最近精彩を欠いてます。小話たち。
小話6
フウ「(PCを操作しながら)あ~、頭が沸騰しそうだよ」
阿紫花「(寝転がってたが起き上がって)ぷっ。フウさん、エロい漫画の女みてえな科白でやすね」
フウ「そうなのかい?それは世界共通?」
阿紫花「日本だけですよ多分。最中に女がそんな科白言うなんて想像すんのは。周りくどい。脳味噌溶けちまうくらい気持ちイイって事なんすかね、きっと」
フウ「ふ~ん。いやね、怒りっていうか、何かがこみ上げて来て仕方ないから言ったんだけどねえ」
阿紫花「じゃあ『頭に来る』って事ですかね。何を見てらっしゃるんで?」
フウ「先月に君が新しい人形の繰りでヘマしてうっかり壊した、この屋敷の調度品の総額をサザビーズに問い合わせたんだけど」
阿紫花「……!(ダッシュで逃げ出す)」
フウ「いや別に弁償しろとは言わないけどね」(虚しい笑顔)
夏休み帰省パラレル
衝月の視線の先で、菊と阿紫花が相手をどつきながらお喋り中。
衝月「阿紫花よ。お前ェ、義理の妹たちと居ると、不審者みてえだな。ちょっと遠慮したらどうだ。長女が高校通うようなったら、もう子どもじゃねえだろ。血繋がってねえんだし」
阿紫花「? なんかよく分かンねえけど、大丈夫でさ。あいつらみんな別嬪になりそうな予感すっから」
衝月「? だから言ってんだろ」
阿紫花「大丈夫だって。あたし、綺麗な顔が相手だと勃たねえんですよね(笑顔)」
衝月「……(聞きたくなかったまさかの真実)」
阿紫花「だからアンタとも遊んでたワケで(笑顔)」
衝月「どういう意味だコラ」
しろがねの先生たち
フウ「三人は、三人の先生の中でどなたが一番親しみやすかった?」
ギイ「どの女性も思い返せば親切だったが……、マリー先生かな。厳しかったが、指導は適切だった。しろがねとして教わる事は多かったよ」
ジョージ「……マリーは、ちょっと」
ギイ「なんだ、君も鞭が怖かったクチか。マリー先生は鞭でぶつからな。でも僕はタニアに人形の事を聞いて『しろがねだったら何でも出来る!』ってだけ言われてから、彼女には人形のことは何一つ教わってないな」
エレ「お、大雑把な所は……ありましたけど(思い出し笑い)」
フウ「彼女は村の教師だった頃からそうだったからなあ。子どもには受けがよかったんだけどね」
ジョージ「私はタニアが一番楽だったよ。小うるさくなかったし、鞭でぶたなかったし。……一度鞭で手を叩かれて、頭にきてマリーの手に噛み付いたっけ」
ギイ「君が?」
フウ「なんでまた……」
ジョージ「子どもだったからな。その頃はまだピアノが弾きたかったんだ。人形の指貫でタコを作るなんて死んでもイヤだ、と言ったら鞭で叩かれた(自分の手袋のはまった手を見ながら)」
ギイ「マリー先生も災難だったなあ。君みたいな乱暴なワガママに噛み付かれるなんて」
ジョージ「そうだな……(苦笑)。エレオノール、君は誰が好きだった?」
エレ「……私は、どなたが、という区別はないのですが……」
ギイ「ないが?」
エレ「一度だけ、夕食の後に何故かクロケットを、ルシール先生が下さったんです。砂糖が入ったかぼちゃのクロケットなんて、随分食べてなかったから、とても美味しかったですよ。戦争中で、食べ物が貴重な時代だったのに。『みんなに食べさせてるんだよ。クリスマスだからね』って……。あ、すいません」(目がうるうる)
ジョージ「……おい(目が据わっている)」
ギイ「……ああ(こっちも目が据わっている)」
エレ「?」
ジョージ「私はルシールからそんな事された覚えは無い!戦争前でもそんな事してくれなかったぞ!ギイ!ルシールは知ってたんじゃないか?エレオノールが自分の孫だって!」
ギイ「今更そんな事知るもんか!僕だってないよ、甘いクロケット一人だけ貰うなんて!ルシールめ、贔屓したな」
ジョージ「あ~、思い出すとなんかしょうもない事ばかり思い出すぞ!マリーにクソババアって言ってビンタされた事とか!」
ギイ「実務的な事はほとんど教えてくれなくて、根性とか努力が大事しか言わないタニアとかな!精神論で自動人形が壊せたらしろがねなど必要ないと言うのだよ!」
拳を固めて変なテンションで叫び続けるギイとジョージ。
エレ「あ、あの……」
フウ「ほっときなさい。子ども時代を何か自慢したいけど出来ないから叫んでいるだけなんだから」
百年前の黒賀村。
フランシーヌ人形「アンジェリーナは、正二と一緒の時によく笑いますね。何故ですか?」
ギイ「そ、そんなのは決まっている。二人が夫婦で、……愛し合っているからじゃないか(照れて真っ赤)」
フラン「愛……。笑いには、そういう意味もあるのですか……」
ギイ「多分……」
フラン「では行きましょう。あの愛の殿堂へ」
何故か翌日、日帰りで大阪へ旅立つギイとフラン。
アンジェリーナ「あら、二人でどこへ行って来たの?デート?(ニコニコ)」
フラン「なんばグランド花〇へ行って参りました。愛を知るために。これはおみやげの新〇劇クッキーです」
アン「? ありがとう。(愛?)」
ギイ「コイツ、少しも笑わないで最前席に座ってたよ……。芸人が怒り出しそうで僕は気が気じゃなかった……」
正二「この時代なんばグランド〇月ないだろ」
ハロウィンは変に直訳すると不味い。
ジョージ「ハロウィンは知ってるな?決まり文句も知ってるか?」
阿紫花「ええ、もちろんでさ」
ジョージ「ほう」
阿紫花「こうでしょ?『処理しやすか、それとも騙しやすかい?』(ヤクザ顔)」
ジョージ「直訳するな」
フウ「(PCを操作しながら)あ~、頭が沸騰しそうだよ」
阿紫花「(寝転がってたが起き上がって)ぷっ。フウさん、エロい漫画の女みてえな科白でやすね」
フウ「そうなのかい?それは世界共通?」
阿紫花「日本だけですよ多分。最中に女がそんな科白言うなんて想像すんのは。周りくどい。脳味噌溶けちまうくらい気持ちイイって事なんすかね、きっと」
フウ「ふ~ん。いやね、怒りっていうか、何かがこみ上げて来て仕方ないから言ったんだけどねえ」
阿紫花「じゃあ『頭に来る』って事ですかね。何を見てらっしゃるんで?」
フウ「先月に君が新しい人形の繰りでヘマしてうっかり壊した、この屋敷の調度品の総額をサザビーズに問い合わせたんだけど」
阿紫花「……!(ダッシュで逃げ出す)」
フウ「いや別に弁償しろとは言わないけどね」(虚しい笑顔)
夏休み帰省パラレル
衝月の視線の先で、菊と阿紫花が相手をどつきながらお喋り中。
衝月「阿紫花よ。お前ェ、義理の妹たちと居ると、不審者みてえだな。ちょっと遠慮したらどうだ。長女が高校通うようなったら、もう子どもじゃねえだろ。血繋がってねえんだし」
阿紫花「? なんかよく分かンねえけど、大丈夫でさ。あいつらみんな別嬪になりそうな予感すっから」
衝月「? だから言ってんだろ」
阿紫花「大丈夫だって。あたし、綺麗な顔が相手だと勃たねえんですよね(笑顔)」
衝月「……(聞きたくなかったまさかの真実)」
阿紫花「だからアンタとも遊んでたワケで(笑顔)」
衝月「どういう意味だコラ」
しろがねの先生たち
フウ「三人は、三人の先生の中でどなたが一番親しみやすかった?」
ギイ「どの女性も思い返せば親切だったが……、マリー先生かな。厳しかったが、指導は適切だった。しろがねとして教わる事は多かったよ」
ジョージ「……マリーは、ちょっと」
ギイ「なんだ、君も鞭が怖かったクチか。マリー先生は鞭でぶつからな。でも僕はタニアに人形の事を聞いて『しろがねだったら何でも出来る!』ってだけ言われてから、彼女には人形のことは何一つ教わってないな」
エレ「お、大雑把な所は……ありましたけど(思い出し笑い)」
フウ「彼女は村の教師だった頃からそうだったからなあ。子どもには受けがよかったんだけどね」
ジョージ「私はタニアが一番楽だったよ。小うるさくなかったし、鞭でぶたなかったし。……一度鞭で手を叩かれて、頭にきてマリーの手に噛み付いたっけ」
ギイ「君が?」
フウ「なんでまた……」
ジョージ「子どもだったからな。その頃はまだピアノが弾きたかったんだ。人形の指貫でタコを作るなんて死んでもイヤだ、と言ったら鞭で叩かれた(自分の手袋のはまった手を見ながら)」
ギイ「マリー先生も災難だったなあ。君みたいな乱暴なワガママに噛み付かれるなんて」
ジョージ「そうだな……(苦笑)。エレオノール、君は誰が好きだった?」
エレ「……私は、どなたが、という区別はないのですが……」
ギイ「ないが?」
エレ「一度だけ、夕食の後に何故かクロケットを、ルシール先生が下さったんです。砂糖が入ったかぼちゃのクロケットなんて、随分食べてなかったから、とても美味しかったですよ。戦争中で、食べ物が貴重な時代だったのに。『みんなに食べさせてるんだよ。クリスマスだからね』って……。あ、すいません」(目がうるうる)
ジョージ「……おい(目が据わっている)」
ギイ「……ああ(こっちも目が据わっている)」
エレ「?」
ジョージ「私はルシールからそんな事された覚えは無い!戦争前でもそんな事してくれなかったぞ!ギイ!ルシールは知ってたんじゃないか?エレオノールが自分の孫だって!」
ギイ「今更そんな事知るもんか!僕だってないよ、甘いクロケット一人だけ貰うなんて!ルシールめ、贔屓したな」
ジョージ「あ~、思い出すとなんかしょうもない事ばかり思い出すぞ!マリーにクソババアって言ってビンタされた事とか!」
ギイ「実務的な事はほとんど教えてくれなくて、根性とか努力が大事しか言わないタニアとかな!精神論で自動人形が壊せたらしろがねなど必要ないと言うのだよ!」
拳を固めて変なテンションで叫び続けるギイとジョージ。
エレ「あ、あの……」
フウ「ほっときなさい。子ども時代を何か自慢したいけど出来ないから叫んでいるだけなんだから」
百年前の黒賀村。
フランシーヌ人形「アンジェリーナは、正二と一緒の時によく笑いますね。何故ですか?」
ギイ「そ、そんなのは決まっている。二人が夫婦で、……愛し合っているからじゃないか(照れて真っ赤)」
フラン「愛……。笑いには、そういう意味もあるのですか……」
ギイ「多分……」
フラン「では行きましょう。あの愛の殿堂へ」
何故か翌日、日帰りで大阪へ旅立つギイとフラン。
アンジェリーナ「あら、二人でどこへ行って来たの?デート?(ニコニコ)」
フラン「なんばグランド花〇へ行って参りました。愛を知るために。これはおみやげの新〇劇クッキーです」
アン「? ありがとう。(愛?)」
ギイ「コイツ、少しも笑わないで最前席に座ってたよ……。芸人が怒り出しそうで僕は気が気じゃなかった……」
正二「この時代なんばグランド〇月ないだろ」
ハロウィンは変に直訳すると不味い。
ジョージ「ハロウィンは知ってるな?決まり文句も知ってるか?」
阿紫花「ええ、もちろんでさ」
ジョージ「ほう」
阿紫花「こうでしょ?『処理しやすか、それとも騙しやすかい?』(ヤクザ顔)」
ジョージ「直訳するな」
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※「か〇くりサー〇ス」女性向け非公式ファンサイトです。CPは「ジョ阿紫」中心。また、予定では期間限定です。期間は2010年内くらいを予定してます。
※管理人多忙につき、更新は遅いです。倉庫くらいに思ってください
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※女性向け作品を載せております。興味のない方や男性の方、また同性愛やBLに嫌悪感を抱く方の閲覧もお控え下さい。また、年齢制限表記も厳に従い下さい。
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プロフィール
名前:デラ
性別:女性(未婚)
年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
性別:女性(未婚)
年齢:四捨五入して三十路
備考:体力と免疫力が無い
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