モリブデン鋼の使い勝手の鈍さ『ドジっ子メガネ委員長』的属性ポイントはイチオシさ……!」
阿紫花「マジで気持ち悪い」
ギイ「ジョージは初登場からずっとそうだったじゃないか」
ジョージ「ムッ、君たち!私の事はいい!だがボラを馬鹿にしたら許さない!」
阿紫花「アンタ以外の何を馬鹿にするってんだよ!」
ギイ「ボラごと道頓堀に投げ捨てたら浮かんで来ないかな……」
きっとカーネルおじさんみたいに何十年かしたら水中から引き上げられるんだぜ……。
阿紫花「つか、いつも使ってるボラがそんなに使えねえなら、なんで使ってんでさ……」
ジョージ「ドジっ子メガネ委員長だから……」
阿紫花「……」
萌えるの?
〇ミステリー・ジャパン
たまたま、仏教とか日本の寺院を取り上げたテレビ番組を見ている阿紫花とジョージ。
テレビ「仏教の寺には、苦行と呼ばれる辛く厳しい修行を行っているところもあり、……我々には考えにくい事ですが、肉や糖分、主食すら断つ事で『ホトケ』との一体化を目指し、身を清め……」
隣の阿紫花をちらりと見るジョージ「(肉や糖分、……主食を断つ……)」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『--あたしゃ肉だの甘い物だのは苦手でさ。--パンもあんまり好かねえ。バターも嫌いでさ』
テレビ「しかし日本の寺院では、昔から酒が好まれ、『般若湯』というまるでノンアルコールなお茶か何かのような隠語で扱われ……」
ジョージの脳内に浮かぶ阿紫花『《ワカメ酒》?--ああ、酒の一種でね、隠語でさあね。あたしやった事ねえけど、そうですねえ、いっぺんやってみてえなあ。そん時ゃジョージさん、ご一緒しやせんか』
テレビ「また、肉体を苛め抜くかのような苦行も見られます。真冬に入る、滝に打たれる、炎をくぐる、など……」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『ドンパチやってんのが一番イイや。--熱くなっちまって、あたしらしくねえ……!(阿紫花のコートの裾に引火・その後ろで必死に火を消そうとするジョージ)』
ジョージ「(そうか……!あれは苦行……!日常に苦行を取り入れて……!?)……アシハナ」
阿紫花「へえ?」
優しい笑顔のジョージ「マフィアこそ日頃から教会に通いたがるものだよな……!」
阿紫花「あたしの家は神社ですけど!?」
〇カールが本物っぽいってのは、私も思う
ナイア「まさかジョージが生き残ってるとは……。あのドンくさい仏頂面なんか地球上に残さない方が良かったのに。デリカシーゼロなハゲ野郎なんだから(イライラ)」
カール「私もそう思う。彼の鈍さはもはや罪悪だ」
ナイア「え?何、お前もまさか……(一発ヤッたの?振られたの?てかまさかのカール×ジョージ?)」
カール「私と同じシコウを持っていると思っていました。彼を一目見て、そうだと確信していた……」
ナイア「(シコウ?思考?嗜好?……そっちの趣味!?)やっぱ見た目なのか?分かるヤツには同類が分かるモンなのか?」
カール「私はそうだと思って声をかけたのですが『冗談は頭だけにしろ』と……」
ナイア「アイツに頭の話されんのはキツいわ……」
カール「絶対にそうだと思っていたのに!分かりますか司令!私と同じ考えをお持ちですか!?」
ナイア「え?え、いや、ゴメン、あたしそういうのはちょっと……(一応女だし)」
その後のイリノイ決戦。
カール「君には失望した。君を見た時から、私を同じものを持っていると思っていたのに……。その秀でた額は、シャンプーの節約なんだろう?地球環境に気を遣って、でも世間の目を気にして全部剃る事もためらわれるんだろう?自分に素直になるんだ!地球のために!さあいざエコロジーのためにスキンヘッドに!」
ジョージ「……(嫌悪感でいっぱいの顔)初めから終わりまで私と君は少しも似ていないよ……」
カール「素直になれ!地球のためだ!」
通信画面を見ていたナイア。
ナイア「……あの馬鹿ども……全滅しろ」
シコウ=志向(心がある目的に向かうコト)。エコ志向ばんざーい。
〇夢だけど、夢じゃなかった
生き残って病室で再会するジョージと阿紫花のパラレル。法安もいる。
阿紫花「ジョージ……!」
法安「おお……!目を覚ましたぞ!」
ジョージ「……また、君たちに会えるとは思っていなかったよ……。ああ、夢みたいだ」
阿紫花「ジョージ……!」
ジョージ「夢じゃないと、確かめたいんだ(阿紫花を見つめる。ほっぺをつねる、とかキス、とか狙ってるらしい)」
阿紫花「へえ……!(片手に構えた拳銃でジョージの額を撃ち抜く)」
法安「何するんじゃー!?」
阿紫花「ハッ!?あたしったら……!?ジョージさんとのいつもの癖で……!」
法安「いつもやっとんのか!?ジョージー!?息しとらんぞ!ただでさえ大怪我だったのに!」
阿紫花「あ、コレ自動人形用の改造拳銃だった……!!ジョージさん!?ジョージさーん!?ジョージさん死んだー!?」
たまたま同室のベッドで寝てたギイ「うるさい!!よそでやれ!!」
その後。
ジョージの墓に泣き崩れる阿紫花「初恋は実らないって、マジだったんですね……!!」
法安「(あんなに普通のツラでジョージの額を撃ち抜いておきながらお前……)」
ギイ「初恋云々じゃなく、君のせいだろ……」
夢じゃなかったけど、夢だった……。
〇日本人の教育って不思議
部屋の隅で考え込む阿紫花。
ジョージ「どうした?何を考えているんだ」
阿紫花「……『ロドリーゴ(スペインの音楽家)』と、伊豆の『踊り子』って、似てやせん?……ロドリーゴさんが伊豆に来れば完璧……!(真剣な顔)」
ジョージ「(ロドリーゴ!?こんな義務教育も受けてないヤクザが知っているのなんて……日本侮れない……!)」
阿紫花「あと、『刀狩り令(1588)』と『ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)』も似てると思うんでさ!(オヤジギャグ)」
ジョージ「(年代も近い……!いや、ガリレオや刀狩り令を阿紫花が知っているなんて……!日本の教育レベルはそれほど高いのか……!?)」
阿紫花「誰かに話したくて話したくて……!……なんでマジメな顔なんで?そんなに笑えねえダジャレでした?……」
その後。
ジョージ「どうしよう、ギイ……!私が思う以上に阿紫花は賢いのかも……!思えば私もゾナハ病のせいでギムナジウム(中学校)すら出てない……!」
ギイ「あ~、確かに(君よりは)賢いかもね。僕はしろがねになってからフェラーラ大学を出ている秀才けどな」
いや普通に阿紫花賢いだろ。
〇分かりやすいなあ……。
鳴海「あ~あ、阿紫花とジョージ、また喧嘩してるぜ(視線の先で、ジョージと阿紫花が睨みあっている)」
ギイ「いつもの事さ」
鳴海「阿紫花もジョージも癖があるからな。ずっと一緒にいるとしんどそうだ。お前よく平気だな。大変じゃないか?」
ギイ「……。(脳内で記憶をリピート:ジョージと喧嘩した後『ジョージさん怒ってやがる!?あたしの事もう嫌いって言ってやがった!?』と内心で慌てながらギイに確かめる阿紫花。ジョージはジョージで『言い過ぎた……。なぜアシハナ相手だとすぐに頭に血が上るのだろう……。私はどうして』と、自己嫌悪で沈んでいる)……慣れると分かりやすいから、面白いよ」
鳴海「ふ~ん」
〇分かりやすい
ギイ「我々欧米人には肥満型の糖尿病が多いとされているが、阿紫花たち日本人は、欧米人に比べて、遺伝性の糖尿病の割合が大きいと言われている。遺伝型の糖尿病は肥満か痩せ型かという事はさほど重要ではない。痩せていても糖尿になる日本人は多いらしいよ」
ジョージ「……」
ギイ「君は機械の方が得意なようだが、僕は医者だからな。阿紫花の年齢だと、そろそろ腹がポッコリ出てきてもおかしくないワケなんだ。贅肉がつくとかさ。中年太りというのは仕方ないものだから。でも体質もあるんだろうね、阿紫花は若く見えるくらい痩せている。だから気になってね。尿検査はしてないが、阿紫花の血の繋がった両親の事は何一つ分からないからな。遺伝性の糖尿病だとしても、本人を調べるしかない」
ジョージ「……そんな事しなくても済むようにするよ」
その後。
阿紫花「ジョージさんがなんか最近、やたらアレ飲ませてくるんですけど……イヤだって言ってンのに。でもあれたんぱく質だから、肌の色艶よくなったりするんですかね。こんなオッサンが色艶良くなっても仕方ねえけど」
ギイ「昭和の花柳界の迷信じゃないんだから、そんな効能はないさ。でも別の効能はあるかもね」
阿紫花「?」
ギイ「……という具合に非常に分かりやすいのだよ」
鳴海「え?どういう意味だ?全然分かンねえ。しろがね、分かるか?」
エレ「もう!鳴海!(真っ赤)」
ギイの話を陰で聞いていた阿紫花「ジョージ。体液って、粘膜からも吸収されるって、知ってやす?ケツに精液入っても量が少なかったら乾くだけでさ……」
ジョージ「……」
阿紫花「アンタ……それくらい知ってて、ゴム付けねえでやってたんだろ?……どこまでギイさんの話を真に受けて、人の口に出しまくってたんでさ。中に出してたら口から飲んでも下から飲んでも一緒じゃねーか」
ジョージ「念には念を入れてな……」
阿紫花「入れたのは念じゃねえだろ(怒)」
種だね……。下品でした、失礼。
〇愛って何だろうね……
阿紫花「愛だの恋だの、ジョージさん相手だとなんか言いづれえ……」
ギイ「(また変な事言い出した……)じゃあ手紙で書いて伝えたら?ラブレターなんて素敵だね」
阿紫花「マジ?……」
書いてみた。
阿紫花「ジョージ、コレ」
ジョージ「(日本語か?えらく読みづらい字だな……。字の大きさが全然統一されてないし、隣の行にはみ出してる……。いやホントに日本語か?『あおたに変して』……変?あおた?暗号か?青田に変わったって事?)」
文章の中に『愛』という字に見える何かを見つけるジョージ。
ちょっと笑顔のジョージ「(エレオノールからの手紙かな?日本語苦手だったそうだからな)はは……『愛』ではないよなあ。(字が汚くてそうは読めない)私は違うと思うな」
阿紫花「……!」
その夜、駅前のおでんの屋台で管を巻く阿紫花と、付き添いのギイ。
コップ握り締めて飲んだくれる阿紫花「あたしとは遊びだったんですよ……!『愛』じゃない、って、違う、って……!」
ギイ「きっと何かの間違いだよ。オヤジ、もう一本つけてくれ」
阿紫花「違う、って、笑いながら言うんですぜ!?あの男(ヒト)はマジで悪い男でさ……!!」
ギイ「あ~、顔と性格が悪いのに、君はなんで付き合ってるんだ(別れればいいのに)」
阿紫花「肉体(キッパリ)」
ジョージ「(酔いつぶれた阿紫花をかついで帰ってきたギイに)大変だったな」
ギイ「いや……。何でもないさ。君に比べれば(カラダ目当てで付き合っているだけなんてなあ……)」
ジョージ「?」
その後。
流暢な筆記体で書かれたフランス語の手紙「拝啓 寒さも厳しくなって参りました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか……」
汚い字の日本語の手紙「シヨーシさんえおたしに(以下字が汚すぎて読めない)」
二枚の手紙を見比べて笑うジョージ。
ジョージ「あ、これはアシハナからだったのか。アシハナの日本語は最悪だな。こっちの綺麗なフランス語はエレオノールからか?」
ギイ「どっちも阿紫花だよ。フランス語と英語を覚えたら日本語を忘れたんだってさ……」
ジョージ「三つ目覚えたら一つ目を忘れるニワトリか……」
〇思うほど愛されてない
阿紫花と勝と、二人の会話を聞いているジョージの3人。
阿紫花「坊やと出会ってあたし変わちまった……って、自分でも思うんですよ」
勝「僕も、阿紫花さんに出会えて良かったよ」
阿紫花「ぼ、坊や……!(ジ~ン)」
勝「平和でさえあれば、こういう人でも生きていけるんだなあ、って、すごく優しい気持ちになれるんだ(笑顔)」
阿紫花「ぼ、坊や……!」
ジョージ「(無言で阿紫花の肩に手を置く)」
その夜、阿紫花は(ジョージの腕の中で乱れながら)「人間やめたい」とまでむせび泣いたのだった……。
〇『Qping』堀江蟹〇著 のパロ。(このマンガ面白いよ!w)
阿紫花「ジョージさんて、いつも同じ服だよなあ」
ジョージ「(ムッ)本当にオシャレな人のクローゼットには、同じ服が何着もあるものなのだ!私のタンスだってそうさ(タンスを開けると同じ服がビッシリ)」
阿紫花「うわっ同じ服(ボラコート)ばっか!」
ジョージ「同じに見えて少し違う。これは特殊モリブデン鋼製ブレード。これはクロスカーボン。(並べたコートを指差しながら)電磁ステンレス。マルテンサイト」←十着以上あるが全部同じに見える
ゲッソリした阿紫花「……なんかジョージさん気持ち悪ィな……」
ジョージ「オシャレな人に対して気持ち悪いとは何だ気持ち悪いとは!」
ホリカニ先生は面白いw田中さんがカールに見える。
おまけ
ジョージ「ちなみに電磁ステンレスの魅力はなんと言っても粘りと腰の強さだ。しかしマルテンサイトの日本刀のような鋭さと輝きも秀逸……。勿論万能なクロスカーボンも捨てがたいが、モリブデン鋼の使い勝手の鈍さ『ドジっ子メガネ委員長』的属性ポイントはイチオシさ……!」
阿紫花「マジで気持ち悪い」
ギイ「ジョージは初登場からずっとそうだったじゃないか」
ジョージ「ムッ、君たち!私の事はいい!だがボラを馬鹿にしたら許さない!」
阿紫花「アンタ以外の何を馬鹿にするってんだよ!」
ギイ「ボラごと道頓堀に投げ捨てたら浮かんで来ないかな……」
きっとカーネルおじさんみたいに何十年かしたら水中から引き上げられるんだぜ……。
阿紫花「つか、いつも使ってるボラがそんなに使えねえなら、なんで使ってんでさ……」
ジョージ「ドジっ子メガネ委員長だから……」
阿紫花「……」
萌えるの?
〇ミステリー・ジャパン
たまたま、仏教とか日本の寺院を取り上げたテレビ番組を見ている阿紫花とジョージ。
テレビ「仏教の寺には、苦行と呼ばれる辛く厳しい修行を行っているところもあり、……我々には考えにくい事ですが、肉や糖分、主食すら断つ事で『ホトケ』との一体化を目指し、身を清め……」
隣の阿紫花をちらりと見るジョージ「(肉や糖分、……主食を断つ……)」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『--あたしゃ肉だの甘い物だのは苦手でさ。--パンもあんまり好かねえ。バターも嫌いでさ』
テレビ「しかし日本の寺院では、昔から酒が好まれ、『般若湯』というまるでノンアルコールなお茶か何かのような隠語で扱われ……」
ジョージの脳内に浮かぶ阿紫花『《ワカメ酒》?--ああ、酒の一種でね、隠語でさあね。あたしやった事ねえけど、そうですねえ、いっぺんやってみてえなあ。そん時ゃジョージさん、ご一緒しやせんか』
テレビ「また、肉体を苛め抜くかのような苦行も見られます。真冬に入る、滝に打たれる、炎をくぐる、など……」
ジョージの脳裏に浮かぶ阿紫花『ドンパチやってんのが一番イイや。--熱くなっちまって、あたしらしくねえ……!(阿紫花のコートの裾に引火・その後ろで必死に火を消そうとするジョージ)』
ジョージ「(そうか……!あれは苦行……!日常に苦行を取り入れて……!?)……アシハナ」
阿紫花「へえ?」
優しい笑顔のジョージ「マフィアこそ日頃から教会に通いたがるものだよな……!」
阿紫花「あたしの家は神社ですけど!?」
〇カールが本物っぽいってのは、私も思う
ナイア「まさかジョージが生き残ってるとは……。あのドンくさい仏頂面なんか地球上に残さない方が良かったのに。デリカシーゼロなハゲ野郎なんだから(イライラ)」
カール「私もそう思う。彼の鈍さはもはや罪悪だ」
ナイア「え?何、お前もまさか……(一発ヤッたの?振られたの?てかまさかのカール×ジョージ?)」
カール「私と同じシコウを持っていると思っていました。彼を一目見て、そうだと確信していた……」
ナイア「(シコウ?思考?嗜好?……そっちの趣味!?)やっぱ見た目なのか?分かるヤツには同類が分かるモンなのか?」
カール「私はそうだと思って声をかけたのですが『冗談は頭だけにしろ』と……」
ナイア「アイツに頭の話されんのはキツいわ……」
カール「絶対にそうだと思っていたのに!分かりますか司令!私と同じ考えをお持ちですか!?」
ナイア「え?え、いや、ゴメン、あたしそういうのはちょっと……(一応女だし)」
その後のイリノイ決戦。
カール「君には失望した。君を見た時から、私を同じものを持っていると思っていたのに……。その秀でた額は、シャンプーの節約なんだろう?地球環境に気を遣って、でも世間の目を気にして全部剃る事もためらわれるんだろう?自分に素直になるんだ!地球のために!さあいざエコロジーのためにスキンヘッドに!」
ジョージ「……(嫌悪感でいっぱいの顔)初めから終わりまで私と君は少しも似ていないよ……」
カール「素直になれ!地球のためだ!」
通信画面を見ていたナイア。
ナイア「……あの馬鹿ども……全滅しろ」
シコウ=志向(心がある目的に向かうコト)。エコ志向ばんざーい。
〇夢だけど、夢じゃなかった
生き残って病室で再会するジョージと阿紫花のパラレル。法安もいる。
阿紫花「ジョージ……!」
法安「おお……!目を覚ましたぞ!」
ジョージ「……また、君たちに会えるとは思っていなかったよ……。ああ、夢みたいだ」
阿紫花「ジョージ……!」
ジョージ「夢じゃないと、確かめたいんだ(阿紫花を見つめる。ほっぺをつねる、とかキス、とか狙ってるらしい)」
阿紫花「へえ……!(片手に構えた拳銃でジョージの額を撃ち抜く)」
法安「何するんじゃー!?」
阿紫花「ハッ!?あたしったら……!?ジョージさんとのいつもの癖で……!」
法安「いつもやっとんのか!?ジョージー!?息しとらんぞ!ただでさえ大怪我だったのに!」
阿紫花「あ、コレ自動人形用の改造拳銃だった……!!ジョージさん!?ジョージさーん!?ジョージさん死んだー!?」
たまたま同室のベッドで寝てたギイ「うるさい!!よそでやれ!!」
その後。
ジョージの墓に泣き崩れる阿紫花「初恋は実らないって、マジだったんですね……!!」
法安「(あんなに普通のツラでジョージの額を撃ち抜いておきながらお前……)」
ギイ「初恋云々じゃなく、君のせいだろ……」
夢じゃなかったけど、夢だった……。
〇日本人の教育って不思議
部屋の隅で考え込む阿紫花。
ジョージ「どうした?何を考えているんだ」
阿紫花「……『ロドリーゴ(スペインの音楽家)』と、伊豆の『踊り子』って、似てやせん?……ロドリーゴさんが伊豆に来れば完璧……!(真剣な顔)」
ジョージ「(ロドリーゴ!?こんな義務教育も受けてないヤクザが知っているのなんて……日本侮れない……!)」
阿紫花「あと、『刀狩り令(1588)』と『ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)』も似てると思うんでさ!(オヤジギャグ)」
ジョージ「(年代も近い……!いや、ガリレオや刀狩り令を阿紫花が知っているなんて……!日本の教育レベルはそれほど高いのか……!?)」
阿紫花「誰かに話したくて話したくて……!……なんでマジメな顔なんで?そんなに笑えねえダジャレでした?……」
その後。
ジョージ「どうしよう、ギイ……!私が思う以上に阿紫花は賢いのかも……!思えば私もゾナハ病のせいでギムナジウム(中学校)すら出てない……!」
ギイ「あ~、確かに(君よりは)賢いかもね。僕はしろがねになってからフェラーラ大学を出ている秀才けどな」
いや普通に阿紫花賢いだろ。
〇分かりやすいなあ……。
鳴海「あ~あ、阿紫花とジョージ、また喧嘩してるぜ(視線の先で、ジョージと阿紫花が睨みあっている)」
ギイ「いつもの事さ」
鳴海「阿紫花もジョージも癖があるからな。ずっと一緒にいるとしんどそうだ。お前よく平気だな。大変じゃないか?」
ギイ「……。(脳内で記憶をリピート:ジョージと喧嘩した後『ジョージさん怒ってやがる!?あたしの事もう嫌いって言ってやがった!?』と内心で慌てながらギイに確かめる阿紫花。ジョージはジョージで『言い過ぎた……。なぜアシハナ相手だとすぐに頭に血が上るのだろう……。私はどうして』と、自己嫌悪で沈んでいる)……慣れると分かりやすいから、面白いよ」
鳴海「ふ~ん」
〇分かりやすい
ギイ「我々欧米人には肥満型の糖尿病が多いとされているが、阿紫花たち日本人は、欧米人に比べて、遺伝性の糖尿病の割合が大きいと言われている。遺伝型の糖尿病は肥満か痩せ型かという事はさほど重要ではない。痩せていても糖尿になる日本人は多いらしいよ」
ジョージ「……」
ギイ「君は機械の方が得意なようだが、僕は医者だからな。阿紫花の年齢だと、そろそろ腹がポッコリ出てきてもおかしくないワケなんだ。贅肉がつくとかさ。中年太りというのは仕方ないものだから。でも体質もあるんだろうね、阿紫花は若く見えるくらい痩せている。だから気になってね。尿検査はしてないが、阿紫花の血の繋がった両親の事は何一つ分からないからな。遺伝性の糖尿病だとしても、本人を調べるしかない」
ジョージ「……そんな事しなくても済むようにするよ」
その後。
阿紫花「ジョージさんがなんか最近、やたらアレ飲ませてくるんですけど……イヤだって言ってンのに。でもあれたんぱく質だから、肌の色艶よくなったりするんですかね。こんなオッサンが色艶良くなっても仕方ねえけど」
ギイ「昭和の花柳界の迷信じゃないんだから、そんな効能はないさ。でも別の効能はあるかもね」
阿紫花「?」
ギイ「……という具合に非常に分かりやすいのだよ」
鳴海「え?どういう意味だ?全然分かンねえ。しろがね、分かるか?」
エレ「もう!鳴海!(真っ赤)」
ギイの話を陰で聞いていた阿紫花「ジョージ。体液って、粘膜からも吸収されるって、知ってやす?ケツに精液入っても量が少なかったら乾くだけでさ……」
ジョージ「……」
阿紫花「アンタ……それくらい知ってて、ゴム付けねえでやってたんだろ?……どこまでギイさんの話を真に受けて、人の口に出しまくってたんでさ。中に出してたら口から飲んでも下から飲んでも一緒じゃねーか」
ジョージ「念には念を入れてな……」
阿紫花「入れたのは念じゃねえだろ(怒)」
種だね……。下品でした、失礼。
感情的になっては事に当たれない。でも感情を無くしては問題を見失う。
……我が家の夕食が「限りなく美味いに近い不味い」というレベルから一向に上昇しない問題を、どう解決すればいいのか……!!
続きに小話。
……我が家の夕食が「限りなく美味いに近い不味い」というレベルから一向に上昇しない問題を、どう解決すればいいのか……!!
続きに小話。
小話
〇本当は恐ろしい日本の習慣・その2
ジョージ「今年は無理だったが、来年は一緒にセツブンしないか、と、キクたちからメールが来たぞ。セツブン、とは何だ?」
阿紫花「へえ、そうですかい。来年ねえ、そんじゃちょいと予行練習……いやあ、ジョージさんにゃ荷が重てェ祭りでさ(首を振りつつ)」
ジョージ「そんなにか?どんな祭りなんだ」
阿紫花「へえ。でもこの時期はなんだかんだと日本じゃ行事が多いんでさ。ちょいとまとめて説明させてもらって構わねえかい?」
ジョージ「ああ!」
阿紫花「ならばようがす(いいでしょう)。まず豆を用意しやして、これを戸口に飾りやす。そしてその年の縁起のいい方角を見上げながら、ひたすらに心の中で『鬼は外』『福は内』と念じやす。喋っちゃダメですぜ」
ジョージ「……」
阿紫花「そんで歳の数だけイワシの頭を貪りやす」
ジョージ「生臭い!奇祭過ぎる!」
阿紫花「だから練習しようって言ってんですよ。ジョージさんナマの魚食いたくねえとかぬかして、菊や平馬どもを困らせんじゃねえかと、あたしはそいつが心配で……(そっと目尻を拭うフリ)」
ジョージ「……分かった。私も長年しろがね-Oだった男だ……!やってみせる」
阿紫花「ジョージさん……!」
翌年の黒賀村。
ジョージ「実に申し訳ない……。どうしてもイワシの頭を歳の数だけ食べる事が出来なくて……!!どう数えても百個以上……!(サングラスの奥涙目)」
無言の阿紫花一家。
菊「……英良は一緒じゃないの?」
悔しがるジョージ「アシハナ……エイリョウは少し遅れてくるとかで……。彼に無理だと言ったら、初心者だから今年はコレで勘弁してやると言われて……!(ジョージの手に『オットッ〇』4箱)コレならなんとか食べられるから……!ご期待に添えなくて申し訳ない……」
阿紫花母「わかったから、もう顔を上げて下さい……」
菊「あと余計な事だけど、英良に浮気されてないか調べた方がいいと思うわ……」
その頃の阿紫花。
勝「どしたの?阿紫花さん。わ、チョコくれるの?ありがとう!」
涼子「ありがとー。あたしイチゴのもーらい!」
勝「待ってよ!半分ずつにしない?」
涼子「いいよ!はい半分こ!」
勝「うん。わあ、美味しいや。ありがとう阿紫花さん」
ニヨニヨニヨニヨしながらそれを見ている阿紫花。
エレオノール「何をしているの?阿紫花」
阿紫花「癒されてんでさ……」
自分の弟や妹より、勝がカワイイ阿紫花。浮気。
ジョージ「ウプ……こんな小さな豆でも百個以上食べるのは辛い」
菊「去年ギイも同じ事言ってたわ……」
ですよねー。
〇200億(堀江蟹〇『Qping』パロ)
阿紫花「あーあ10億円ひろって警察に届けてほめられた挙句に落とし主があらわれず数ヵ月後に後腐れなく丸ごと貰いたいですねえ」
フウ「阿紫花君、ちょっと欲を隠した方がいいよ……(警察に行った時点で逮捕されるんじゃ……?)」
阿紫花「なんでさー、フウさんだって欲しいでしょ10億円!10億円欲しいのは人間の本能でさ!あたしは10億円と11億円あったら絶対10億円取りやすね!だって11億円とかセコイし」
フウ「(金銭感覚がおかしい上に計算出来ない子なんだ……)」
阿紫花「もしあたしが200億貰ったら、フウさんに1万円あげやすよ」
フウ「じゃあ199億9999万円になっちゃうよ?……」
阿紫花「えーウソ!?じゃーダメ!」
フウ「じゃあ阿紫花君、あたしに200億1万円おくれよ。そしたらあたし、阿紫花君に200億あげる」
阿紫花「えーマジで!?200億ですよ!?フウさんスッゲー!なんで200億も持ってらっしゃるんで!?」
フウ「(……阿紫花君なら今すぐ全財産サギれる気がする)
〇増村と出会う
増村「やいやいやいこの変な外人め!阿紫花とねんごろになった気でいやがるのも、大概にしやがれってんだ!」
ジョージ「(この村にはアシハナの昔の男しかいないのか……?)……腕にモノを言わせるつもりなら、相手をしよう」
阿紫花「ハッ!いけやせんジョージ!(二人の間に割って入る)ここはあたしが」
ジョージ「しかし、君……」
阿紫花「いいから任せな。--増村、ちっとこっち来な」
増村「おうおう、なんだよ、やっぱ俺のがいいってかァ?つか、なんだあの外人はァ!?テメエ、俺をコケにしやがったのか!?」
阿紫花「落ち着きなせえ。……アンタだからホントの事言いやしょう。実はあたしとジョージは……生き別れの実の兄弟なんで」
増村「え!マジ!?似てねえ……」←バカ
涙を拭うフリをする阿紫花「アンタにはホントの事言いやす。三十年ぶりに生き別れの兄と出会い、この黒賀村に戻ってきて、かりそめとはいえ親は親、阿紫花の二親にあたしの実のアニさんというお人の立派な姿を見せて礼の一つもさせてもらえりゃア、何よりの親孝行になるってな按配で。この村にいる間は、ありきたりな兄弟として静かに暮らせりゃ何より幸せってなモンだ。見逃してくれりゃあ、あたしアンタにずうっと感謝しやすから(嘘泣き)。あの人がこの村にいる間は、そっとしておいてやってくれねえかい。その後は、……好きにしてもらって構いやせん」
増村「マジで?……(筋肉脳味噌で『暴れて阿紫花を勝ち取る』『ガマンしてご褒美』の二者を秤にかける増村。ジョージに勝てるかなー、阿紫花言う事聞くかなー、という思案で秤が『ガマンしてご褒美』に傾く)……絶対ェだぞ。アイツ帰った後でしこたま掘らせろよ」←ブツクサ言いながら去る。
ジョージ「……さっきの彼は?」
阿紫花「ああ、犬と一緒でさ、バカな上に目が悪いみてえで、あたしとあんたが実の兄弟だとか納得して帰っちまいやがんの……」
ジョージ「ヒドイなー、それは(苦笑)」
阿紫花「まー、バカは騙されても仕方ねえってイイ例でさーね。……あんなバカは始末してもいいが、アンタそれもイヤって思うだろうからな(ボソボソ)……」
ジョージ「何か言ったか?」
阿紫花「いんえー。帰りの日はとっとと帰りやすからねー」
ジョージ「ああ」
カウンターの上に置いた携帯を弄る増村「今オナ禁とセク禁してんだ。阿紫花と盛り上がろうと思って!」
尾崎「あ?阿紫花なら、昨日また外国に帰ったって、加納が言ってたぜ?」
増村「……!?」
捨て犬。
〇本当は恐ろしい日本の習慣・その2
ジョージ「今年は無理だったが、来年は一緒にセツブンしないか、と、キクたちからメールが来たぞ。セツブン、とは何だ?」
阿紫花「へえ、そうですかい。来年ねえ、そんじゃちょいと予行練習……いやあ、ジョージさんにゃ荷が重てェ祭りでさ(首を振りつつ)」
ジョージ「そんなにか?どんな祭りなんだ」
阿紫花「へえ。でもこの時期はなんだかんだと日本じゃ行事が多いんでさ。ちょいとまとめて説明させてもらって構わねえかい?」
ジョージ「ああ!」
阿紫花「ならばようがす(いいでしょう)。まず豆を用意しやして、これを戸口に飾りやす。そしてその年の縁起のいい方角を見上げながら、ひたすらに心の中で『鬼は外』『福は内』と念じやす。喋っちゃダメですぜ」
ジョージ「……」
阿紫花「そんで歳の数だけイワシの頭を貪りやす」
ジョージ「生臭い!奇祭過ぎる!」
阿紫花「だから練習しようって言ってんですよ。ジョージさんナマの魚食いたくねえとかぬかして、菊や平馬どもを困らせんじゃねえかと、あたしはそいつが心配で……(そっと目尻を拭うフリ)」
ジョージ「……分かった。私も長年しろがね-Oだった男だ……!やってみせる」
阿紫花「ジョージさん……!」
翌年の黒賀村。
ジョージ「実に申し訳ない……。どうしてもイワシの頭を歳の数だけ食べる事が出来なくて……!!どう数えても百個以上……!(サングラスの奥涙目)」
無言の阿紫花一家。
菊「……英良は一緒じゃないの?」
悔しがるジョージ「アシハナ……エイリョウは少し遅れてくるとかで……。彼に無理だと言ったら、初心者だから今年はコレで勘弁してやると言われて……!(ジョージの手に『オットッ〇』4箱)コレならなんとか食べられるから……!ご期待に添えなくて申し訳ない……」
阿紫花母「わかったから、もう顔を上げて下さい……」
菊「あと余計な事だけど、英良に浮気されてないか調べた方がいいと思うわ……」
その頃の阿紫花。
勝「どしたの?阿紫花さん。わ、チョコくれるの?ありがとう!」
涼子「ありがとー。あたしイチゴのもーらい!」
勝「待ってよ!半分ずつにしない?」
涼子「いいよ!はい半分こ!」
勝「うん。わあ、美味しいや。ありがとう阿紫花さん」
ニヨニヨニヨニヨしながらそれを見ている阿紫花。
エレオノール「何をしているの?阿紫花」
阿紫花「癒されてんでさ……」
自分の弟や妹より、勝がカワイイ阿紫花。浮気。
ジョージ「ウプ……こんな小さな豆でも百個以上食べるのは辛い」
菊「去年ギイも同じ事言ってたわ……」
ですよねー。
〇200億(堀江蟹〇『Qping』パロ)
阿紫花「あーあ10億円ひろって警察に届けてほめられた挙句に落とし主があらわれず数ヵ月後に後腐れなく丸ごと貰いたいですねえ」
フウ「阿紫花君、ちょっと欲を隠した方がいいよ……(警察に行った時点で逮捕されるんじゃ……?)」
阿紫花「なんでさー、フウさんだって欲しいでしょ10億円!10億円欲しいのは人間の本能でさ!あたしは10億円と11億円あったら絶対10億円取りやすね!だって11億円とかセコイし」
フウ「(金銭感覚がおかしい上に計算出来ない子なんだ……)」
阿紫花「もしあたしが200億貰ったら、フウさんに1万円あげやすよ」
フウ「じゃあ199億9999万円になっちゃうよ?……」
阿紫花「えーウソ!?じゃーダメ!」
フウ「じゃあ阿紫花君、あたしに200億1万円おくれよ。そしたらあたし、阿紫花君に200億あげる」
阿紫花「えーマジで!?200億ですよ!?フウさんスッゲー!なんで200億も持ってらっしゃるんで!?」
フウ「(……阿紫花君なら今すぐ全財産サギれる気がする)
〇増村と出会う
増村「やいやいやいこの変な外人め!阿紫花とねんごろになった気でいやがるのも、大概にしやがれってんだ!」
ジョージ「(この村にはアシハナの昔の男しかいないのか……?)……腕にモノを言わせるつもりなら、相手をしよう」
阿紫花「ハッ!いけやせんジョージ!(二人の間に割って入る)ここはあたしが」
ジョージ「しかし、君……」
阿紫花「いいから任せな。--増村、ちっとこっち来な」
増村「おうおう、なんだよ、やっぱ俺のがいいってかァ?つか、なんだあの外人はァ!?テメエ、俺をコケにしやがったのか!?」
阿紫花「落ち着きなせえ。……アンタだからホントの事言いやしょう。実はあたしとジョージは……生き別れの実の兄弟なんで」
増村「え!マジ!?似てねえ……」←バカ
涙を拭うフリをする阿紫花「アンタにはホントの事言いやす。三十年ぶりに生き別れの兄と出会い、この黒賀村に戻ってきて、かりそめとはいえ親は親、阿紫花の二親にあたしの実のアニさんというお人の立派な姿を見せて礼の一つもさせてもらえりゃア、何よりの親孝行になるってな按配で。この村にいる間は、ありきたりな兄弟として静かに暮らせりゃ何より幸せってなモンだ。見逃してくれりゃあ、あたしアンタにずうっと感謝しやすから(嘘泣き)。あの人がこの村にいる間は、そっとしておいてやってくれねえかい。その後は、……好きにしてもらって構いやせん」
増村「マジで?……(筋肉脳味噌で『暴れて阿紫花を勝ち取る』『ガマンしてご褒美』の二者を秤にかける増村。ジョージに勝てるかなー、阿紫花言う事聞くかなー、という思案で秤が『ガマンしてご褒美』に傾く)……絶対ェだぞ。アイツ帰った後でしこたま掘らせろよ」←ブツクサ言いながら去る。
ジョージ「……さっきの彼は?」
阿紫花「ああ、犬と一緒でさ、バカな上に目が悪いみてえで、あたしとあんたが実の兄弟だとか納得して帰っちまいやがんの……」
ジョージ「ヒドイなー、それは(苦笑)」
阿紫花「まー、バカは騙されても仕方ねえってイイ例でさーね。……あんなバカは始末してもいいが、アンタそれもイヤって思うだろうからな(ボソボソ)……」
ジョージ「何か言ったか?」
阿紫花「いんえー。帰りの日はとっとと帰りやすからねー」
ジョージ「ああ」
カウンターの上に置いた携帯を弄る増村「今オナ禁とセク禁してんだ。阿紫花と盛り上がろうと思って!」
尾崎「あ?阿紫花なら、昨日また外国に帰ったって、加納が言ってたぜ?」
増村「……!?」
捨て犬。
外国のハナシをネタにして小話書くと、いささか流行のタイムラグが発生して困るよね。
その内、海外でも生卵や弁当が普通になるかも知れないしね!
その内、海外でも生卵や弁当が普通になるかも知れないしね!
小話14
〇日本だけだよ。
阿紫花「日本のメシ食いてェ……。卵かけご飯食いてェ……!」
ジョージ「……気持ち悪い。生で、しかも温かい米の飯に合わせるなんて、腹を壊すぞ」
ギイ「実際、毎年何人も日本人がそれで病院に来るしな。サルモレラ菌に感染したり、生食するには劣化した卵を食べてね。アジアの中でも日本と台湾くらいなものだよ、ニワトリの卵を生で食べるなんて」
ジョージ「日本人のその無神経さは何由来なんだろうな。スシも生だろう?サシミも」
ギイ「いや、寿司や刺身はそれなりに酢や山葵で殺菌したり、抗菌作用のある緑茶を飲む事で危険性を抑えている。一見ただの魚料理だが、あれは機能的な料理なんだよ」
ジョージ「ふうん。何にせよ、私は食べる気がしないがな。--アシハナ、もう諦めろ」
ギイ「(ため息)生で食べられる卵が売ってないか探してみるよ。マヨネーズも生卵で作るからな。一般の主婦やレストランのシェフなら知ってるかも」
ジョージ「主婦でもシェフでも聞いておいてくれ。--アシハナ。元気出せ。……元気が出るように、私がイイモノを食べに連れて行ってやろう」
阿紫花「へえ?一体何を食べさせて下さるんで?」
ジョージ「タルタルステーキ(刻んだ馬牛肉と卵黄のユッケ)と、ブルートブルスト(ブタの血のソーセージ)」←どっちもドイツ・オーストリア料理。
阿紫花「(吐きそうな顔で)おえ……。……もういい……」
ギイ「魚か肉か卵かで違うだけで、生なのは一緒じゃないか」
ギイ「(日本人が使う高級食材を置いてるスーパーで卵を買ってきたギイ)ほら、食べる時は消毒してから割るんだよ。……ていうか、タルタルステーキだって卵使ってるじゃないか。生卵食べられるんじゃないのか?好き嫌いの問題なのか?」
ジョージ「白身が鼻水っぽいのが無理……。あれが鼻水に見える」
阿紫花「そんな理由で!?」
ドイツ・オーストリア人の鼻水への憎悪は異常w風邪ひいてて目の前で鼻水すすっただけで舌打ちされるよw
ジョージ「米飯も腹に溜まらない感じが菓子みたいで食べる気しない」
ギイ「あ~、分かる分かるw」
阿紫花「米が菓子!?あんたら自分の国の菓子の味忘れてんのか!?←甘すぎて一口食べて心と味覚に致命傷負った人」
ホント、異国の食文化は不思議がいっぱいですよ……。思わず阿紫花がツッコミになるほどです。
〇奈良県は美味しいものがない、と奈良県出身の某さんが言ってたそうなので。(奈良県の皆様、石を投げないで下さいね)
ギイ「そういえば、阿紫花は英国でよくガマンしてられるな。食の楽しみがほとんどない国じゃないか。フウみたいに、食事中も研究の事を考えているとか、ジョージのようにそういう欲求が少ない人間とかじゃなければ耐えられない時があるよ」
フウ「そういう時は、メイド人形にフランス料理のデータをロードさせればいいよ。宮廷料理だって再現してくれるさ」
ギイ「そこまでしなければ美味しいものが食べられない、ってのは悲劇だね。阿紫花だって、英国の料理はフランスに逃亡したいくらい不味いだろ?まさか、ジョージがいるから何でも耐えられる、とか言わないよな(ニヨニヨ)」
阿紫花「はあ。あたし食べ物なんざどうでもいいんでね。……英国のメシだって、そんな不味いと思った事ねえよ?なんつーか、メシが不味い、なんて黒賀村みてえでさ……(笑顔)」←奈良県=食事が日本の中のイギリス。
ギイ「……そう(憐みの目)」
ジョージ「騙されるな、ギイ。コイツは酒があればなんでもいいだけだからな」
ジョージさんは分かってらっしゃる。
〇奈良県=日本の中のイギリス その2
ギイ「子どもの頃のお菓子を持ち寄ってみよう。僕はシュクルダール。(飴細工)かな」
ジョージ「プラリネ(ナッツを入れた砂糖菓子)」
阿紫花「鹿せんべい」
食べてみた。
ギイ「鹿せんべい、って鹿入ってない上に、味がしない……うえ」
ジョージ「う、甘いな。シュクダールは大人になってから食べるものじゃないな。……アシハナ?」
阿紫花「(プラリネの甘さに撃沈して倒れてる)」
ギイ「こんなモノ(鹿せんべい)食べて育ったんなら仕方ないよ。日本は味がしないのが普通なのかな」
ジョージ「まさか……(でも倒れて動かなくなったアシハナを見ているとそう思える)」
その後黒賀村にて。
れんげ「ジョージちん、ケーキ食べる?百合が焼いたんだよ」
ジョージ「(ケーキ……)鹿が入ってないなら……」
れんげ「? (外国には鹿が入ったケーキがあるのかな?……)」
そして味がするのなら、食べるそうです。
〇流行ってよく分かんないよね
エレ「今度転校した先の学校は、お弁当の日があるそうで……。リーゼさんや涼子さんも、その日があったら言って下さいね、お弁当を作りますから」
リーゼ「お弁当ですカ!日本のお弁当っていいでスヨね!」
涼子「そうなの?外国はないの?」
リーゼ「いエ、あるにはあるのデスガ、日本のお弁当箱みたいなものはないデス。デザインがカワイくて、絵が描いてあったり、洗って何度も使うのは、珍しイデスよ」
エレ「ご飯のお弁当がないので、箱があまり必要ないのです。サンドウィッチのお弁当は、使い捨ての紙袋に入れたりするだけですから」
涼子「そっかあ」
たまたま通りかかって、会話を小耳に挟んだギイと阿紫花。
ギイ「弁当ね。僕は産みの母親が作った料理など食べた事が無かったな。お弁当っていうのは悪くないね。フランスだと、日本のマンガで『お弁当』を知ったマニアたちだけでなく、若い女性があの弁当箱の形状に惹かれているそうだけど。まあ、自分で作るなら健康管理を徹底できそうだな。君も少しは自分の体を考えてみたらどうだい」
阿紫花「へえへ。でもあたしも弁当についちゃあ一家言持ってやして。弁当の中じゃ、コレじゃねえといけねえのがあるんでさ。それ以外興味ねーんでね」
ギイ「ほう。どんな弁当だい?」
阿紫花「駅で売ってるヤツでね、こう、抱えて売ってるヤツ。あれが一番好きなんでね……」
ギイ「駅で?(駅の中に店があって、通り掛かりに買って帰ったりするのかな?)自分では作らないのか?」
阿紫花「あたしにゃちょいと荷が重いンでね。あたしには持ち上げられねェんでさ」
ギイ「(そんなに重い弁当があるのか?なんか変だな)まあ、日本製の弁当箱は小さすぎると言われているようだからな。君みたいに小食だと、重いのかな」
阿紫花「でもジョージさんも割と好きなようですぜ」
ギイ「へえ、意外だね」
その後。
買ってきたお弁当を見下ろすギイ「……という話をしてね。試しに駅で買ってきたんだ。あまり重くなかったよ。むしろ小さいね。これで間に合うのかな、日本人は。食べるだろ?君も好きなんだろ?」
ジョージ「……あのバカ(アシハナ)はどこへ行った!!」
ギイ「?」
お説教タイム開始。
〇質も量も負けてる
羽佐間「やいやいやいコノ得体の知れねェ外人め!オメェなんかにゃ兄貴を渡さねーぞ!」
ジョージ「……(誰?)」
羽佐間「兄貴の事だったら、この俺が一番よく知ってンだからな!二十年以上連れ添った実績っつーもんを教えてやる!兄貴の誕生日にスリーサイズに足のサイズや食い物の好みに好きなブランド、女の好みに風呂で一番先に洗う部分まで知ってんだからな!」
ジョージ「……そういうのは会って三日くらいしてから、ヘリの中でアシハナが教えてくれたな。どういう経緯で阿紫花家の養子になったのか、とか。アイツが一人で喋っていただけだが。私も忘れようと思ったんだが、一度聞いてしまうと大概は忘れない体質だから、まだ覚えている」
羽佐間「(兄貴が自分の事を自分から話した、だと……!?)」
ジョージ「アシハナが好きなモノ?……あ、色の薄い髪が好きなようだな。私の髪を弄る癖があるから、多分。長い髪も好きなのかな。大方、女のようだとバカにしているのだろうがな」
羽佐間「(兄貴は『髪なんぞどうでもいいや』って言ってたのに……!!あ、だからこのハゲと付き合って……!?)」
ジョージ「後は……美女が好きだな。私といるといつも女の話ばかりしている(ムカプン)」
羽佐間「(兄貴は昔『うるせえ男と手ェ切りてェと思ったら、なんでもハイハイ言う事聞いてやる事だな。別れる気がねェ時ァ、精々嫉妬させてやンのさ。退屈しちまったら終わりだかんな』って……!)」
ジョージ「後は……そうそう、最近煙草が吸えないのも分かっててパブに酒を飲みに行くのが好きなようだな(英国は飲食店全面禁煙)。ただ、酔うと変に絡んでくるのが鬱陶しくて」
羽佐間「(『酒は一人が一番うめえ。女も男もいらねえよ』って演歌の流れる居酒屋で煙草くゆらせてた兄貴はどこへ……!)うわああああ(走って消える)」
ジョージ「ああ、確かにこうしてみると、君の言うとおり、私は全然アシハナの事を知らないいな……あれ?どこ行った……?」
羽佐間の消えた方角を見ていたジョージ「……ずいぶん老けた弟だったな……」←ちがうちがう
〇乾杯 ×完敗
羽佐間「兄貴!」
鼻歌で煙草吸いながら人形の手入れをしてた阿紫花「どした、羽佐間?」
羽佐間「兄貴……兄貴はあの銀髪のヤローの事なんか興味ねえッすよね!?何も知らねえあんな男のために、命張ったりしねえですよね!?」
阿紫花「なんでえ、いきなり。ははは……バカじゃねえ?お前ェ何の心配してやがンだよ。あたしが男一人のためなんかで命張ったりすっかよ」
羽佐間「そ、そうですよね、兄貴」
ちょっと暗くなった阿紫花「……命張るなんて馬鹿をするな、ってジョージさん言いやがるし……」
羽佐間「あ、兄貴?」
阿紫花「命張れだの、スミ(刺青)入れろだの、今すぐヤらせろだの、人を殺して来いだの、ジョージさんさっぱり言わねえんだぜ……」
羽佐間「そ、そりゃカタギは言わねえでしょ」
阿紫花「あたしに何を求めてンだかちっとも分かンねえお人だぜ……!?これまで別の男にだってやってやった事ねえようなマジなプレイだって『それより髪撫でたい』だの『抱きしめていいか』だの、全然違う事ばっか言って来ンでさ!あたしと何がしてェんだ!どうしよう羽佐間!あたしジョージさんが喜ぶ事全然分かンねえ!(乙女のごとく慌てる阿紫花)」
羽佐間「(昔『あたしに手を出す男どもなんざ、どうせあたしのケツの穴しか興味ねえんだ。ンな連中は騙して殺して捨てるだけさ』ってクールに吐き捨てた兄貴はどこへ……!)」
阿紫花「羽佐間!ちょっと行って来て、ジョージさんにヤクザな人形使いはどう思うか聞いて来てくれねえかい!?ジョージさんどんな男が好みで!?髭とかマッチョが好きか!?あたしみたいに痩せたのなんか嫌いって言われたらどうしやしょう!?頑張って太るしかない!?他の男はイイって言ってが、ジョージさんどうでえ!?」
羽佐間「……(顔に縦線)」
ジョージ「あ、さっきはどうしたんだ。阿紫花の話はもういいのか?」
羽佐間「……兄貴を、どう思ってるか今度は聴こうと思って……」
ジョージ「? どうって、普通だよ……」
羽佐間がかわいそうな事にw
〇日本だけだよ。
阿紫花「日本のメシ食いてェ……。卵かけご飯食いてェ……!」
ジョージ「……気持ち悪い。生で、しかも温かい米の飯に合わせるなんて、腹を壊すぞ」
ギイ「実際、毎年何人も日本人がそれで病院に来るしな。サルモレラ菌に感染したり、生食するには劣化した卵を食べてね。アジアの中でも日本と台湾くらいなものだよ、ニワトリの卵を生で食べるなんて」
ジョージ「日本人のその無神経さは何由来なんだろうな。スシも生だろう?サシミも」
ギイ「いや、寿司や刺身はそれなりに酢や山葵で殺菌したり、抗菌作用のある緑茶を飲む事で危険性を抑えている。一見ただの魚料理だが、あれは機能的な料理なんだよ」
ジョージ「ふうん。何にせよ、私は食べる気がしないがな。--アシハナ、もう諦めろ」
ギイ「(ため息)生で食べられる卵が売ってないか探してみるよ。マヨネーズも生卵で作るからな。一般の主婦やレストランのシェフなら知ってるかも」
ジョージ「主婦でもシェフでも聞いておいてくれ。--アシハナ。元気出せ。……元気が出るように、私がイイモノを食べに連れて行ってやろう」
阿紫花「へえ?一体何を食べさせて下さるんで?」
ジョージ「タルタルステーキ(刻んだ馬牛肉と卵黄のユッケ)と、ブルートブルスト(ブタの血のソーセージ)」←どっちもドイツ・オーストリア料理。
阿紫花「(吐きそうな顔で)おえ……。……もういい……」
ギイ「魚か肉か卵かで違うだけで、生なのは一緒じゃないか」
ギイ「(日本人が使う高級食材を置いてるスーパーで卵を買ってきたギイ)ほら、食べる時は消毒してから割るんだよ。……ていうか、タルタルステーキだって卵使ってるじゃないか。生卵食べられるんじゃないのか?好き嫌いの問題なのか?」
ジョージ「白身が鼻水っぽいのが無理……。あれが鼻水に見える」
阿紫花「そんな理由で!?」
ドイツ・オーストリア人の鼻水への憎悪は異常w風邪ひいてて目の前で鼻水すすっただけで舌打ちされるよw
ジョージ「米飯も腹に溜まらない感じが菓子みたいで食べる気しない」
ギイ「あ~、分かる分かるw」
阿紫花「米が菓子!?あんたら自分の国の菓子の味忘れてんのか!?←甘すぎて一口食べて心と味覚に致命傷負った人」
ホント、異国の食文化は不思議がいっぱいですよ……。思わず阿紫花がツッコミになるほどです。
〇奈良県は美味しいものがない、と奈良県出身の某さんが言ってたそうなので。(奈良県の皆様、石を投げないで下さいね)
ギイ「そういえば、阿紫花は英国でよくガマンしてられるな。食の楽しみがほとんどない国じゃないか。フウみたいに、食事中も研究の事を考えているとか、ジョージのようにそういう欲求が少ない人間とかじゃなければ耐えられない時があるよ」
フウ「そういう時は、メイド人形にフランス料理のデータをロードさせればいいよ。宮廷料理だって再現してくれるさ」
ギイ「そこまでしなければ美味しいものが食べられない、ってのは悲劇だね。阿紫花だって、英国の料理はフランスに逃亡したいくらい不味いだろ?まさか、ジョージがいるから何でも耐えられる、とか言わないよな(ニヨニヨ)」
阿紫花「はあ。あたし食べ物なんざどうでもいいんでね。……英国のメシだって、そんな不味いと思った事ねえよ?なんつーか、メシが不味い、なんて黒賀村みてえでさ……(笑顔)」←奈良県=食事が日本の中のイギリス。
ギイ「……そう(憐みの目)」
ジョージ「騙されるな、ギイ。コイツは酒があればなんでもいいだけだからな」
ジョージさんは分かってらっしゃる。
〇奈良県=日本の中のイギリス その2
ギイ「子どもの頃のお菓子を持ち寄ってみよう。僕はシュクルダール。(飴細工)かな」
ジョージ「プラリネ(ナッツを入れた砂糖菓子)」
阿紫花「鹿せんべい」
食べてみた。
ギイ「鹿せんべい、って鹿入ってない上に、味がしない……うえ」
ジョージ「う、甘いな。シュクダールは大人になってから食べるものじゃないな。……アシハナ?」
阿紫花「(プラリネの甘さに撃沈して倒れてる)」
ギイ「こんなモノ(鹿せんべい)食べて育ったんなら仕方ないよ。日本は味がしないのが普通なのかな」
ジョージ「まさか……(でも倒れて動かなくなったアシハナを見ているとそう思える)」
その後黒賀村にて。
れんげ「ジョージちん、ケーキ食べる?百合が焼いたんだよ」
ジョージ「(ケーキ……)鹿が入ってないなら……」
れんげ「? (外国には鹿が入ったケーキがあるのかな?……)」
そして味がするのなら、食べるそうです。
〇流行ってよく分かんないよね
エレ「今度転校した先の学校は、お弁当の日があるそうで……。リーゼさんや涼子さんも、その日があったら言って下さいね、お弁当を作りますから」
リーゼ「お弁当ですカ!日本のお弁当っていいでスヨね!」
涼子「そうなの?外国はないの?」
リーゼ「いエ、あるにはあるのデスガ、日本のお弁当箱みたいなものはないデス。デザインがカワイくて、絵が描いてあったり、洗って何度も使うのは、珍しイデスよ」
エレ「ご飯のお弁当がないので、箱があまり必要ないのです。サンドウィッチのお弁当は、使い捨ての紙袋に入れたりするだけですから」
涼子「そっかあ」
たまたま通りかかって、会話を小耳に挟んだギイと阿紫花。
ギイ「弁当ね。僕は産みの母親が作った料理など食べた事が無かったな。お弁当っていうのは悪くないね。フランスだと、日本のマンガで『お弁当』を知ったマニアたちだけでなく、若い女性があの弁当箱の形状に惹かれているそうだけど。まあ、自分で作るなら健康管理を徹底できそうだな。君も少しは自分の体を考えてみたらどうだい」
阿紫花「へえへ。でもあたしも弁当についちゃあ一家言持ってやして。弁当の中じゃ、コレじゃねえといけねえのがあるんでさ。それ以外興味ねーんでね」
ギイ「ほう。どんな弁当だい?」
阿紫花「駅で売ってるヤツでね、こう、抱えて売ってるヤツ。あれが一番好きなんでね……」
ギイ「駅で?(駅の中に店があって、通り掛かりに買って帰ったりするのかな?)自分では作らないのか?」
阿紫花「あたしにゃちょいと荷が重いンでね。あたしには持ち上げられねェんでさ」
ギイ「(そんなに重い弁当があるのか?なんか変だな)まあ、日本製の弁当箱は小さすぎると言われているようだからな。君みたいに小食だと、重いのかな」
阿紫花「でもジョージさんも割と好きなようですぜ」
ギイ「へえ、意外だね」
その後。
買ってきたお弁当を見下ろすギイ「……という話をしてね。試しに駅で買ってきたんだ。あまり重くなかったよ。むしろ小さいね。これで間に合うのかな、日本人は。食べるだろ?君も好きなんだろ?」
ジョージ「……あのバカ(アシハナ)はどこへ行った!!」
ギイ「?」
お説教タイム開始。
〇質も量も負けてる
羽佐間「やいやいやいコノ得体の知れねェ外人め!オメェなんかにゃ兄貴を渡さねーぞ!」
ジョージ「……(誰?)」
羽佐間「兄貴の事だったら、この俺が一番よく知ってンだからな!二十年以上連れ添った実績っつーもんを教えてやる!兄貴の誕生日にスリーサイズに足のサイズや食い物の好みに好きなブランド、女の好みに風呂で一番先に洗う部分まで知ってんだからな!」
ジョージ「……そういうのは会って三日くらいしてから、ヘリの中でアシハナが教えてくれたな。どういう経緯で阿紫花家の養子になったのか、とか。アイツが一人で喋っていただけだが。私も忘れようと思ったんだが、一度聞いてしまうと大概は忘れない体質だから、まだ覚えている」
羽佐間「(兄貴が自分の事を自分から話した、だと……!?)」
ジョージ「アシハナが好きなモノ?……あ、色の薄い髪が好きなようだな。私の髪を弄る癖があるから、多分。長い髪も好きなのかな。大方、女のようだとバカにしているのだろうがな」
羽佐間「(兄貴は『髪なんぞどうでもいいや』って言ってたのに……!!あ、だからこのハゲと付き合って……!?)」
ジョージ「後は……美女が好きだな。私といるといつも女の話ばかりしている(ムカプン)」
羽佐間「(兄貴は昔『うるせえ男と手ェ切りてェと思ったら、なんでもハイハイ言う事聞いてやる事だな。別れる気がねェ時ァ、精々嫉妬させてやンのさ。退屈しちまったら終わりだかんな』って……!)」
ジョージ「後は……そうそう、最近煙草が吸えないのも分かっててパブに酒を飲みに行くのが好きなようだな(英国は飲食店全面禁煙)。ただ、酔うと変に絡んでくるのが鬱陶しくて」
羽佐間「(『酒は一人が一番うめえ。女も男もいらねえよ』って演歌の流れる居酒屋で煙草くゆらせてた兄貴はどこへ……!)うわああああ(走って消える)」
ジョージ「ああ、確かにこうしてみると、君の言うとおり、私は全然アシハナの事を知らないいな……あれ?どこ行った……?」
羽佐間の消えた方角を見ていたジョージ「……ずいぶん老けた弟だったな……」←ちがうちがう
〇乾杯 ×完敗
羽佐間「兄貴!」
鼻歌で煙草吸いながら人形の手入れをしてた阿紫花「どした、羽佐間?」
羽佐間「兄貴……兄貴はあの銀髪のヤローの事なんか興味ねえッすよね!?何も知らねえあんな男のために、命張ったりしねえですよね!?」
阿紫花「なんでえ、いきなり。ははは……バカじゃねえ?お前ェ何の心配してやがンだよ。あたしが男一人のためなんかで命張ったりすっかよ」
羽佐間「そ、そうですよね、兄貴」
ちょっと暗くなった阿紫花「……命張るなんて馬鹿をするな、ってジョージさん言いやがるし……」
羽佐間「あ、兄貴?」
阿紫花「命張れだの、スミ(刺青)入れろだの、今すぐヤらせろだの、人を殺して来いだの、ジョージさんさっぱり言わねえんだぜ……」
羽佐間「そ、そりゃカタギは言わねえでしょ」
阿紫花「あたしに何を求めてンだかちっとも分かンねえお人だぜ……!?これまで別の男にだってやってやった事ねえようなマジなプレイだって『それより髪撫でたい』だの『抱きしめていいか』だの、全然違う事ばっか言って来ンでさ!あたしと何がしてェんだ!どうしよう羽佐間!あたしジョージさんが喜ぶ事全然分かンねえ!(乙女のごとく慌てる阿紫花)」
羽佐間「(昔『あたしに手を出す男どもなんざ、どうせあたしのケツの穴しか興味ねえんだ。ンな連中は騙して殺して捨てるだけさ』ってクールに吐き捨てた兄貴はどこへ……!)」
阿紫花「羽佐間!ちょっと行って来て、ジョージさんにヤクザな人形使いはどう思うか聞いて来てくれねえかい!?ジョージさんどんな男が好みで!?髭とかマッチョが好きか!?あたしみたいに痩せたのなんか嫌いって言われたらどうしやしょう!?頑張って太るしかない!?他の男はイイって言ってが、ジョージさんどうでえ!?」
羽佐間「……(顔に縦線)」
ジョージ「あ、さっきはどうしたんだ。阿紫花の話はもういいのか?」
羽佐間「……兄貴を、どう思ってるか今度は聴こうと思って……」
ジョージ「? どうって、普通だよ……」
羽佐間がかわいそうな事にw
とうとう13。
小話13
〇ギイ・クリストフ・レッシュは動かない。(題名だけ某奇妙な冒険番外パロ)
酒を飲んでるギイとヴィルマ。背後で酔った阿紫花とジョージがツイスター(4色のマスに両手両足を置いていくゲーム)をやってる。「ジョージは足長すぎて勝負にならねえ……」と呟く阿紫花。
酔ったヴィルマ「ねえ、あの二人と一緒に行動してて、驚くこととかないの?ゲイのカップルといるノンケって、どんな感じ?」
酔ったギイ「……(驚くこと、ってどんな事かな……。長年しろがねだったから実は普通の人間の感覚が分からない……)」
ギイの脳内で思い出されるアレコレ。
ギイ「(阿紫花の部屋に立ち寄ったら、枕の下に本を隠しているからエロ本だと思ったら『ゼクシ〇(結婚情報誌)同性同士でも間に合う!挙式プラン特集』でドッグイヤー(ページの隅を折り曲げた付箋)だらけだったっけ。最後のページに『夢は見ない』って筆で書いていたのには驚いたな……。でもディーンの魂胆が分かった時の驚きには敵わない……)」
ギイの背後の隙間でジョージと阿紫花が手足を絡ませて遊んでる。
考え込むギイ。
ギイ「(ジョージと阿紫花が笑いながらテレビ見てるから何かと思ったらXXX(エロビデオの最高ランク・ハードやマニアックな内容)級のポルノ見てたっけな……。裸の男女が熱心に絡み合ってたが、ジョージにはあれが冗談にしか見えないのだろうな……。阿紫花も『こんなの気持ちいいはずねえよw』って笑ってたし。なぜポルノを見ながら大笑い出来るんだ……。ジョージがまったく興奮しないのもすごいな……。いや、そんなのはフェイスレスが貞義だったと知った時に比べれば何でもない……)」
ギイの背景の隙間=ツイスターで絡み合う内に何故かバラの花を口に咥えている阿紫花と、そんな阿紫花に抱かれているジョージ。
ギイ「(健康診断の度に阿紫花の下着の布が小さくなっていくっけな……。ジョージが買ってくるのは分かるが、阿紫花もなぜ平然と着てしまうのだろう……。スケスケのTバックとかどこで買ってくるんだろう……。『え?いいじゃねえですか、パンツなんてどうでも』って言うから、僕がコッソリ銃人形から貰った(奪った)女性用のレースの下着を阿紫花の下着に混ぜたら、全然気付いてなかったっけ……。そして実は今その下着を、阿紫花は履いているって事をジョージは知らない……。知ったら驚くかな……。いや!そんなのはイリノイの戦い前に僕と阿紫花がコートを交換してしてしまっているという事実に比べればなんて事は無い……!←実話)」
真剣なギイの背後で「汚物は消毒だー(酒を口に含んで毒霧攻撃)」「何をするだー許さん」「勝てばよかろうなのだー」とかやって遊んでる阿紫花とジョージ。
ギイ「……いや、百年生きているから、僕はもうちょっとやそっとじゃ驚きませんよ。マドモワゼル(天使のような笑顔)」
ヴィルマ「へー、さすがだね」
ゆるゆるからくり。
〇割合って大事。
ギイとヴィルマが話し込んでいる所に阿紫花とジョージ。
ジョージ「何を話し込んでいるんだ?」
ギイ「何、大した話じゃない」
ヴィルマ「性的な夢は誰でも見るけど、同性愛者やバイはどんな夢を見るのかな、って話をしてたのよ。ゲイとかレズはやっぱ同性の裸とかセックスしてる夢見るんだろうけど、バイって人それぞれ割合があると思うのよね。男女比みたいなモノあるでしょ。男とやってる夢か、女と寝てる夢か、って」
阿紫花「割合ねえ……。あたし9:1だな」
ヴィルマ「アタシ8:2ね。女のが好き。ロボコは?」
ジョージ「私の事か?変な名前で呼ぶな。……そんな夢は見ないよ。現実に相手がいるからな」
ギイ「君ら、以前離れていただろう。その時はどうだったんだ?まさか本物の機械の如くに夢は見ないとでも?ロボコップですら夢は見ていたよ?(ニヤニヤ)」
ジョージ「……10:0だ!これでいいか!(プンプン)」
ヴィルマ「男が10?アンタやっぱ、真性のゲイなのね」
ジョージ「違う。コイツ(阿紫花)と、それ以外の割合だ」
ギイ・ヴィルマ「……」
阿紫花「すいやせんねえ、あたしももっと割合増やしてやれりゃいいんですけど、いっつもアンタに好き勝手ヒイヒイ言わされるもんだから、アンタの夢は全然見ねえや。離れてても全然ね」
ヴィルマ「アンタの9:1、って、男女比じゃないの?」
阿紫花「いや、前の雇い主とそれ以外の割合っすね」
その後。
フウ「あれ?ジョージ君と阿紫花君は」
ギイ「愛の説教中」
ヴィルマ「一晩かかるんじゃない?」
首を振るギイ「一晩で済めばいいがなあ」
ギイ「ちなみに僕の夢は9:1だ」
ヴィルマ「あら、アンタ女しか興味ないって言ってたじゃない?」
ギイ「人形と人間の割合さ。ちなみに9割の内訳はオリンピアと某首領人形が半分ずつくらい」
ヴィルマ「……(コイツが一番ヤバいんじゃ……?)」
ギイはここ一番でヤバい。
〇クイズ・愛の花束
リーゼ「問題デス。『私は初恋を知って〇〇〇〇〇が痛んだ。』丸の中に五文字いれて下サイ」
鳴海「……ダメだ、思いつかん……。『うでっぷし(腕っ節)』?しろがねと会った時とか、そんなんばっかだったけな」
ミンシア「う~ん、一般論でしょ?『かわざいふ(革財布)』?男女交際はお金かかるもんねw」
ギイ「なんだろうな。ストレスから来る『へんずつう(片頭痛)』?胃とか腸も痛みそうだな。『いかいよう(胃潰瘍)』か」
黙って聞いていたジョージ「君タチ、そんな恋があるか……。……『むねのうち(胸の内)』だろう」
リーゼ「せ、正解デス!『胸の中』もセーフデス」
勝に思春期の話をした時の顔のギイ「君も人並みに分かってきたという事かな……」
同じような顔をしたミンシア「ジョージ……、人は変われるって教えてくれてありがとう……!」
一人だけ青い顔の鳴海「おま……結構女々しいのな……」
ジョージ「正解がまったく嬉しくないクイズはとことん不毛だな。……アシハナ!君も聞いていただろう。何だと思った?」
ギイ「ああ、そういえばいたな」
阿紫花「あたしもすぐにぴんと来たんですがね。答えが全然違ってたご様子で」
ジョージ「初恋で痛むのは何だと思ったんだ」
阿紫花「ケツのあ」
音速で阿紫花の口をふさぐジョージ「 だ ま れ 」
初めては痛いんだって。
ギイ「それは違う。恋と行為の間には大きな隔たりがある。愛がなくとも行為に及べるだろうし、設問に性別の設定はなかった。君の答えは、初恋という条件付けだけの設問に対しては不足だ。初恋だけではソコは痛まない」
ジョージ「 お ま え も だ ま れ 」
ギイは蛇足大好きっぽい。
〇名場面にBL(オッサン同士だけど)入れてみた
イリノイ編
ジョージ「来るな、アシハナ!私は……こいつに……本当のミュージックを教えて……やるのさ。そして君に……」
阿紫花「え……?」
ジョージ「本当の愛の歌を奏でてやるのさ」
阿紫花「(胸キュン★ドキン)ジョージさん……!」
バス・ナッシュ「コイツラに負けンのだけはヤだ」
カール「私も」
ギイの花道編
ギイ「ああ……そうだ……。しあわせにおなり……だ……。ン?」
何故か脳内に浮かぶ、ジョージと阿紫花。「あたしら幸せになりやす!」「君の事は忘れない……!」とか言ってる。
ギイ「違う違う君たちじゃないんだよ」
何故か生き残ってたジョージ「おや、ぼろぼろだが君も生き残ったか……」
ズタボロのギイ「ああ、君たちのおかげでね……、ホントに死んでも死に切れないと思ったよ……」
阿紫花「なんか怒ってンで?……」
ジョージ「何でもいいが、生きてて良かっただろ」
〇負けず嫌い
ギイ「何をしてるんだ、君たち」
体を前に倒したり、開脚したりしてる阿紫花とジョージ。
阿紫花「あ、いやね。テレビ見てたら、女の方が体柔らかいのか、とかいう話になりやして。あたしの方が体柔らかい、って言うから、実際に体曲げてみたら、ジョージの方が柔らかいんでやんの」
膝を曲げずに床に手をつくジョージ「私は大部分が作りモノだからな。ボラを使いこなす機能のために性能を上げているだけだ。私には一般論は当てはまらないよ。アシハナは男にしては柔らかいと思うんだが、どう思う?」
ギイ「身体の柔軟性に性別は関係ないよ。女性の方が柔軟だというのは、妊娠と出産により股関節が拡がるという事実から連想されたイメージに過ぎない。事実上、要は関節と筋繊維が柔軟かという事だ。日頃から運動して柔軟を保つ習慣がある人間であれば、そうでない人間よりはずっと柔軟さ。男女の別はないよ」
阿紫花「だってよ」
ジョージ「まあそうだろうな。ギイ、君は出来るか?(床に掌ぺったり)」
ギイ「はは、この僕に出来ないはずがな……ぐ(膝までしか指先が届かない)……」
阿紫花「……ありゃ」
ジョージ「意外と体が固いんだな。伝説のしろがねとも呼ばれた君が、案外普通だとは思わなかった」
阿紫花「鳴海の兄さんの方が柔らかいんじゃねえかねえ」
ギイ「何!?僕が鳴海に負けるなど、あるものか(思い切り体を後ろに曲げる。背筋バキバキ)」
エレ並みに不自然に折れ曲げた体で叫ぶギイ。青い顔のジョージと阿紫花。
パキパキパキ、と再生する音が出ているギイ「さあ!これでも君たちはまだ僕が固いと言うのか!」
ジョージ「い、言わないから早く戻せ」
阿紫花「……(この人絶対ほっといたら変な伝説だらけになる……面白いからほっとこ……)
ジョージ「……(これも後で私のせいにされるのだろうか……)」
まだ不自然に曲がってるギイ「それ見たか!僕は何でも完璧な男なのだからな!覚えておきたまえ!」
ジョージ「そんなホラー忘れられるか」
阿紫花「夢に出てきそう」
お後がよろしいようで。
〇ギイ・クリストフ・レッシュは動かない。(題名だけ某奇妙な冒険番外パロ)
酒を飲んでるギイとヴィルマ。背後で酔った阿紫花とジョージがツイスター(4色のマスに両手両足を置いていくゲーム)をやってる。「ジョージは足長すぎて勝負にならねえ……」と呟く阿紫花。
酔ったヴィルマ「ねえ、あの二人と一緒に行動してて、驚くこととかないの?ゲイのカップルといるノンケって、どんな感じ?」
酔ったギイ「……(驚くこと、ってどんな事かな……。長年しろがねだったから実は普通の人間の感覚が分からない……)」
ギイの脳内で思い出されるアレコレ。
ギイ「(阿紫花の部屋に立ち寄ったら、枕の下に本を隠しているからエロ本だと思ったら『ゼクシ〇(結婚情報誌)同性同士でも間に合う!挙式プラン特集』でドッグイヤー(ページの隅を折り曲げた付箋)だらけだったっけ。最後のページに『夢は見ない』って筆で書いていたのには驚いたな……。でもディーンの魂胆が分かった時の驚きには敵わない……)」
ギイの背後の隙間でジョージと阿紫花が手足を絡ませて遊んでる。
考え込むギイ。
ギイ「(ジョージと阿紫花が笑いながらテレビ見てるから何かと思ったらXXX(エロビデオの最高ランク・ハードやマニアックな内容)級のポルノ見てたっけな……。裸の男女が熱心に絡み合ってたが、ジョージにはあれが冗談にしか見えないのだろうな……。阿紫花も『こんなの気持ちいいはずねえよw』って笑ってたし。なぜポルノを見ながら大笑い出来るんだ……。ジョージがまったく興奮しないのもすごいな……。いや、そんなのはフェイスレスが貞義だったと知った時に比べれば何でもない……)」
ギイの背景の隙間=ツイスターで絡み合う内に何故かバラの花を口に咥えている阿紫花と、そんな阿紫花に抱かれているジョージ。
ギイ「(健康診断の度に阿紫花の下着の布が小さくなっていくっけな……。ジョージが買ってくるのは分かるが、阿紫花もなぜ平然と着てしまうのだろう……。スケスケのTバックとかどこで買ってくるんだろう……。『え?いいじゃねえですか、パンツなんてどうでも』って言うから、僕がコッソリ銃人形から貰った(奪った)女性用のレースの下着を阿紫花の下着に混ぜたら、全然気付いてなかったっけ……。そして実は今その下着を、阿紫花は履いているって事をジョージは知らない……。知ったら驚くかな……。いや!そんなのはイリノイの戦い前に僕と阿紫花がコートを交換してしてしまっているという事実に比べればなんて事は無い……!←実話)」
真剣なギイの背後で「汚物は消毒だー(酒を口に含んで毒霧攻撃)」「何をするだー許さん」「勝てばよかろうなのだー」とかやって遊んでる阿紫花とジョージ。
ギイ「……いや、百年生きているから、僕はもうちょっとやそっとじゃ驚きませんよ。マドモワゼル(天使のような笑顔)」
ヴィルマ「へー、さすがだね」
ゆるゆるからくり。
〇割合って大事。
ギイとヴィルマが話し込んでいる所に阿紫花とジョージ。
ジョージ「何を話し込んでいるんだ?」
ギイ「何、大した話じゃない」
ヴィルマ「性的な夢は誰でも見るけど、同性愛者やバイはどんな夢を見るのかな、って話をしてたのよ。ゲイとかレズはやっぱ同性の裸とかセックスしてる夢見るんだろうけど、バイって人それぞれ割合があると思うのよね。男女比みたいなモノあるでしょ。男とやってる夢か、女と寝てる夢か、って」
阿紫花「割合ねえ……。あたし9:1だな」
ヴィルマ「アタシ8:2ね。女のが好き。ロボコは?」
ジョージ「私の事か?変な名前で呼ぶな。……そんな夢は見ないよ。現実に相手がいるからな」
ギイ「君ら、以前離れていただろう。その時はどうだったんだ?まさか本物の機械の如くに夢は見ないとでも?ロボコップですら夢は見ていたよ?(ニヤニヤ)」
ジョージ「……10:0だ!これでいいか!(プンプン)」
ヴィルマ「男が10?アンタやっぱ、真性のゲイなのね」
ジョージ「違う。コイツ(阿紫花)と、それ以外の割合だ」
ギイ・ヴィルマ「……」
阿紫花「すいやせんねえ、あたしももっと割合増やしてやれりゃいいんですけど、いっつもアンタに好き勝手ヒイヒイ言わされるもんだから、アンタの夢は全然見ねえや。離れてても全然ね」
ヴィルマ「アンタの9:1、って、男女比じゃないの?」
阿紫花「いや、前の雇い主とそれ以外の割合っすね」
その後。
フウ「あれ?ジョージ君と阿紫花君は」
ギイ「愛の説教中」
ヴィルマ「一晩かかるんじゃない?」
首を振るギイ「一晩で済めばいいがなあ」
ギイ「ちなみに僕の夢は9:1だ」
ヴィルマ「あら、アンタ女しか興味ないって言ってたじゃない?」
ギイ「人形と人間の割合さ。ちなみに9割の内訳はオリンピアと某首領人形が半分ずつくらい」
ヴィルマ「……(コイツが一番ヤバいんじゃ……?)」
ギイはここ一番でヤバい。
〇クイズ・愛の花束
リーゼ「問題デス。『私は初恋を知って〇〇〇〇〇が痛んだ。』丸の中に五文字いれて下サイ」
鳴海「……ダメだ、思いつかん……。『うでっぷし(腕っ節)』?しろがねと会った時とか、そんなんばっかだったけな」
ミンシア「う~ん、一般論でしょ?『かわざいふ(革財布)』?男女交際はお金かかるもんねw」
ギイ「なんだろうな。ストレスから来る『へんずつう(片頭痛)』?胃とか腸も痛みそうだな。『いかいよう(胃潰瘍)』か」
黙って聞いていたジョージ「君タチ、そんな恋があるか……。……『むねのうち(胸の内)』だろう」
リーゼ「せ、正解デス!『胸の中』もセーフデス」
勝に思春期の話をした時の顔のギイ「君も人並みに分かってきたという事かな……」
同じような顔をしたミンシア「ジョージ……、人は変われるって教えてくれてありがとう……!」
一人だけ青い顔の鳴海「おま……結構女々しいのな……」
ジョージ「正解がまったく嬉しくないクイズはとことん不毛だな。……アシハナ!君も聞いていただろう。何だと思った?」
ギイ「ああ、そういえばいたな」
阿紫花「あたしもすぐにぴんと来たんですがね。答えが全然違ってたご様子で」
ジョージ「初恋で痛むのは何だと思ったんだ」
阿紫花「ケツのあ」
音速で阿紫花の口をふさぐジョージ「 だ ま れ 」
初めては痛いんだって。
ギイ「それは違う。恋と行為の間には大きな隔たりがある。愛がなくとも行為に及べるだろうし、設問に性別の設定はなかった。君の答えは、初恋という条件付けだけの設問に対しては不足だ。初恋だけではソコは痛まない」
ジョージ「 お ま え も だ ま れ 」
ギイは蛇足大好きっぽい。
〇名場面にBL(オッサン同士だけど)入れてみた
イリノイ編
ジョージ「来るな、アシハナ!私は……こいつに……本当のミュージックを教えて……やるのさ。そして君に……」
阿紫花「え……?」
ジョージ「本当の愛の歌を奏でてやるのさ」
阿紫花「(胸キュン★ドキン)ジョージさん……!」
バス・ナッシュ「コイツラに負けンのだけはヤだ」
カール「私も」
ギイの花道編
ギイ「ああ……そうだ……。しあわせにおなり……だ……。ン?」
何故か脳内に浮かぶ、ジョージと阿紫花。「あたしら幸せになりやす!」「君の事は忘れない……!」とか言ってる。
ギイ「違う違う君たちじゃないんだよ」
何故か生き残ってたジョージ「おや、ぼろぼろだが君も生き残ったか……」
ズタボロのギイ「ああ、君たちのおかげでね……、ホントに死んでも死に切れないと思ったよ……」
阿紫花「なんか怒ってンで?……」
ジョージ「何でもいいが、生きてて良かっただろ」
〇負けず嫌い
ギイ「何をしてるんだ、君たち」
体を前に倒したり、開脚したりしてる阿紫花とジョージ。
阿紫花「あ、いやね。テレビ見てたら、女の方が体柔らかいのか、とかいう話になりやして。あたしの方が体柔らかい、って言うから、実際に体曲げてみたら、ジョージの方が柔らかいんでやんの」
膝を曲げずに床に手をつくジョージ「私は大部分が作りモノだからな。ボラを使いこなす機能のために性能を上げているだけだ。私には一般論は当てはまらないよ。アシハナは男にしては柔らかいと思うんだが、どう思う?」
ギイ「身体の柔軟性に性別は関係ないよ。女性の方が柔軟だというのは、妊娠と出産により股関節が拡がるという事実から連想されたイメージに過ぎない。事実上、要は関節と筋繊維が柔軟かという事だ。日頃から運動して柔軟を保つ習慣がある人間であれば、そうでない人間よりはずっと柔軟さ。男女の別はないよ」
阿紫花「だってよ」
ジョージ「まあそうだろうな。ギイ、君は出来るか?(床に掌ぺったり)」
ギイ「はは、この僕に出来ないはずがな……ぐ(膝までしか指先が届かない)……」
阿紫花「……ありゃ」
ジョージ「意外と体が固いんだな。伝説のしろがねとも呼ばれた君が、案外普通だとは思わなかった」
阿紫花「鳴海の兄さんの方が柔らかいんじゃねえかねえ」
ギイ「何!?僕が鳴海に負けるなど、あるものか(思い切り体を後ろに曲げる。背筋バキバキ)」
エレ並みに不自然に折れ曲げた体で叫ぶギイ。青い顔のジョージと阿紫花。
パキパキパキ、と再生する音が出ているギイ「さあ!これでも君たちはまだ僕が固いと言うのか!」
ジョージ「い、言わないから早く戻せ」
阿紫花「……(この人絶対ほっといたら変な伝説だらけになる……面白いからほっとこ……)
ジョージ「……(これも後で私のせいにされるのだろうか……)」
まだ不自然に曲がってるギイ「それ見たか!僕は何でも完璧な男なのだからな!覚えておきたまえ!」
ジョージ「そんなホラー忘れられるか」
阿紫花「夢に出てきそう」
お後がよろしいようで。
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プロフィール
名前:デラ
性別:女性(未婚)
年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
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年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
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